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誰でも速くなるサッカーのスピードアップ講座

2016年11月28日

長距離でもボールが減速しない、足を鞭のようにしならせ強いインサイドキックを蹴る方法

キーワード:スピードタニラダーフィジカル姿勢谷真一郎走り方走力

サッカーでもっとも大切と言っても過言ではない「インサイドキック」。一般的には、押し出すようなインサイドキックが良いと教えられています。
しかし、そのインサイドキックだと、筋力のない子どもの場合、速くて強いボールを蹴るのはむずかしいです。
そこで今回はヴァンフォーレ甲府のフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎さんに、12月に発売となる「タニラダーADVANCED DVD」の内容から「強くて速いインサイドキックを蹴るコツと練習方法」を教えてもらいました。アドバイスを参考に、ぜひ実践してみてください。(文:鈴木智之)
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■押し出すインサイドキックは距離が遠いと減速する

インサイドキックの練習でよくあるのが、2人組になり5mほど離れて立ち、向かいあった状態でのパス交換です。ここで「軸足のつま先を相手へ向けて、インサイドの面を作って、押し出すようにして蹴ろう」と教わった人も多いと思います。
しかし、谷さんは「その蹴り方の場合、5mほどの短い距離なら良いですが、それ以上離れるとボールスピードが出ず、相手に到達する前に減速してしまいます」と注意をうながします。
「実はこの蹴り方は、1960年代に体系化された技術で、その後、1998年に日本が初めてワールドカップに出たときに、あまりのパススピードの遅さに、このままではいけないという声が上がりました」
その後、谷さんがフィジカルコーチを務めていた柏レイソルに、1994年のアメリカワールドカップ得点王、フリスト・ストイチコフが加入します。彼のプレーを間近で見たとき、谷さんはあることに気がつきました。

■ボールにコンタクトする足のスピードを上げる

「近くにいる味方にインサイドキックでパスを出すとき、日本では『股関節を開いて、足の内側で面を作って押し出すように蹴る』という言い方をしますが、ストイチコフ選手の動きを筑波大学で研究したところ、ストイチコフ選手は腰をひねり、脚をムチのようにしならせて蹴っていました。そうすることでボールに強烈な力を与え、素早いボールスピードを実現させていました」
速いボールを蹴るためには『ボールにコンタクトする足のスピードを上げる』ことが重要です。そのために、足の振りだけでボールを蹴るのではなく、全身をしならせて、体全体を使って足を振り、ボールにコンタクトする足のスピードを上げます。この蹴り方をすると、インサイドキックでも速いボールを蹴ることができます。

■身体をしならせてボールスピードを上げるインサイドキックの蹴り方

では、どうすれば身体のしなりを使って、スピードのあるボールを蹴ることができるようになるのでしょうか?「タニラダーADVANCED DVD」の内容から、一部を紹介します。
<ポイント>
・全身のしなりで蹴る
・ボールにコンタクトする足のスピードを上げる
・ムチのように脚を振る
<サッカーにおける効果>
・長い距離でも減速しない、速くて強いボールを蹴られる
・安定したフォームが身につく
・グローインペイン症候群(股関節の強い痛み)の発症リスクを軽減
1.全身のしなりを生むために、蹴り足と逆側の腕を引くようにして、背中の肩甲骨を寄せます。
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2.そして力まず、リラックスしてムチのように脚を振り、ボールにコンタクトする脚のスピードを上げます。
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3.インサイドの面をボールにコンタクトさせ、振りぬきます。
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タニラダーを使ったトレーニング「スウィング・ステップ」

1.ラダーに右足を踏み入れる瞬間に、全身のしなりを生むために、蹴り足の左足と逆側の右腕を引くようにして、背中の肩甲骨を寄せます。
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2.右足の着地と同時に蹴り足の左足をスイングします。
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谷さんは、正しいインサイドキックのフォームを身につけることの重要性を、次のように語ります。

■グローインペイン症候群のリスクを軽減

「サッカーを始めたばかりの頃や、少年期に正しい体の使い方を身につけることができれば、その後もスムーズに無駄なく、効果的にプレーすることができます。もちろん、大人になってからでも正しいフォームを身につけることはできますが、ゴールデンエイジ(身体能力が急成長する時期)やプレゴールデンエイジと言われる少年期こそ、正しい身体の動かし方や技術の習得に適した時期です。早いうちに、正しい身体の使い方を身につける。これを意識してトレーニングしてほしいと思います。」
よく「筋力がないから強いボールが蹴れない」という話を聞きますが、脚の力で蹴るのではなく、全身のしなりと脚をムチのようにしならせて蹴ることで、しっかりと体重をボールに乗せることができるようになります。
また、押し出すインサイドキックで強いボールを蹴ろうとすると、足の付け根部分に強い力がかかるため、最近は子どもでもよく見られるグローインペイン症候群を引き起こす原因にもつながるそうです。グローインペイン症候群を予防するためにも、正しくて、強いインサイドキックをマスターしましょう!
タニラダーADVANCED DVD」では、これ以外にも「ワンタッチで速く、正確なパスを蹴る方法」「より速いスピードのボールを蹴る方法」についての理論と実践を解説。キックのコツを知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
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谷 真一郎(たに しんいちろう)
筑波大学在学中に日本代表に招集され、柏レイソルで1995年までプレー。引退後は筑波大学大学院にてコーチ学を専攻し、その後、15年以上に渡りJリーグのクラブでフィジカルコーチを務める。500試合以上の指導経験を持ち、2012年にはJ2で24戦無敗のJリーグ記録に貢献。『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』
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文:鈴木智之、写真:新井賢一(U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016より)

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