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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

子どもたちが100%の力を出し切ってない気がする。 やる気が出てサッカーも上手くなるトレーニングはある?

公開:2018年9月14日 更新:2019年3月18日

キーワード:オシムトレーニングモチベーション指導者池上正練習

試合を見ていると、子どもたちが100%の力を出し切れてないように見える。もっとモチベーションを高くして練習に取り組めば十分に力を発揮できるのではないか。トレーニングの質を高めて、持っている力を発揮させたい。 やる気を高めてサッカーが上手くなる練習を教えて。というコーチからの質問です。

子どもたちのために、もっといい指導がしたいと考えている指導者も多いですよね。

これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが授けるコーチングを参考にしてみてください。(取材・文:島沢優子)

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※写真は過去のサカイクキャンプの休憩中写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません

<<総勢10人の少所帯で1日3試合は無理? スタミナ配分や戦い方を教えて

<お父さんコーチからの質問>

トレーニングの質を高めるためのモチベーティング、声掛けなどの前振りはどのようにすれば効果的なのでしょうか?

U-12年代の指導をしているのですが、子どもたちを見ていると、まだ力を出し切れていないように見えますし、トレーニングの質が高めきれてないと感じています。

もっとモチベーションを高く持って練習に臨めれば、力を十分に発揮できるようになるのではないかと思っています。

練習メニューの効果向上を図りたく、ご質問させていただきました。

子どもたちのやる気が出て、サッカーも上手くなるようなトレーニングがあれば教えてください。

<池上さんのアドバイス>

ご相談、ありがとうございます。

子どもたちのサッカーへの意欲を高めたいというご相談ですが、それは練習メニューの種類によって変わってくるものではありません。

サッカーの練習は、子どもたちが本当に楽しいと感じれば、彼らの取り組む姿勢は間違いなく変わってきます。

■「質の高い練習」より子どもたちが食いつく練習メニューを

直近の練習を振り返ってみてください。子どもたちは楽しそうですか?

次に、質の高い練習とはどんなものか。
例えば、最新の練習メニューを取り入れて、指導者が「質の高い練習」だと思って実践したとしても、必ずしもそうとは限りません。

一番大切なのは、その練習が子どもたちに合っているか、冒頭で申し上げたように「楽しんで取り組めているか」が鍵になります。

練習が難しすぎて多くの子が理解できない、ついて来れていない、もしくはそこに楽しさが感じられない、どうしてよいかわからない。そんな状態であれば、良い練習とは言えません。もし、他チームのコーチに「すごくいいですよ」と勧められたものであったとしても、「今の時期はうちの子どもには合わなかった」と考えてメニューを変えましょう。

メニュー選択の基準のひとつは、選手たちのレベルです。
「何がどれくらいできて、どれくらいできないか」そんなことを見極める必要があります。見極める視点は「ちょっと頑張ればできる・手が届く」。そんなことです。それを提供できれば、少し頑張ったらできるので、子どもたちは嬉しくなります。

「これできたから、コーチ、次は?」
そういって食いついてきます。それこそが、ご相談者様が望む「意欲あふれる姿勢」ですね。この意欲が出てくるようなシチュエーションをつくることを考えるとよいでしょう。

気をつけたいのは、指導者自身の思いが先走ってしまうことです。

「もっとうまくしたい。もっと強くしたい」
指導者としてそう思うのは当然ですが、その思いが大人のなかだけにあってもダメです。そこに子どもたち自身の「うまくなりたい」とう意欲がなくては、成長しません。

■用意すべき「枝分かれの第2段階」

一方で、「ここが足らないから」とか「これは大事なことだからやろう」と言い聞かせて、子どもたちがそれを理解したとしても、先ほど述べたように、一向にできるようにならない、子ども自身が「できる気がしない」ようなものであれば、マスターするのは難しいわけです。

では、どうするか。
ご相談の文章だけでお答えするのは難しいのですが、例えば、ある練習をしたときに、難しい子、簡単にできる子とある程度分かれますね。そうなったときに「枝分かれの第2段階」を用意してあげましょう。

「これができた人はこっちをやってみよう」
「できなかった人はこっちをやってみよう」
そんなふうに、その子のレベルに応じて取り組む課題を細分化し、習熟度別にグループ分けするのです。

すぐにできた子は、元の練習が簡単すぎるわけだから、より難しいほうへ。ただし、難しくて楽しくなければ、また元のレベルのグループに戻ってくる。そこで精度を高めてから、また難しいグループに挑戦すればいいのです。

つまり、指導者は「より難しいもの」「より簡単なもの」というふうに、メニューの引き出しを持たなくてはなりません。
よって、コーチには学びが必要です。磨くべきは、引き出しを増やす学び。二つめは、子どもがクリアしているか、していないか、できそうか、できそうではないかといったレベルを見極める眼。三つめは、楽しんで取り組んでいるかどうかを感じ取る「こころ」です。

次ページ:できない子たちをバカにする子にはこう伝える

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※質問の文言を記事にさせていただくことがあります。その際はプライバシーには配慮します。

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文:島沢優子

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