テクニック

2011年1月10日

【第6回】森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座 基本のパス練習編

現在、サンフレッチェ広島で双子のプレーヤーとして活躍中の森崎浩司選手と森崎和幸選手。この森崎ツインズが小学生プレーヤーのためにサッカー上達のヒントを伝授するコーナー。今回の先生も和幸選手。テーマはサッカーの基本「パス」について。

■グラウンダーのパス交換

「前回のパス編1で話した、サッカーで最も基本となる「インサイドキック」。今回はこれを身につけるための練習方法を紹介したいと思います。まずはプレッシャーのない状態で、正確にインサイドで狙った場所にパスを出せるようになることが肝心です。練習でできなければ、それを試合で活用することはできません。完璧にできるまでトレーニングしてください。

僕が子どものころに取り組んだのは、2人1組になり、お互いインサイドキックでパス交換をする練習です。2人ペアになり、お互いに距離をとって、ワンタッチでパスをし合う。当たり前の練習ですが、やはりこれが大切なのです。このとき意識してほしいのはしっかりとインサイドにボールを当てて、蹴り返すこと。足のどこにボールが当たれば、正確にパスを返せるか。それが自分の体に染みつくまで、繰り返し、繰り返し練習してほしいですね。また、この練習をするときに気をつけてほしいのが、まずはボールを浮かせずにグランダーで返すということ。パスの中で、受け手となる相手が最も受けやすいのが、グラウンダーのパス。その基本を完璧にできるようになることを、まずは目指してください。2人でのシンプルなパス交換でも、必ず「ワンタッチ」でというルールを決めるだけで、重要なパス技術の向上につながります。

それができるようになったら、お互いの距離間隔を広げていくのもいいでしょう。近い距離だけでなく、ある程度、離れていても正確に狙ったところに蹴れるようにする。さらに応用編としては、浮き球のパスを投げてもらい、これをインサイドでしっかりとらえて相手に返すというのもいいでしょう。 グランダーで返したり、相手の胸に返したり、インサイドキックを使って狙った場所にパスを出す。そうすることで、きっと試合中のあらゆる状況に対応できるようになります。

これはサッカーの基本。正確なインサイドキックなくして、正確なプレーはできません。インサイドキックで質の高いパスができるようになるまで、トレーニングに励んでください」


森崎浩司選手(左)&森崎和幸選手(右)//
ともに2000年にサンフレッチェ広島へ加入した双子のMF。双子ならではの抜群のコンビネーションでサンフレッチェの中盤をコントロール。高度な技術と知性で、攻守に渡ってチームに貢献している。

←前回ページへ戻る| |次回ページへ進む→

<<『森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座』最初の記事へ

1

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ