テクニック

2011年4月 1日

【第16回】森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座『レフティー』という武器編

現在、サンフレッチェ広島で双子のプレーヤーとして活躍中の森崎浩司選手と森崎和幸選手。この森崎ツインズが小学生プレーヤーのためにサッカー上達のヒントを伝授するコーナー。第16回目は、自身も「左利き」である浩司選手が登場。レフティーの極意を教えてくれます。

■レフティーであることの優位性

これまでに、ドリブル、パス、トラップという、サッカーの基本である大きな3つのテーマを、カズ(森崎和幸)に奪われてしまいましたが、今回から僕、森崎浩司が担当します! カズとは一味違った個性を発揮できたらと思っています。ということで満を持して登場する僕が(笑)、最初に解説するテーマは、独断により「レフティー」に決定!右利きであるカズには絶対に語ることのできないテーマで勝負していきたいと思います。

僕は生まれながらのレフティーです。利き手も左なので、ハサミや書道など生活面では、苦労をすることも多くありましたが、サッカーにおいては一度もレフティーであることを後悔したことはありません。サッカーをはじめた当初は、左利きであることが有利に働くとは思っていませんでしたが、身近にいるカズや周囲の選手から、レフティーは「独特のリズムがある」「ボールの持ち方も違う」と聞き、多くの利点があることを知りました。

何より、僕がアテネ五輪に出場できたのも、すべては左利きだったからだと思っています。アテネ五輪では、左のウイングバックとしてプレーしましたが、もし自分がレフティーでなければ、当時の監督に「ウイングバックに挑戦してみないか?」といわれることもなかったでしょう。 それだけ左利きは強い武器であり、強い個性です。みなさんの中にもレフティーがいると思いますが、ぜひ自信を持ってくださいプレーを続けてくださいね。

右利きと左利きでは、当然、ボールの持ち方も異なります


森崎浩司選手(左)&森崎和幸選手(右)//
ともに2000年にサンフレッチェ広島へ加入した双子のMF。双子ならではの抜群のコンビネーションでサンフレッチェの中盤をコントロール。高度な技術と知性で、攻守に渡ってチームに貢献している。

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