1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 【第3回】監督の言葉から学ぶ「指導の極意」--チャレンジさせる

考える力

【第3回】監督の言葉から学ぶ「指導の極意」--チャレンジさせる

2011年1月 4日

キーワード:Jリーグコーチングヴェルディ指導者監督

優秀な指導者からは、指導の極意や哲学を学ぶことができます。ここでは、そんな監督たちの言葉を見ていきながら、「子どもたちの指導」について考えていきます。
第三回目は東京ヴェルディユースの場合です。

■チャレンジした結果は、指導者が責任を取ればいい

0002261.jpg2010年のクラブユース選手権で優勝したのが、育成年代屈指の強豪・東京ヴェルディユースです。チームを率いる楠瀬直木監督は"個性派集団"とも呼ばれるヴェルディユースの監督に就任すると、1年目にしてクラブユース選手権の優勝を勝ち取りました。

楠瀬監督はヴェルディでプレーした経験を持ち、ラモス瑠偉氏や岸野靖之氏(現・横浜FC監督)らと共にピッチに立っています。楠瀬監督はクラブユース選手権後に、次のような指導方針を教えてくれました。

「僕らは第二のカズ、ラモスを作らないといけない。本番に強い奴、本番に点を取れる奴というのは、怖いからと言ってボールをすぐ蹴るんじゃなくて、堂々と受けます。僕は最初の頃、選手たちに『パスを受けたらターンしなさい』と言っていました。高校時代でサッカーが完結するわけではなく、彼らはまだまだうまくなると思うので、どんどんチャレンジをしていく。積極的にトライすることで、自分のプレーやチーム自体がよくなることを実感してもらいたいんです。時にはボールを持ち過ぎたり、幼稚なプレーも出ますけど、チャレンジしないといけない。メッシやイニエスタみたいになってもらいたいから、どんどんチャレンジさせて、あとは指導者が責任をとればいいと思っています」

シンプルにボールを離せば、それだけミスの回数は減ります。しかし、そこですぐにボールを渡すことを良しとせず、積極的にチャレンジすることを奨励する。勝負にこだわった場合、一見、リスクがあるように見えますが、「そうしないと、うまくはならない」と楠瀬監督は言います。

「うちはボールを持つことを良しとしているので、『そんなところで持つのかよ』と言うことはまずないですね。たとえパスを受ける味方が相手にマークをされていても、パスを出します。そうしないとうまくならないですよね。それによって負ける試合はもちろんありますけど、真剣に、その精度を上げていくことが大事なんじゃないかと思うんです」

ヴェルディは代々、個人のスキルを重視し、テクニックに優れた選手を輩出してきました。その裏には、ボールを持つことを良しとする、ヴェルディの流儀があるのかもしれません。

Photo//Kenzaburo Matsuoka

1

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

考える力コンテンツ一覧へ(263件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. 考える力
  4. 【第3回】監督の言葉から学ぶ「指導の極意」--チャレンジさせる

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. FC東京をを2年でクビに。引退して気づいたプロになる前に身に付けておくべきこと
    2017年10月13日
  2. ドイツ、スペイン、イングランド... サッカー強豪国から学ぶ、子どもを伸ばす親の応援スタンス
     
  3. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  4. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  5. 子どもの試合はワールドカップではない!ドイツでみた標語に込められた5つのメッセージとは
    2016年2月17日
  6. 多くのJリーガーを生み出した強豪校が練習を100分しかしない5つの理由
    2017年10月 5日
  7. "今"ばかり見ない! つくばFCが実践する子どもが「サッカーばか」にならないための育成哲学とは?
    2017年10月10日
  8. ボールだけで通じ合えるなんて幻想! スペインでの経験から安永聡太郎が確信する、日本人が磨くべきスキル
    2017年10月11日
  9. ゴールキーパーのキャッチング練習 ~番外編・グローブメンテナンス~
    2017年10月11日
  10. 日本とスペインの比較検証でわかった「伸びる選手の保護者」の傾向とは
    2017年8月 1日

一覧へ