パスは、サッカーにおける基本中の基本とも言えるスキルです。パスは試合中に何度も使用するため、パスができないと試合で活躍するのも難しくなるでしょう。また、左右の足で正確なパスができればプレーの幅も広がります。この記事では、そんなパスの仕方やコツについて解説しています。サッカー初心者の小学生が押さえておきたいポイントについても取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。

パスはサッカーの基本技術

パスは、味方にボールを渡すことです。サッカーの試合の中で最も行われるプレーであり、基本中の基本の技術と言えるでしょう。パスを自由自在に操れるようになれば、プレーの幅を広げることができます。例えば、ドリブルが上手い選手の場合、ドリブルしかしていないと相手は対応しやすいですが、そこにパスという選択肢も持てれば対応が難しくなります。また、ボールは人間よりも早く動くため、より素早く攻撃を展開するためにも、パスは欠かせません。

パスの基本練習メニュー

パスはサッカーの基本技術の1つですが、一朝一夕で身につくものではありません。練習を繰り返し行う中で身についてくるものです。パスは、2人1組で向かい合ってパスを出し合うのが基本練習となります。パスを相手が要求する場所に正確に出し、相手のパスをトラップしスムーズに次のパスを出す。非常にシンプルな練習ですが、蹴り方やボールを止める位置など考えるべきことは少なくありません。もし、パス練習する相手がいなければ壁当てでも構いません。

パスのコツ

ここでは、パスを出すときのコツについて解説します。ここで取り上げるのは難しいことではありませんが、意外とできていない選手がいるため、ぜひ参考にしてみてください。

蹴る前には相手を、蹴る時はボールを見る

パスをする場合、蹴る前にパスを出す相手を見て、ボールを蹴る瞬間はボールを見るのが基本です。相手を見ないと相手の位置や周囲の相手チームのディフェンダーの状況を把握できないので、正確なパスは出せません。また、ボールをしっかりと足で捉えなければパスは出せないため、最後はしっかりとボールを見るようにしましょう。

「あの辺にパスを出す」はダメ

パスを出す場合、「あの辺に出せればいいや！」と考える選手もいるかもしれません。しかし、パスを出す時はあの辺ではなく、右足、左足、などどこに出すのかしっかりと考える必要があります。例えば、味方の右後ろにディフェンダーがついているのに右足にパスを出すとボールを奪われやすくなります。一方で、同じ状況で左足に出せば、相手ディフェンダーから離れているため、ボールが奪われにくくなります。このように、パスを出す際には、どこに出すのかよく考え、出す位置によって味方にメッセージを送れるようにしましょう。

インサイドキックのパスのコツ

サッカーの試合で最も使用されるパスの種類はインサイドのパスです。インサイドとは、足の内側のことで、ボールに当たる面が強いため、正確なキックができるという特徴を持っています。インサイドキックでのパスは、以下の手順で行います。

• 軸足をボールの真横に踏み出す
• 踏み込んだ軸足の膝を軽く曲げて、蹴り足のインサイドでボールを蹴る
• 蹴り足をパスを出したい方向に向かって押し出す

以上がインサイドキックのパスの流れです。

なお、軸足を踏み出す時は、パスを出す相手の方向に向けるようにしましょう。また、軸足に対して蹴り足は直角になるようにするのが基本です。さらに、キックの際、上体が後ろに仰け反ると正確なパスが出せなくなるため、少し前かがみになるくらいの姿勢で押し出すようにキックをすると良いでしょう。

まとめ

今回は、サッカーのパスのコツ、そして試合中に使用する機会の多いインサイドキックでのパスのコツについて解説しました。パスはサッカーに欠かせない基本中の基本です。しかし、一朝一夕で身につくものではありません。日々の練習の中で、繰り返し練習することで上達するものなので、ぜひコツコツと練習に取り組むようにしてください。