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考える力

JリーグMVP中村憲剛がサッカー少年に伝えたい、うまくなるための「考え方」とは

2017年1月17日

■答えを教えるのではなく、子どもが自分で考えて答えを探し出せるような声がけを

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憲剛コーチはボールの蹴り方を一から教えるような指導はしません。「インサイドキックは軸足をボールの横に踏み込んで、蹴り足を開いて前に押し出すようにして蹴るんだよ」というような教え方ではなく、「どこにボールを止めたらスムーズか、自分で考えながらやってみよう」というスタンスで声を掛けます。
 
そのほかの声かけも、子どもたちに答えを教えるのではなく、答え探しを促すような内容です。
 
【憲剛コーチのコーチング集】
「そこにトラップして、次のプレーがすぐにできるかな?」
「自分で課題を持たないと前に進めないよ」
「そう、ナイスコントロール」
「できる人は、棒立ちでボールを待つんじゃなく、ステップを踏んでやってみようか」
「疲れてきたときほどしっかりと」
「自分の足のどこに当てたら、自分のプレーしやすいところに止まる? それを確認するトレーニングだよ」
「しっかりボールを止めれば、顔は上がるよ」
「止めた後が長いと敵が来ちゃうよ」
 
子どもたちが対面パスのトレーニングを始めてしばらくすると、憲剛コーチがもう一度子どもたちを集めてデモンストレーションを行ないました。今度はパススピードをさらにアップして、子どもたちにそのスピード感を意識させます。それを見て感化されたのでしょう。子どもたちのパススピードは、すぐにアップします。それを見た憲剛コーチは「すぐに変わるね、みんな。すごくよくなったよ」とすかさず褒めます。
 

■中村憲剛がサッカー少年たちに伝えたかったこと

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「言われたことをやるだけではなく、言われたことを自分で考えて理解した上で積極的にプレーすること、言われなくてもチームが勝つために自分で判断してプレーすることが大事。そのプレーを可能にするための土台が『止める、蹴る』で、自分の中では譲れない部分です」
 
アカデミー終了後にこう話す通り、憲剛コーチはトレーニング中、ボールを止めて、蹴ることをつねに強調していました。身体が大きくなくても、足が速くなくても、ボールを止めて、蹴る精度は磨くことができます。そして、憲剛コーチは、ボールを止めて、蹴ることを長年追求していけば、トップレベルでプレーすることも不可能ではないことを自らのプレーで証明しています。
 
「足元の技術を自分で確立し、ボールを持っている時、持っていない時にいろんな選択肢がある選手になって欲しい。このアカデミーはヒント、きっかけを与えるだけ。ここで体感したことを持ち帰り、やらされるのではなく、自分で考え、チームのなかで価値のある選手になって欲しいです。(将来)あの時の体験で僕が変われたと言ってくれる選手が出てくればうれしいです」(中村憲剛)
 
サッカー少年のお父さんお母さんは、憲剛コーチのようにプレーでお手本を見せることはできないかもしれません。しかし、なんでもかんでも教えすぎるのではなく、子どもが自分で考えて理解した上で積極的にプレーできるような声かけを心掛けることならどうでしょう。憲剛コーチの指導のなかに参考にできることがあるかもしれません。
 
【参加してくれた子どもたちの声】
臼井 愛莉ちゃん(5年)
「憲剛選手に教えてもらってトラップとパスの大切さがよくわかったので、今後に生かしていきたいです。憲剛選手はパスのスピードが速くて、正確ですごいと思いました。(幼稚園の)年長からサッカーをしていて、将来の夢はなでしこJAPANになってW杯に出ることです。宮間あや選手とか澤穂希選手が好きです」
 
越田 勇輝くん(6年)
「憲剛選手に教えてもらえてうれしかったです。自分で考えることを教えてもらいました。憲剛選手の止めて蹴るは、すごかったです。今日学んだことを生かして、将来はサッカー選手になりたいです」
 
岩田 悠斗くん(6年)
「憲剛選手に教えてもらってたのしかったです。トラップしてから早くパスをすること、自分の蹴りやすい位置にボールを止めることを学びました。フロンターレファンなので、将来は中村憲剛選手みたいなプロサッカー選手になりたいです」
 
山本 琢斗くん(5年)
「憲剛選手はやさしくて的確なアドバイスをくれました。将来は塾の先生もいいけど、できればサッカー選手になりたいです。もし、また憲剛選手に教えてもらいたいです」
 
【参加者のお父さんお母さんの声】
「チームでトレーニングするときよりもモチベーションが高い」
「ボールを止めること、蹴ること、周りを見ることがすごく大切だと再確認しました」
「いつもより楽しくプレーしていた」
「息子が憲剛のプレースタイルが好きで、それに生で触れられる機会は貴重」
「子どものサッカーを見ていても、教える優先順位がわからないけど、憲剛選手の指導はそれがすごくわかりやすい」
「KENGO Academyの映像を見ていたけど、今日教わってみて、息子の中でなにを言われていたのかがわかるようになってきたんじゃないかな」
「普段より集中している気がする」
「普段どういうことを考えてプレーするかが大事だということを憲剛選手が言ってくれることで、子どもが吸収してくれる」
 
次ページ:「レノア」の協賛のもとスパイクお手入れセミナーも開催
 

 

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