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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

2017年3月22日

レベルがバラバラの子どもたちの練習をどうすればいいか? [池上正コーチングゼミ]

キーワード:コーチングボランティアコーチ池上正

■枠にはめて考えると大事なことを見逃す原因に

「いまやってるのは1対1の力をつけることだから」などとメニューの枠にこだわる考え方は捨てましょう。
 
練習こそ自由にやらなくてはいけません。
 
枠にはめてしまうと、大事なことを見逃します。もっとも大事なことは、冒頭でも伝えたように、子どもが夢中になってその練習に取り組んでいるか。目の前の子がそれをやってうまくなるか。その二点です。
 
【練習で大事なこと】
●子どもが夢中になって取り組んでいるか?
●その練習をやってその子がうまくなるか?
 
先を見据えて、練習を変化させる。それには、子どもひとり一人に何ができて、何ができないか。性格的にこのやり方なら納得するか。その子の外面、内面の両方を見分ける「眼」が必要になります。
 
であれば、子どもをじっくり見なくてはいけません。「ほら、右にパス!」などと指示をしている暇はないはずです。
 

■常に一人ひとりが成長できる環境をつくる

キックの練習であれば、うまい子の前には障害物を置いてあげればよいのです。同じメニューでも、その子によって負荷をかけるか、負荷を下げるか。
 
また、全体的に飛び抜けているようなら、その子は上の学年へ飛び級で練習させても良いでしょう。常にひとり一人が成長できる環境をつくる。そこを工夫するのが指導者の役目だと思います。
 
もうひとつ付け加えるとすれば、みなさん、練習をすぐにあきらめてしまっていませんか? やってみて、少しでもうまくいかないと「これはちょっとレベルが高すぎたね」とすぐにやめてしまいます。
 
メニューを子どもが楽しめていないようなら、替えていいでしょう。が、また同じことをやってみることも大事です。例えば、翌週に再度やってみる。そうやって、全体の成長をみながら試してみてください。
 
そもそも、うまくいってないことをやるのが練習です。最初からできるのなら、その練習は不要だということです。それなのに、練習にさえ出来栄えを求める感覚がまだあるようです。
 
ほかのコーチの目、保護者の目を気にしてしまう空気があるなら、そのクラブ全体で練習の意味をあらためて話し合い、共通理解を深めたほうがいいと思います。
 
 
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池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだすオトナのおきて10』をはじめ、近著の『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(ともに監修/カンゼン)など多くの著書がある。

コーチからの質問に池上正さんがお答えします

※質問の文言をご紹介させていただくこともあります。その際はプライバシーには配慮します。

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文:島沢優子

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