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違和感を感じながらも怒る指導をしていたコーチが、チームの保護者に「180度変わった」と言われるようになったきっかけ

公開:2024年4月17日

キーワード:サカイクポジティブな声かけ保護者岩出市サッカースポーツ少年団応援怒る指導指導者親子関係

最近は少なくなってきたとはいえ、少年サッカーの現場で怒鳴る指導スタイルは存在します。周囲のチームにも影響されて大声で怒鳴る指導スタイルになっているお父さんコーチの方もいるのでは。

今回は、かつては怒る指導をしていたけれど「サカイク」に出会って指導スタイルがガラッと変わったお父さんコーチにお話を聞きました。

チームの保護者にも「180度変わった」と言われ、我が子との親子関係にも変化があったそうです。

 

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写真は少年サッカーのイメージ

 

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■違和感を感じつつも、周囲と同じように怒る指導をしていた 

和歌山県の岩出市サッカースポーツ少年団でお父さんコーチとして活動する谷さんは、お子さんがチームに所属したことでお父さんコーチとしてサッカーに関わるようになりました。

「サカイク」に出会って指導スタイルが「180度変わった」以降サッカーの魅力にますますハマり、子どもたちがサッカーを楽しめるようにと指導者ライセンスやレフェリーの資格取得など日々学び続けていますが、かつては「怒る指導者」だったそうです。

違和感は感じつつも、 よそのチームも結構怒鳴って怒っている指導者もまだまだいて、先輩たちがそうしているからと自分も怒ることが多かったです」

と語る谷さん。

実際、厳しい指導をしているコーチが見ている学年は県大会で上位に入ったり、結果を残していたこともあり、結果だけ見たら厳しい指導をした方が勝てるのかなと思っていた時期があったそう。

 

■厳しい指導を受けた子たちがサッカーをやめていくのを聞いて...... 

ですが、ずっと違和感を感じ続けていたそう。

子どもたちの競技人生を考えた時に、小学生年代から厳しい指導を受けた子たちが高校、大学、社会人になってもサッカーを続けているかというとそうでないことに気づいたのだとか。

強豪校に進学して選手権やインターハイに出場した子が、大学以降サッカーをやめてしまったり「もうサッカーはいいや」と離れてしまう子たちがいるのを目の当たりにして、サッカーは元々楽しいからやるのに、厳しい指導や出場機会の問題でサッカーが面白くなくなってしまうことに心を痛めていたと教えてくれました。

 

■サカイクの考え方の方がしっくり来た

もともと谷さん自身が「自分の子とは自分で決めさせる」という親御さんの考えのもとに育ってきたこともあり、「怒って指示する指導で子どもたちが伸びるのか」という疑問を持っていたと言います。

そんな時にたまたま「サカイク」に出会って、サッカー少年少女の保護者の心得10か条を知り、「育成に対する考え方とか、自分にとってはこっちのほうがしっくりくるかもと思ったんです」と振り返ります。

「子どものことを否定せず、大人は見守り環境を作る考えに共感した」と、サカイクを知って以降は色んな記事を読んで情報をアップデートしている毎日だそう。

 

■勝ち負けも大事だが「サッカーって楽しい」が大前提

サッカーには勝敗があり、プレーする選手は勝ちたいと思うもの。監督やコーチ、保護者のみなさんだってわが子のチームに勝ってほしいと思うのは当然です。

ですが、何をしても勝てばいい、というものではありません。

その年代ごとのサッカーの理解であったり、原理原則をしっかり押さえて勝利を目指す。それが指導者としての力量であり、中学、高校と競技人生を続けていくために大事なことではないか、と谷さんは言います。

「チームとして勝ち負けも大事だけど、サッカーって楽しいよね」が大原則にあるうえで、攻撃や守備の目的を教えるスタンスで指導にあたっているとのこと。

サッカーを始めたころから辛い思いでしかなければ、それを続けたいとは思わないものですよね。「サッカーって楽しい」という気持ちを育むことは、やる気やサッカーに取り組む姿勢にも影響するものなので、指導者や保護者の皆さんは大事にしてほしいものです。

 

■保護者の方にも「180度変わったね」と言われた

谷さんはサカイクに出会い、自分が抱えていた違和感は間違いじゃなかったと確信したそうです。子どもたちを伸ばす大人の在り方に共感し、指導スタイルを変えたと言います。

以前は違和感を感じながらも周囲のチームの影響もあり、怒る指導をしていましたが、サカイクに出会ってからは怒らなくなったそう。

簡単なミスに対して指摘したり、失点した際はハーフタイムで叱責したりしていたのを全く言わないようにして、選手たちにどうして失点したのかを考えさせ、話を聞いてから谷さんがアドバイスをするようなやり方に切り替えたのだとか。

それまでの指導方法と真逆のやり方に、最初は保護者も「どうしたの?」と戸惑いがあったそうですが、谷さんが指導についての考え方やスタンスを伝えていくことで「そういうのが良いよね。コーチ、180度変わったね」と言ってくれたそう。

他のチームの指導者からも「子どもに対するジャッジが適切になったよね」「選手にとって何が良くて何がダメか分かりやすくなってる」と言われたのだと谷さんは嬉しそうに教えてくれました。

 

■親たちの声かけも変わった

谷さんの指導スタンスに保護者の多くも共感してくださり、今では応援の声かけも変わったそう。以前はそこまで保護者の声援がなかったとのことですが、最近は「ナイスプレー」などポジティブな声かけが増えたそうです。

谷さんが変わったことで、保護者の皆さんも子どものサッカーに楽しんで関われるようになっているようです。

 

■我が子との関係性にも変化が

谷さんの周囲の変化はチームの保護者だけではありませんでした。

以前は親子で同じチームに所属していましたが、指導者目線と親目線もあり息子さんに厳しく当たってしまうこともあったそう。

ですがサカイクに出会って「親は子どもを応援しよう」という基本スタンスを改めて心に刻み、プレーへのダメだしはしない、勝とうが負けようが褒めるところはちゃんと褒める、試合後の会話は「今日も一生懸命だったね」から始めるなど、接し方を変えたそう。

息子さんがチームを移籍したこと、谷さんが変わったことなどタイミングが重なったのはあるかもしれませんが、以前より息子さんが本音で話してくれるようになった気がする。「親子関係が良くなりました」と谷さん。

サッカーの話も含めて、いろんな話ができるようになったことを嬉しそうに話してくれました。


大人の接し方次第で子どもが変わり、チームも雰囲気が良くなった体験でした。皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

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