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テクニック

2014年11月13日

日本代表の超新星・武藤嘉紀のプレーを徹底分析

キーワード:FC東京サッカーサービススピードテクニックドリブル武藤嘉紀

日本代表のアタッカー、FC東京のエースとして高い決定力を見せつけているのが、武藤嘉紀選手です。アギーレJAPAN初戦のウルグアイ戦でデビューすると、続くベネズエラ戦で初ゴールをマーク。以降も日本代表に招集され、持ち前のスピードと突破力、貪欲にゴールを狙う姿勢で存在感を見せつけています。いまもっとも注目を集めるJリーガー、武藤選手のプレーを、スペイン・バルセロナに拠点を置く世界的指導者集団、サッカーサービス社のポールコーチに分析してもらいました。日本代表に彗星のごとく現れ、一陣の風を巻き起こす武藤選手のストロングポイントとは?
 
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取材・文 鈴木智之 写真 Getty images
 

■突破力と決定力を支える両足のボールさばき

武藤選手の特徴は、突破力と決定力の高さです。両足でボールを操るテクニックを持ち、アグレッシブに突破を仕掛けてゴールを狙う姿勢には、すばらしいものがあります。先日のブラジル戦でも、世界最高峰のチームに対して臆することなく、積極的に仕掛けていました。とくに印象的だったのが、左サイドでボールを持ち突破を図った場面です。このとき、武藤選手は右足でボールを持っていて、身体も中央に向いていました。対峙したDFは武藤選手のボールの持ち方、身体の向きから判断し、中央のコースをケアしていたのですが、武藤選手は瞬時に相手DFの動きを察知すると、左足のアウトサイドにボールを持ち替えて、縦のコースへドリブルを仕掛けました。左足で放たれたクロスボールは、中央にいる本田選手にはわずかに合いませんでしたが、武藤選手の長所がよく出たプレーでした。
 
おそらく相手DFは武藤選手が右足でボールを持ち、身体は中央を向いていたので、パスを通すだろうと考えていたのでしょう。そこで、武藤選手が瞬時に判断を変えて、左足でボールを持ちだしたので裏をかかれる形になりました。武藤選手はブラジルの手練のDFに対して、駆け引きを仕掛けたのです。ブラジルを相手に個で仕掛け、駆け引きで優位に立つことのできる選手は限られています。武藤選手は両足を使うことができるので、DFが寄せてきたと思ったら、すぐに相手から遠い方の足に持ち替えてコントロールします。これは些細なことですが、非常に重要なプレーです。
 
また『どの相手が自分のボールを奪いに来るのか』という見極めが素早く、正確にプレーを実行できます。相手に寄せられても、腕をつかってボールを守る『プロテクト』という技術に優れ、ブロックする身体の強さもあります。DFに押されても倒れないフィジカル、シュートまで持っていく力は日本でもトップレベルでしょう。左右両足で強いシュートを打つことができるので、DFとしてはどちらの方向を守ればいいかわからず、相手の脅威となりえます。
 
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取材・文 鈴木智之 写真 Getty images

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