1. サカイク
  2. コラム
  3. テクニック
  4. なでしこジャパンよ、こうして勝ち上がれ!W杯決勝T攻略法

テクニック

なでしこジャパンよ、こうして勝ち上がれ!W杯決勝T攻略法

2015年6月27日

キーワード:なでしこジャパンサッカーサービス女子サッカー女子ワールドカップ知のサッカー

なでしこジャパンのワールドカップ準々決勝、オーストラリア戦がいよいよ明日、行われます。注目の試合を前に、ラウンド16のオランダ戦を振り返るこの企画。分析をお願いしたのは、サッカーサービスのポール・デウロンデルコーチです。後編では、なでしこジャパンが強敵に勝つために今後改善できる点について、解説してもらいました。(取材・文 鈴木智之 写真 Getty images)

GettyImages-478219024.jpg

 
<<前回記事:なでしこジャパンの強さの秘密とは!? オランダ戦徹底分析
 

■なでしこジャパンの生命線は"数的優位をつくること"

前回のコラムでは、なでしこジャパンの良かったプレーについてお話しました。攻撃のコンビネーション、前線からのプレス、サイド攻撃など、いくつかの良いプレーが見られました。
 
また、攻撃時のビルドアップに欠かせない「センターバックがドリブルで前に運ぶプレー」についても、良いプレーがありました。
 
右センターバックの岩清水梓選手が、最終ラインから前方にドリブルでボールを運ぶことで、オランダのワントップの選手がプレスをかけてきます。オランダは4-2-3-1のシステムで戦っていたのですが、ワントップの選手が岩清水選手にプレスをかけることで、周囲にいくつかのスペースが発生します。
 
サッカーは「いかにして数的優位を作るか」が大切なスポーツです。岩清水選手がドリブルでボールを前に運ぶことによって、ワントップの選手を引きつけ、空いたスペースにボランチの阪口夢穂選手や宇津木瑠美選手が入り、パスを受けることができます。そのようにして、中盤で数的優位を作る場面が何度かありました。
 
一方で、相手の2列目、つまり4-2-3-1の「3」のラインを突破することは比較的できていましたが、オランダのダブルボランチで形成する「2」のラインを越えるときに、苦労をしていたように見えます。その中でも、右サイドの川澄奈穂美選手は広い範囲を動いて味方をサポートし、周囲の選手がプレーしやすい状況を作っていました。
 

■中盤のキーマンは宇津木瑠美

ボールを奪われた後の攻守の切り替えも速く、チームとしてのプレスも機能していたと思います。これは、選手たちがフィジカル的に良い状態で試合に臨むことができていることを現しています。前回のコラムでも説明しましたが、阪口選手の得点に至る前の、相手からボールを奪う場面では、「オランダがサイドにボールを運んだときに、すばやくプレスに行く」という約束を、選手たちは忠実に実行していました。それに対してオランダは、最後まで日本のプレスをかいくぐる術を持つことができなかったため、日本が優位に試合を進めていました。
 
中盤でのプレスに関して言うと、宇津木瑠美選手の動きは良かったと思います。1対1の守備の時に、激しく相手に寄せることができる選手で、味方がプレーしやすいようにいいサポートともできます。ボールを持っている選手に近づきすぎず、ピッチの中央でサポートができるのです。これは、ボランチとして必要なプレーです。
 
今後、彼女がさらに上のレベルの選手になるためには、サポートをするゾーンがどこかを見極め、素早くポジションをとれるようになると良いでしょう。彼女はサイドでもプレーできる選手のため、ときおりピッチ中央部のゾーンから離れてしまうことがあります。ボランチがサイドにポジションをとると、もっともケアすべき「中央ゾーン」を、相手に使われてしまいます。
 
オランダ戦でも、ダブルボランチの宇津木選手と阪口選手のバランスが気になりました。相手チームの選手がピッチ中央でボールを持っている時、ボランチのひとりがプレスに行くと同時に、もう一人も近い距離で寄せてしまうと、一度にラインを突破されてしまう危険性があります。ダブルボランチはお互いの位置を見ながら、中盤にラインを作り、バランスをとる動きが重要です。また、ピッチ中央のバランスをとると同時に、中盤と最終ラインのバランスをとることも必要になります。このように、全体のラインを決める役割を求められるので、中盤でプレーする選手の責任は重大なのです。
 
次ページ:課題は"ディフェンス時に何を見て、どこに動くべきか"
 

サッカーサービスが教える
「世界で活躍するサッカー選手の育て方」を無料配信!

SOCCER SERVICES

サッカーサービスによる「知のサッカーメルマガ(無料)」に登録しよう!

※メールアドレスを入力して「メルマガに登録する」ボタンをクリックしてください。

※このメール配信はいつでも簡単に解除することが可能です。

 

"世界で求められる「認知力」、「判断力」、「実行力」を身に付ける数日間!

1407292761__293643_961_424748_tn.jpgのサムネイル画像

⇒サッカーサービスキャンプ公式サイト
 
 
「予測し、判断するチカラ」を鍛えられるDVD!
FCバルセロナの選手や世界のトッププロをサポートしてきたスペインの世界的プロ育成集団「サッカーサービス社」が、認知やサポートなど13歳までに身に付けておくべき戦術をJリーグの試合映像を使って徹底解説。サッカーインテリジェンスを高めたい子ども達が「見て・学べる」映像トレーニング。
think-soccer-vol2img2-thumb-250x201-9799.png
選手向け「知のサッカー第2巻」の詳細はこちら>>
指導者向け「知のサッカー第1巻」の詳細はこちら>>
 
1  2
取材・文 鈴木智之 写真 Getty images

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

テクニックコンテンツ一覧へ(165件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. テクニック
  4. なでしこジャパンよ、こうして勝ち上がれ!W杯決勝T攻略法

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
    2017年11月13日
  2. 「日本の多くの選手は守備の仕方を知らない」世界中で指導してきたコーチが気づいたこと。
    2017年11月16日
  3. ついていけないからサッカークラブをやめたい息子の気持ちを尊重すべきか悩む問題
    2017年11月15日
  4. 中学生年代も『補欠ゼロ』を推奨 不断の努力で地域唯一のクラブチームとして認められた藤岡キッカーズが描く展望
    2017年11月14日
  5. シュートセンスがあり上手いが相手との競り合いを嫌がる子。ボールの取り合いをどう教えればいい?
    2017年11月17日
  6. 同じ小3なのに、身体の成熟年齢5歳と11歳の子がいる? 「うちの子小さくて」の前に知っておきたい生物学年齢とは
     
  7. 足が遅いのには理由がある。しかし、その理由を1つ1つ潰せば足は速くなる
    2016年6月10日
  8. 長谷部選手も実践!効果的に足首を固定するテーピングの方法とは?
    2017年11月15日
  9. 正確に止めて蹴るプレーが速さにつながる!その秘訣は「軸足」と「姿勢」にあり
    2016年12月 1日
  10. サッカーの練習だけだと、小学生年代でしか通用しない選手に? 子どもの頃に1つのスポーツに専門特化する危険性
    2017年11月20日

一覧へ