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こころ

2019年2月 4日

プロサッカー選手の多くが身につけている10の特徴と強いメンタル習得方法とは【英国サッカーの最新事情】

キーワード:イングランドサウサンプトンストレスプレッシャーメンタルタフネス塚本修太心理学心理的ストレス

皆さんは「メンタルタフネス」とはどういう意味をイメージされますか?

ふわっとメンタルの強さを意味するというのは想像つくかもしれませんが、どういう意味かを改めて聞かれると答えるのが難しいのではないでしょうか。

イングランドでは、「メンタルタフネス」を、スポーツをする上で要求されたことに対しての対処が相手よりも秀でている、プレッシャーがかかった中でも高い水準でパフォーマンスを発揮できる、心理的な特徴のことを指します。

では子どもたちのメンタルタフネスはどのようにすれば強化されるのでしょうか。

今回は前橋育英高校サッカー部でプレーした後、イングランド・サウサンプトンにあるソレント大学大学に通いながら、現在はバッシュリーFCという9部(セミプロ)のトップチームコーチと、下部リーグを中心にチェックするノンリーグジェムズというスカウト団体にも所属する塚本修太さんにお話をうかがいました。

塚本さんはイングランドサッカー協会の心理学ライセンスを5段階中4段階取得するなど、心理学に精通してらっしゃるので、非常に学ぶべき点が多くあります。

前編ではストレスの原因と、それの対処法についてお伝えしましたが、後編ではメンタルタフネスを保持している選手の特徴と特に重要な自己制御能力についてご紹介します。

(取材・文:内藤秀明)

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プレッシャーのかかる場面でも高パフォーマンスが発揮できるメンタルの習得方法とは(写真はサカイクキャンプ)

 

<<前編:期待をかけすぎてない!?子どものストレス源は保護者やチーム水戸の親!

■プロサッカー選手の多くが身につけている10の特徴

▼メンタルタフネスを保持している選手の特徴はこちらです。

1.自分は必ず成功するという自信を常に持っている

2.調子が悪くても常にボールを積極的に受けている

3.味方がミスをしてもネガティブにならず、常にポジティブな反応をしている

4.プレッシャーがかかっていても冷静でいる

5.問題が発生した時にどうやって解決できるかを知っている

6.気が散るものを無視して集中力を維持している

7.自分のパフォーマンスに対しての感情をコントロールしている

8.相手にも影響を与える存在感を持っている

9.学校での人間関係など、試合中以外のこともしっかりコントロールできている

10.プレッシャーを楽しんでいる

プロサッカー選手の多くはこの10個の特徴を育成年代のうちに身につけています。

成人になってからも身につけることはできますが、将来のことを考えても、育成年代のうちにメンタルタフネスの特徴を身につけさせておくことが推奨されています。

■自己制御能力とは

この10個はどれも重要なのですが、「学校での人間関係など、試合中以外のこともしっかりコントロールできている」という項目をクリアするためには自己制御能力が必要です。

例えば練習日に遊びに誘われても断ることができるかなど、自分の目標のために、何かを犠牲にする、あるいは制御してでもやり切ることができるかということを指します。

またこの能力に秀でた子どもは学業や社会的スキルにおいて優れていることも判明しています。イングランドの調査では、あるエリートサッカー選手と大学入学前の学業に秀でた学生を比較すると、彼らは同じく高い自己制御能力を持っていることが判明しました。

特にエリートサッカー選手は、自己評価、自己反省、努力、自己モニタリングという部分に優れています。

■自己制御能力をどう伸ばすか

では前述した自己制御能力はどうやって伸ばすことができるのでしょうか。イングランドでは、自己制御能力を伸ばすための「ジマーマンの循環的モデル」というものがあります。

ジマーマンの循環的モデルは、自己制御能力を鍛えるためのタスクを三段階に分解しています。

1つ目が「Forethought phase(フォアソートフェーズ)」です。

この段階では、自分の目標モチベーションが何なのかを考えた上で、どのようなプロセスを経るべきかを検討する必要があります。

サッカー選手の場合、目標はプロなのか。何故プロになりたいのかを考え、どのようなトレーニングやキャリアを経れば、プロになれるかを考える必要があります。

2つ目に「Performance Phase(パフォーマンスフェーズ)」という段階があります。

この段階では、フォアソートフェーズで考えたことをやってみるフェーズです。考えたことを実践するためには当然、自己制御能力が必要になります。

またその後、自己観察する必要があります。実現する上でのプロセスが上手くいったかを主観で振り返ります。

最後に「Self Reflection(セルフリフレクション)」です。

このフェーズでは、自己観察した後に主観で振り返るのではなく、昔の自分、他の人、アベレージなどと比較することが求められます。例えばストライカーなら、1年前の得点数やライバルの得点数などがわかりやすい比較対象になるでしょう。

そして「セルフリフレクション」の段階が終わると、また「フォアソートフェーズ」へと戻りますこのように、前述した3つのフェーズが循環していくことが重要なのです。

次ページ:子どものメンタルを強くするための具体策は?

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取材・文:内藤秀明

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