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こころ

子どもやコーチに対する保護者の関わり方「あなたの熱心さは裏目に出ていませんか?」

2012年2月22日

キーワード:コミュニケーションコーチングメンタル

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サカイクでおなじみ、メンタルトレーニングコーチの大儀見浩介さんが、東京・世田谷のバディサッカークラブにて、サカイクプロデュースの保護者向けセミナーをおこないました。その模様の後編をお届けします。
 
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■自分の子どもだけでなく、チームのサポーターになってほしい

後編のテーマは「子どもやコーチに対する保護者の関わり方」です。大儀見さんは指導現場で見てきた、数々の実例を紹介します。たとえば「コーチの悪口を言う保護者」。「あのコーチの指導はいまいちだ。サッカーをわかっていないんじゃないか……」など、子どもの前で平気で口にする保護者がいます。さらには試合中、熱心さが高じて、コーチの指示とは正反対の指示を出し、子どもを困らせる人も……。
 
大儀見さんはよく通る声で、はっきりと言います。「実力はあるのに、伸び悩む子どもは、親と指導者の間で板挟みになっているケースがすごく多いんです。親がコーチの指導とは逆の意見を押し付けたり、指導内容を否定する言動をとると、子どもは親とコーチのどちらの言うことを信用すればいいんだろう? と迷ってしまい、それがプレーの迷いにつながってしまうことがあります」
 
大儀見さんは続けます。「親は子どもの『いまのプレー』を見て、よかった、悪かった、こうすればいいのになど、様々な意見を言います。しかしコーチの多くは、子どもの『いま』だけではなく、将来の成長の姿を見据えて指導をしているものです。極端に言うと、将来の成長のために、いまはあえてミスをするような、難しい課題に取り組ませていることもあるわけです。そこを理解していない親が、目の前のプレーだけを見て、できた、できなかった、いい、悪いを判断するのは危険なことですよね」
 
練習や試合に駆けつける、熱心な保護者はたくさんいます。そこで、「自分の子どもだけでなく、チームのサポーターになってほしい」と大儀見さんは言います。「保護者とコーチが『子どもたちの成長のためにどうすればいいか?』という視点で共通理解を持つこと。まずはそこから始めてみると、よりよいサポート体制が作れるはずです」
 
自分の子どものことだけでなく、チーム全体のことを考えると、コーチの悪口を言ったり、我が子のことばかりを考えて、周囲に迷惑をかけるケースも減るのではないでしょうか。それが結果として、自分の子どものプラスになると言えます。
 
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■結果ではなく努力した過程をほめる

保護者からの質疑応答では「ほめて伸ばすサポートをすると、子どもが調子にのったり、天狗になってしまう場合があります。どうすればいいのですか?」という質問が出ました。
大儀見さんは「メンタルトレーニングでは、ほめることでプラス思考になり、より前向き、積極的にチャレンジができるようになると考えています」と前置きをしたうえで、次のように答えていました。
 
「できた・できないという結果をほめると、できればOK、できなければダメという『結果思考』になってしまいます。それはときに、『どんなことをしても、結果さえ出ればOK』という考えに陥りがちです。成長段階にある子どもにとって、それはあまりよくない考え方ですよね。そんなときは『できたね、すごいね』と結果をほめるのではなく、『なにをしたか、なぜそれをしたか』などの、結果を出すために努力した過程をほめれば、天狗になることはなくなりますよ」。
 
参加者のお母さん、お父さんは大儀見さんのメッセージに対して強くうなずき、セミナーが終わると、会場が大きな拍手で包まれました。(ここで紹介したのは、2時間のセミナーのごく一部です)。サカイクが企画したコラボセミナー。次回はあなたのクラブに行くかもしれません!
 
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大儀見浩介//
おおぎみ・こうすけ
メンタルトレーニング・コンサルタント。東海大学体育学部にて応用スポーツ心理学を学び、サッカーだけでなく、新体操女子U18日本代表や教育、受験対策など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。著書に「クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー 世界一わかりやすいメンタルトレーニング」(朝日新聞出版)、「心理戦術が日本サッカーを進化させる」(白夜書房)がある。公式HP『Mentalista
 
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取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部

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