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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2017年3月22日

レベルがバラバラの子どもたちの練習をどうすればいいか? [池上正コーチングゼミ]

キーワード:コーチングボランティアコーチ池上正

ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さん。
 
子どもの成長を引き出す指導について大学でも講義されており、著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法(小学館)』は少年サッカーのバイブルとしても知られています。
 
その池上正さんが、町クラブや少年団チームで指導するコーチの質問に答える新コーナーがスタートしました! 第1回目は、息子さんのチームで指導するお父さんコーチからの質問です。(取材・文:島沢優子)
 
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<お父さんコーチからの質問>
息子の少年団チームで、低学年のコーチを担当しています。チームには幼稚園からスクールに通う上手な子もいれば、今年からはじめたばかりの子もいて、レベルがバラバラです。
 
レベルの高い子に練習の内容を合わせると、低い子はついてこれませんし、逆に低い子に合わせると、レベルの高い子の親から練習にならないと文句を言われます。
 
私としては、レベルに関係なく全員が楽しみ上手くなれるようなトレーニングをしたいのですが、良い方法はないでしょうか?
(38歳・コーチ歴1年・2年生担当)
 
<池上さんのアドバイス>
よく聞くお話しです。
 
私の練習は、子どものなかの誰かに合わせてやるものではありません。うまい子も、下手な子も、いつも夢中になってサッカーをやれる。そんな時間を確保してやるのが、ジュニアのコーチの役目だと考えます。
 
でも、みなさん、メニューを選ぶことで解決したいようで、こう尋ねてこられます。
 
「上手い子も、そうでない子も一緒にできる、いい練習メニューはありませんか?」
 
そんなときは「鍵は、メニューの選び方ではなく、練習のやらせ方ですよ」と答えます。
 

■練習はメニューではなく“やらせ方”

具体的に言うと、練習メニューをそれぞれの子どもに合わせて変化させる。そんなところでしょうか。
 
例えば、ドリブルで1対1をやるとしましょう。
 
なかにはドリブルがうまい子がいます。誰を相手にしても、スルスルと抜いてしまう。本人は気分良くやっているかもしれませんが、それでは成長がありません。
 
そこで、負荷を上げます。
 
「じゃあ、3人で取りに行ってごらん」
 
うまい子を、まだ技術が追いつかない3人と対決させます。この一部だけ、練習は1対3になります。もし、その子が「なんで僕だけ?」と言ったら「じゃあ、1対1に戻す?」と問いかけます。
 
「君は1対1だと簡単に抜けるよね? どう? このままでもっとうまくなる? どうしたらいいと思う?」
 
「君はうまいから、試合になると、相手が3人くらいでボールを取りに来るよね? でも、そこを破れるようになれるといいんじゃない? 試合と同じように練習でもやったらいいんじゃない?」
 
そんなふうに尋ねて、本人が納得すればそのまま1対3でやらせます。負荷が高そうなら「どう? じゃあ、2人にしとく?」と、ひとり減らして1対2でもよいでしょう。
 

■子どもの状況によって練習を変化させる

反対に、できない子はどうするか。つまり、3人で守備をやる子たちです。
 
技術が追いつかなくて1対1をしてもすぐにボールを取られてしまうようなら、その3人を集めてこう話します。
 
「1対1はまだ自信がないんだったら、3人で2対1をやってみようか?もうひとり味方がいたら、安心じゃない?それで、自信がついてきたら、また1対1をやってみる?」
 
ここでも、本人たちが納得すれば、この子たちは2対1にします。そのときの配分は、3人のなかでも少し自信が出てきた子を「1」に、まだ少し自信がないかなという2人を「2」にします。
 
さらにいえば、冒頭のドリブルがうまい子の「1対3」は、その子がうまくいかなさそうなら「じゃあ、もうひとり仲間を増やそうか」と言って、ひとり投入します。すると、そこで「2対3」になります。
 
こうなると、もう違う練習になります。このように、もともとの練習が「1対1」だったとしても、子どもの状況によって変化させるのです。
 

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コーチからの質問に池上正さんがお答えします

※質問の文言をご紹介させていただくこともあります。その際はプライバシーには配慮します。

あなたが指導しているチームの年代を教えてください必須

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文:島沢優子

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