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中村憲剛が「止める・蹴る」を上達させる方法を解説!ポイントは次の動作に早く移れる位置にボールを止めること

公開:2020年7月20日 更新:2020年8月 7日

キーワード:KENGOアカデミー中村憲剛川崎フロンターレ止める蹴る

日本最高峰のMFである、川崎フロンターレの中村憲剛選手。彼の技術とインテリジェンス、豊富な経験を注ぎ込み、制作したDVDが「KENGO Academy サッカーがうまくなる45のアイデア」です。

このDVDで中村選手が解説している「正確なトラップを身に付けるポイント」や「周りを見ることの大切さ」などを子どもたちに実体験してもらうために、サカイクと共同開催で「KENGO Academy ウインタークリニック」を実施。クリニックには、中村選手自身がコーチとして参加し、「中村憲剛のプレーの極意」を教えてくれました。

そこで今回から3回に渡り、このクリニックで中村選手が子どもたちにアドバイスを送った内容をみなさんにお届けしたいと思います。これを読めば、体が小さい、足が遅いなど関係なく、プレースピードが上がり、テクニックに優れた選手になれること間違いありません!(文・鈴木智之/写真・新井賢一)

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「止める・蹴る」のポイント①ボールがピタッと止まる場所を見つける

1回目のテーマはサッカーの基礎であり、中村選手の代名詞でもある「止める・蹴る」です。中村選手が見せる、来たボールをピタッと足元に止め、パスやシュート、ドリブルにつなげるプレーは、日本サッカー界でトップレベルです。このプレーをするために、どんなことを意識しながらプレーしているのでしょうか?

ポイントは2つあります。

1つ目は「ボールをしっかりと止めること」です。中村選手は「足のどこに、どのようにボールを当てれば、しっかり止めることができるか。『止めるポイント』を見つけよう」とアドバイスを送ります。

そして2つ目が「正確に、丁寧に『止める・蹴る』を実行すること」。中村選手は「正確で丁寧なプレーが一番速いことを理解しよう。焦って速くプレーすると、不正確になり、結果としてプレーが遅くなるよ」と話します。

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これらを踏まえて、トレーニングは「2人組の対面パス」から始まりました。サッカーの基本となるプレーを、丁寧に、正確に取り組んでいくことを目的に行います。

ここでコーチからアドバイスが送られていたのが、「常にステップを踏んだ状態で、ボールが来る前に準備をしておくこと」です。足を地面にべたっと着けたまま立つのではなく、ステップを踏んでボールの正面に入る準備をします。そして、ボールが来たら1回でしっかり止めて、1回のタッチでボールを蹴ります。1回でしっかり止めることで効率的にプレーすることを意識づけていきます。

対面パスが終わったところで、中村選手は子どもたちを集めて質問をします。「今まで言ってきた内容を意識してやってくれた人?」。中村選手が問いかけると、全員が手を挙げます。すると中村選手は「常に考えてプレーしている人と、なんとなくやっている人、どっちがうまくなると思う?」と語りかけます。

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「そう。意識したほうが速くうまくなるよね。意識するとは、考えることです。どうすればボールがピタッと止まるか。どうやったら相手がトラップしやすいパスが出せるかを考えながらやることで、プレーの質が変わります。対面パスはシンプルな練習だけど、意識することで変わっていきます。次の練習では、意識したことを頭に入れてやっていこう」

「止める・蹴る」のポイント②ボールを止める瞬間に体の向きを変える

2つ目の練習は「4方向の対面パス」です。ひし形に選手を配置し、中心に1人が入ります。周囲の選手が中心にいる選手にパスを出し、ボールを受けた中心の選手が別の選手へパスを出す動きを繰り返していきます。

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この練習のポイントは次の3つです。

・ボールをしっかり止めて、体の向きを変えること
・バックステップを使いながら、次にパスを出したい方向へ体を開く
・外側の選手も「止めて・蹴る」を正確に、丁寧に実行する

中村選手は「やっていることは、対面パスと同じです。違うのは、ボールが来た方向とは別の方向へパスを出すこと。ボールを止めること、蹴ることは変わらない。外の選手もトラップを一回で止めよう」と話し、トレーニングに入っていきました。

選手たちが動きに慣れたところで、中村選手からアドバイスが次々に飛び出します。

「パススピードは意識で変わるよ」「試合中、味方にパスをするのだから、トラップしやすいボールを出そう」「どういう体の向きを作ると、次の選手にパスを出しやすいか、考えてボールを止めよう」「こだわれている?意識できている?」

すべての言葉に意味があり、選手たちのモチベーションに働きかけていきます。中村選手のアドバイスとともに、選手たちの集中力、プレーの精度も高まっていきます。

なかでも、中村選手が繰り返し伝えていたのが、「ボールを止める動きと体の向きを変える動きを1セットとして実行すること」です。ボールを止めて、方向を変えるのではなく、ボールを止める瞬間に体の向きを変えて、ボールを止めます。そして、すぐにボールを蹴ります。

「ボールは"ゼロの状態"にしよう。来たボールをそのままの体の向きで止めると、次の選手へパスを出しにくいよね。そこで、次にパスを出す選手の方を向いて、ボールを止めるところまでを1セットとして考えよう。そうすると、次の選手に速くパスが出せるよ。自分のところへ来るボールがずれたとしも、足を運んで、体の向きを合わせられるのがベストだよ」

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中村選手からの具体的なアドバイスを聞くことで、選手たちのプレースピードが上がり、コントロール、パスの正確性、テンポが上がっていきます。

その様子を見た中村選手は「意識してやったら変わった? 止めて蹴る、すべてつながっているからね。『自分はノーミスでやる』とこだわろう。全員が丁寧にやることが、チームとして一番速いよ」と話しました。それは川崎フロンターレのサッカーを見ていても納得です。

そして「今のトレーニングを次につなげてほしい」とメッセージを送り、次の練習メニューに移っていきました。
(第2回に続く)

2回目:中村憲剛が語るDFにボールを奪われなくするための2つのポイント

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中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。小学生時代に府ロクサッカークラブでサッカーを始め、都立久留米高校(現・東京都立東久留米総合高校)、中央大学を経て03年に川崎フロンターレ加入。06年10月、日本代表デビュー。国際Aマッチ68試合出場6得点(2020年7月現在)。05年から19年までJリーグ優秀選手賞を15回連続受賞。Jリーグベストイレブン8回選出。16年に史上最年長で受賞したJリーグMVPはギネス世界記録に認定されている。

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文・鈴木智之/写真・新井賢一

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