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試合を有利に進める!「サポート」の動き4つのポイント

公開:2015年3月17日 更新:2020年3月24日

キーワード:サッカーサービスサポートスペイントレーニング知のサッカー

3月上旬、東京都内で『知のサッカー第2巻』の第2回講習会が行われました。サッカーサービスのポールコーチがDVDを見ながら解説し、参加者の方からは「わかりやすくて理解が深まる」と好評の講習会。今回のテーマは「サポート」です。

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【第1回講習会】
"幅"と"深さ"の意識を高めるとサッカーがうまくいく!>>
なぜ「ピッチの広さ(幅)を使う」とサッカーはうまくいくのか?>>

サッカーサービスが唱えるサポートとは、ボールを持っている選手に対して、パスを受けられるような位置取りをすることを言います。試合中、ボールを持っていると、相手チームの選手が奪おうと近寄って来ます。そのとき、周りにいる選手がボールを受けられるように動く、つまりサポートの動きをすることによってパスをつなぎ、相手のプレッシャーをかわしながら、ゴールへと進んでいくことができます。

ポールコーチはサポートについて、もっとも大切なことは「どのスペースでパスを受ければ、有利な状態で次のプレーに移ることができるかを理解し、動くこと」と言います。そのためのポイントになるのが、次の4つです。

(A)適切な幅や高さにポジションをとる
(B)ダイアゴナル(斜め)にポジションをとる
(C)プレスを受けている状態で味方のパスコースを作る
(D)味方がアクションを続けられるポジションをとる

 

それでは、順に見て行きましょう。まずは「(A)適切な幅や高さにポジションをとる」について、ポールコーチが説明します。

「ここでは、ボールを有利なスペースに運ぶサポートを前提に話をします。“適切な幅や高さ”とは、相手選手もしくはディフェンスラインを突破することができる位置のことを言います。サポートの動きをするとき、常にピッチのどこにスペースがあり、どこに動けばボールが受けられるかを探します。そして、適切な幅や高さがとれているかを考えます。このとき、ボールに近づき過ぎないことがポイントです。ボールに近づきすぎると、ボールを持っている選手がプレーするスペースを消してしまうことになりますし、自分をマークしている相手を引き連れて行くことになるので、結果として状況を解決することがむずかしくなってしまうのです」(ポールコーチ)

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適切な幅や高さを保った状態でポジションをとることができたら、次に意識するのが「(B)ダイアゴナル(斜め)にポジションをとる」です。

「ボールに対して斜めのポジションをとると、広い視野を確保することができます。結果として、プレーの選択肢が多くなります。相手DFはドリブルを防ぐか、パスコースを切るか、2つの選択で迷うことになるでしょう。常に斜めのポジションをとるのはむずかしいかもしれませんが、試合中、常に意識したいポイントのひとつです」(ポールコーチ)

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※「ダイアゴナルにポジションをとる」良いプレーの一例(『知のサッカー第2巻』より)
 

視野を確保した状態でサポートを行うことは、ボールを持っている味方を助けることにもつながります。それが「(C)プレスを受けている状態で味方のパスコースを作る」動きです。たとえ最初のサポートの動きで優位な状況を作り出すことができなかったとしても、足を止めずに続けることが大切です。

「たとえば、中盤の選手が動いて相手を引きつけて、FWへのパスコースを作る。これもサポートのひとつです。大切なのは、選手1人ひとりが次のプレーについて考えながらプレーすること。そしてトレーニングを通じて、パスコースを作る動きを身に付けることです。次のプレーについて考えておくことで、速くプレーできるようになります」(ポールコーチ)

ポールコーチによると、サッカーサービスのスクールでは、U10の年代からサポートのコンセプトを学ぶためのトレーニングを行うそうです。そこでは、トレーニングを通じて「チームメイトを助けるためにどうすればいいか?」について学び、動きを身につけていきます。そして、U13ではより深いコンセプトのもとにトレーニングをします。ポールコーチは「選手の年齢、レベルを見て、必要なトレーニングのテーマを決めることが重要」と言います。

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※「プレスを受けている状態で味方のパスコースを作る」トレーニングの一例(『知のサッカー第2巻』より)
 

最後のポイントが「(D)味方がアクションを続けられるポジションをとる」です。これはボールが自分の位置を越え、相手ゴールに近い位置にいる選手に出された時にも、止まることなくサポートの動きを続けることを言います。このときのポイントをポールコーチはこう説明します。

「ボールを持っている選手にプレスがかかっているとき、パスを受ける選手は、はっきりと姿を現す必要があります」(ポールコーチ)

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以上がサポートの4つの原則です。講習会では、『知のサッカー第2巻』に収録されていた、Jリーグの試合を例に説明が行われていました。実際にあった「良いプレー」「改善の余地のあるプレー」を比較して見ることができるので、なにが良いのか、どこを改善すれば良くなるのかが一目瞭然でした。

グラウンドで実際にボールを蹴るだけでなく、まずは映像で学び、それを意識しながらプレーをすることで、より上達の速度がアップすることでしょう。次回の更新では「ゾーンにおけるポジショニング」について、講習会の様子をお届けします。

 

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取材・文 鈴木智之  写真 サカイク編集部

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