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考える力

頑張れない子どもに効く!オンとオフのメリハリをつける習慣

公開:2015年3月10日 更新:2015年3月12日

キーワード:習慣考える力

最近「日本の子ども(選手)は覇気がない、考える力がない、頑張れない」という意見をよく聞きます。一昔前に比べると我慢ができず、集中力が続かない。何かをなしえるためにがんばり通すことができない。「時代がそうだから」という声もありますが、だからといって子どもの現状を「問題なし」と考えるお父さんお母さんは、ほとんどいないはずです。
 
今回は、ドイツで現地の子どもたちにサッカーを教え、自身も2児の父親である中野吉之伴さん(ドイツサッカー協会公認A級コーチライセンス保持)による、覇気がない、考える力がない、頑張れない子どもが変わる"オンとオフのメリハリをつける習慣化"についての寄稿をご覧ください。(取材・文 中野吉之伴 写真 田丸由美子)
 
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■考える力は、好きなことに取り組むことで養われる

一人前の大人になるために、言われたことをただやるだけではなく、自分の頭で考え、自分の足で道を歩き、積極的にコミニュケーションをとろうとする姿勢を身に付けてほしいと願うのは、親としてもっともなことでしょう。
 
そうした背景があるからか、「覇気があって、自主性があって、気持ちがある選手を育てよう」という方針を打ち出すクラブやスクールも少なくないと聞きますし、そうした方針を頼もしく思うお父さんお母さんも少なくないのかもしれません。
 
でも私がコーチとして、そして親として確信しているのは、子どもがサッカーに通う理由は「サッカーが好きで、サッカーがやりたいから」以外にないということです。子どもたちは本当にやりたいからサッカーをやっているのか、あるいは親に言われるがままにキライではないから通っているのでしょうか。サッカーを通じて社会性を身に付けたり、主体的にテーマに取り組んだりできるようにはなります。でもそれらは子どもが熱中したいサッカーをやっていれば自然と身につくものであり、それが目的になるのは本末転倒だと思うのです。
 
これは別にサッカーに限った話ではないのです。野球であっても、水泳であっても、バスケットボールであっても、音楽教室であっても、子どもにとって大事なのは好きなものと向き合える状況、そして好きなものをもっと好きになれる環境です。好きなものだからこそもっと上手になりたいと思うし、時に厳しいことに直面しても逃げずに立ち向かって努力をする大切さを実感することができるのではないでしょうか。
 
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