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テクニック

C・ロナウドは知能も超一流!世界的指導者集団のレアル分析

2014年12月20日

キーワード:C・ロナウドクラブワールドカップポールレアル・マドリード指導者

クラブワールドカップ準決勝で、優勝候補のレアル・マドリー(スペイン/欧州王者)とクルス・アスル(メキシコ/北中米カリブ海王者)が対決。4対0のスコアでレアル・マドリーが圧勝し、決勝へと駒を進めました。『白い巨人』の絶対的エースとして、ゴールを量産しているのがC・ロナウドです。リーガ・エスパニョーラでは14試合出場、25得点と驚異的なゴール数を記録しています。なぜ、C・ロナウドはこれほどまでにたくさんのゴールを決めることができるのでしょうか? スペインのバルセロナを中心に活動する、世界的指導者集団『サッカーサービス』のポール・デウロンデルコーチに分析してもらいました。(構成・鈴木智之)

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テクニックやフィジカルに注目されがちなC・ロナウドだが、考える力も一流(写真 Getty Images)

 

■レアル・マドリードのシステムの仕組み

レアル・マドリーとクルス・アスルの間には、大きなレベルの差が存在しました。おそらく、クルス・アスルは何度試合をしても、レアル・マドリーに勝つことはできなかったでしょう。それほどまでに、両チームの力は離れていました。レアル・マドリーは試合運びのリズムが良く、緩急とスピードがあり、プレー強度も高いものがありました。レアル・マドリーの選手は個人の戦術、技術が高く、攻撃の3人(C・ロナウド、ベンゼマ、ベイル)はスピードとテクニック、パワーを備えた世界有数のアタッカーです。中盤ではアンカーを務めるクロースが攻守に渡ってゲームを完全にコントロールし、インサイドハーフのイスコとイジャラメンディは攻撃だけでなく、守備の貢献も高いものがあります。
 
レアル・マドリーのシステムは4-3-3ですが、守備の時はFWのベイルが中盤に降りて、4-4-2になります。シーズン開幕直後こそライン形成がうまくいかない場面もありましたが、いまでは最終ラインと中盤の2ラインのバランスがとれているので、相手にプレーするスペースを与えない守備ができています。攻守の完成度がかなり高いので、現在のレアル・マドリーに勝つのは至難の業と言えるでしょう(注:公式戦21連勝中)。
 
レアル・マドリーのエース、C・ロナウドはクラブワールドカップ準決勝、クルス・アスル戦ではゴールこそなかったものの、ベイルの3点目をアシストするなど、90分間、相手の脅威になり続けていました。C・ロナウドは類まれなフィジカルとテクニック、スピードに特長のある選手です。攻撃的なポジションであれば、どこでもプレーできる幅広さも備えていて、総合力に優れた選手です。
 

■ロナウドの秀でた知能

C・ロナウドの長所はスピード、フィジカル、テクニックという、誰もがすぐに見てわかる部分だけではありません。じつは『インテリジェンス』に優れた選手でもあるのです。C・ロナウドは攻撃のとき、相手チームのどこにスペースができて、どこのエリアに攻め込んでいけば良いかを瞬時に判断することができます。
 
例を挙げましょう。クルス・アスル戦の3点目、ベイルのゴールをアシストした場面です。まず、ベンゼマが左サイドでボールを受けます。そこにクルス・アスルの選手がボールを奪いに寄ってきましたが、ベンゼマは身体をうまく使って反転し、マイボールにすることに成功しました。C・ロナウドはベンゼマがボールを持って反転しかけた瞬間、前方のスペースをめがけて猛然とダッシュを開始します。ベンゼマはダッシュをするC・ロナウドへパスを通し、敵陣深くへと進入します。C・ロナウドは追いすがる相手DFをスピードで振り切ると、ゴール中央に走りこんできたベイルへピンポイントクロス。ベイルは頭で合わせ、速攻が決まりました。
 
このプレーを見てもわかる通り、C・ロナウドは点を取るために必要な「どこにスペースが生まれるか」「どこにボールを運べば、ゴールになる可能性が高まるか」といった予測と認知のスピードが速く、決断に迷いがありません。そして、物理的なスピードも速いので、「ここだ!」と相手チームの穴を見つけると、爆発的なスピードでスペースに進入し、強烈なシュートを打ち込みます。どこにポジションをとればゴールを決めることができるかという予測する能力に優れているので、シュートを打てるポジションに入るのが速いのです。予測力、認知力に加えて、走力(走るスピード)も兼ね備えているので、対応するDFからすると、かなり危険な存在であると言えるでしょう。
 
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