1. サカイク
  2. コラム
  3. テクニック
  4. 柿谷選手のドリブルからわかる、上半身の姿勢の重要性

テクニック

柿谷選手のドリブルからわかる、上半身の姿勢の重要性

2013年9月 5日

キーワード:テクニックドリブル日本代表

K02.jpg

シザーズをしたり、浮き球を使ってかわしたり、軸足の裏を通したり、ダブルタッチを使ったり・・・ドリブルにはさまざまなテクニックがあります。
 
しかし、こんなシーンも多く見かけるのではないでしょうか? たとえば、ボールを浮かしたのはいいけど、体の重心が後ろに残って棒立ちになり、相手DFに体を入れられてしまうような場面。あるいはダブルタッチをしても、ボールだけが先に転がって、走りが付いて行かずに遅れてしまう場面。サッカーをプレーした人なら、誰でも経験があるでしょう。
 
ドリブルでいちばん大切なのは、どうボールを動かすかではなく、正しい姿勢を保ってボールを運ぶこと。特に素晴らしいお手本になるのは、柿谷曜一朗選手です。
 
7月に行われた東アジアカップ、韓国戦で決めたゴールには、まさに柿谷選手のドリブルの質が表れていました。青山敏弘選手のロングボールに飛び出した柿谷選手は、スピードを落とさずにヘディングでボールを前へ出すと、そのままドリブルへ。ピッチ状態が悪く、ボールはイレギュラーバウンドをしましたが、柿谷選手は冷静に首を振って追ってくる相手を確認し、さらに相手GKの位置もチェック。そのままファーサイドへ正確に流し込みました。
 
K.Arai_130728_04.jpg
 

■上半身をピンと立てて、視野を広く保つことが基本

柿谷選手のドリブルは、胸を張って背骨がピンと立っています。ここが重要です。ただ前に進むだけでなく、常にどんな方向にでもターンできるように、バランスの取れた姿勢を作っているので、イレギュラーバウンドなどのアクシデントにも対応しやすいのです。また、柿谷選手のドリブルは上半身が立っているので、自然と目線も上がりやすく、視野も広くなるのも長所の一つです。
 
逆に背中が丸まって前かがみでドリブルしている選手は、ドリブル中にバランスを崩しやすく、目線も下がりがちになります。たとえば柿谷選手同様、グアテマラ戦とガーナ戦の日本代表メンバーに選ばれた横浜F・マリノスの齋藤学選手。彼はドリブルの名手ですが、以前はドリブル中に目線が下がってボールばかりを見てしまい、視野が狭くなっていることを、同じクラブの先輩である中村俊輔選手に指摘されていました。ドリブルの姿勢を改善することで、このような問題も解決につながります。
 
また、上半身をピンと立てて安定したドリブルをするには、体幹の筋肉を鍛え、姿勢を保つためのフィジカルを作り上げることも重要です。とにかくドリブル中には、バランスを崩さないことが大事。このような肉体改造も行った結果、柿谷選手や齋藤選手はドリブル中にバランスを崩さず、スムーズにボールを運んで行くことができるのです。
 
どうしても足元ばかりを見がちになるドリブルですが、上半身の姿勢を含めてチェックし、自分のプレーに生かすと良いでしょう。
 
 
<<柿谷選手の注目すべきプレー『ファーストタッチ』に迫る
 
 
清水英斗(しみず・ひでと)//
フリーのサッカークリエイター。ドイツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富でライターのほか、ラジオパーソナリティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。プレーヤー目線で試合を切り取ることを得意とし、著書は、『あなたのサッカー「観戦力」がグンと高まる本』『イタリアに学ぶ ストライカー練習メニュー100 』『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』『サッカー守備DF&GK練習メニュー100』『サイドアタッカー』 『セットプレー戦術120』など多数。
●twitterID:@kaizokuhide
 
 
1
文/清水英斗 写真/新井賢一(東アジアカップ2013決勝大会より)

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

テクニックコンテンツ一覧へ(165件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. テクニック
  4. 柿谷選手のドリブルからわかる、上半身の姿勢の重要性

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. FC東京を2年でクビに。引退して気づいたプロになる前に身に付けておくべきこと
    2017年10月13日
  2. ジュニア世代の体幹トレーニングは必要なし!? 元スペイン名門のトレーナーに聞く、強く速くなる身体の作り方
    2017年10月17日
  3. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  4. 試合に出られないのに自主練提案しても手応えなし...。競争心の無い息子にイラつく自己嫌悪ママの問題
    2017年10月19日
  5. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  6. 足首をグキッとひねる前に!お子さんのねんざを防ぐ2つのトレーニングと『POLICE処置』
    2017年10月17日
  7. シュートチャンスを逃さない! ゴールを決めるための必要な準備とは
     
  8. 「なにも教えないことで子どもは育つ」順天堂大学蹴球部の教育
    2015年4月20日
  9. 言い訳を探す子は伸びない。失敗を重ね、28歳で米国留学の元Jリーガーが語る"サッカー後"のキャリアの築き方
    2017年10月16日
  10. ボールだけで通じ合えるなんて幻想! スペインでの経験から安永聡太郎が確信する、日本人が磨くべきスキル
    2017年10月11日

一覧へ