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「首を振って周りを見れるようになった」強豪街クラブ・センアーノ神戸の選手がサッカーノートを変えただけで上達した理由

公開:2022年9月15日

キーワード:サッカーノートサッカー上達センアーノ神戸自分で考える

低学年から自分たちで出場メンバーや戦い方を決めたり、試合分析も行うなど主体性や自分で考えて動くことを大事にしていることでも知られる強豪街クラブ、センアーノ神戸。

この春からサカイクサッカーノートを3年生以上の年代で導入しています。元からサッカーをよく理解している選手が多いチームですが、ノートを導入したことで、更に深く考えるようになったり、課題がはっきりして上達に繋げることができているようです。

選手だけでなく、各学年のコーチも選手たちの意図が分かるようになってコミュニケーションが深まったと高評価をいただいています。

前編では、3、4年生の声をお届けしましたが、今回はより高いレベルでサッカーをしている5、6年生の声をお届けします。
(取材・文:貞永晃二)

 

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サカイクサッカーノートを書き始めてどんな変化、成長を感じるかセンアーノ神戸の5、6年生に伺いました

 

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前編:「振り返り」ができるようになって上達を実感、強豪街クラブ・センアーノ神戸が導入したサッカーノートは何が違う?

  

■監督やコーチに言われたことを整理して試合に臨めるようになった

――サカイクサッカーノートを使ってどうですか?

●天野陽真くん(あまの はるま・5年生)
前のノートよりも目標を書くスペースが多くなったので、それを試合前に見て、考えて試合に臨むことができるから、首を振って周りを見られるようになったと思います。

●大西春之介くん(おおにし はるのすけ・5年生)
このサッカーノートを使って監督やコーチに言われたことを整理して、前からの守備ができるようになりました。

●村上翔二郎くん(むらかみ しょうじろう・6年生)
このサッカーノートを使って、監督からアドバイスをもらったことを意識してキーパーとの1対1とかシュートなど上手くできるようになりました。

●大塚渉生くん(おおつか わたる・6年生)
前のサッカーノートでは、あまり目標を達成することができなかったけど、サカイクサッカーノートだったら目標を書けました。僕の目標は「間でボールを受ける」なんですけど、前日に目標を見ることができて、コーチからのアドバイスもあって試合で役立ちました。

 

それぞれが、サカイクサッカーノートを使ってどんなふうに成長したのかを教えてくれましたが、動画に収録できなかった意見の中には、要望的な意見もあったのでご紹介します。

「自分の目標を書くと、『書いた以上はやらなあかんな』みたいな気持ちが出てくる。ちょっとだけ責任感が出ます」
「サカイクノートではいろいろな質問が出てくるので、動画を振り返って考えながら書くことができて、このノートに変わってよかったなと思います。自分としては、コーチに言われたところを書くスペースが欲しいです。自分に対して言ってくれたことを書き残しておきたいからです」
攻撃面で良かったこと、守備で良かったこと、悪かったところとか、項目を分けて試合が終わった後のことをちょっと書きたいから、そういったスペースをもうちょっと増やしてもらったらいいです」

など、自分の成長記録のためにこんな項目があると良いな、という声を聞かせてくれました。普段から試合を振り返る習慣があるからこそ、記録して残すことでより成長につながると感じているようです。

 

 

■目標を書きだすことによって、プレーのイメージを明確に持てるようになった

6年生担当コーチに、このノート導入後の選手の変化を伺いました。

 

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6年生担当の田代コーチは、しつもんが用意されている分、書きやすくなったようだと語ってくれました

 

●田代浩樹(たしろ ひろき・6年生担当)(以下、田代)

――この春から使ってもらっていますが、6年生に変化は感じますか?

田代 しつもんが具体的に書いてあるので、それに則って考えて書いていることが多いと思います。前のノートでは、書く内容を決めているわけじゃなかったんです。自由に得点のことを書いてもいいし、思ったこと、感じたことでもいいよ、というやり方でしたが、しつもんがある分、サカイクサッカーノート書きやすくなったのかなと思います。

 

――逆にこういう部分はサカイクサッカーノートでは書きにくいなという点はありますか?

田代 たぶん何も考えていない子だったらサカイクサッカーノートのようにしつもんがある方が良いかなと思います。6年生にもなると、自分の考えをしっかり持っている子も多いので、中には『自由度が減って書きにくい』という子もいましたね。

 

――何かプレーが変わったなと感じるようなことは?

田代 目標を書くことによって、プレーのイメージを自分なりに持って練習や試合に臨んでいる子も増えた気がします。チームによっては全員でミーティングしてからノートに書いて、トレーニングやゲームに入ったりしているというのも聞きます。そういった使い方も良いかなと思いますね。

 

――「目標を書いたら書いた以上はやらなあかん、というちょっとした責任感が出た」と言っている選手がいましたが、どうですか?

田代 そうですね。漠然とやるよりは、自分で書くことによって自分の中で整理されて、やれますから良い事だと思います。

 

――6年生という高学年担当として、こんな項目があった方がいいなみたい要望はありますか?

田代 そうですね。僕らは対戦相手の分析をしたり、「フォーメーションをこういうふうに掛け合わせてやろうね」って試合前に話し合ったりするので、そういうページがあったりしてもいいのかなと思います。

現在の仕様は、個人の事を振り返るようになっていますが、僕たちは試合の時に「もうちょっと相手を見て考えながらやろうね」といった話もしますので、相手チームの情報を書く項目があったら、高学年はチーム全体としての内容を書いてくるかもしれないですね。

 

■選手の目標が分かるので、指導としてもアプローチしやすくなった

5年生担当の高橋コーチと、3年生担当の滝口コーチからもそれぞれの年代での変化、成長を伺いました。

――サカイクサッカーノートを書くようになって子どもたちが変わった点や、成長が見られた点があれば教えてください

●高橋和久(たかはし かずひさ・5年生担当)(以下高橋)

高橋 以前は、選手が思ったことを、整理できてなくてもそのままノートに書いてくるという感じでした。サカイクサッカーノートは、しつもんに答える形式で書けるので考えが整理されていて、こちらも読みやすいです。

選手が今日の目標は何だと考えているのかわかるため、それに対してどうアプローチしていくのかというのを明確に示せて、僕らも指導しやすくなったと感じています。

 

●滝口竣也(たきぐち しゅんや・3年生担当)(以下、滝口)

滝口 やっぱり文章でダラダラ書かれるよりは、箇条書きみたいな形でまとめて書いてくれると、こちらも分かりやすく読みやすいですね。3年生ぐらいだと、普通のノートでは内容があちこち行ったり来たりしちゃうんですよね。 

 

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5年生を指導している高橋コーチは、ノートに書いたことでプレーにも責任感が生まれたと感じるそうです

 

――このサッカーノートをサッカーに活かせていますか?

高橋 5年生だと、もう自分たちで考える力は身につけ始めているので、当然書いたことに対する責任が生まれて、プレーも徐々に一人一人責任感を持ち始めているな、と思いますね。

後でノートを確認したときに「ああ、こんな目標を持ってやってたんやな」と思ってその子のプレーを振り返ると、確かにそうだな、と思うことが結構あります。

今後は試合前に提出してもらって、「こんな目標を持って臨んでるんだな」というのを確認してからゲームさせてあげるのも、より責任感を増すために良いかなと、ちょっと思っています。

 

滝口 3年生は、なかなか喋れない子が多くて、試合中も自分の要求とかも一切しないような受身の子がちょっと多かったんですけど、サカイクサッカーノートを書き始めてからはだいぶ自分の意見をしっかり言えるような子も増えたかなというのもあります。

文章にして書いてくれると、「こんなこと考えてくれてたんやな」とか、こちらもわかりやすいので接するときに役立っていると思います。

やっぱり文字にするのはすごく大事ですね。試合後にプレーを振り返って、選手はこういうことを意識してやっていたんだと分かると、次の指導にも繋がりますし、間違いなく選手たちの力にはなってくれているなと思いますね。

 

■課題に気づかせるようなアプローチも

――逆に、この子はこういうことを書いているけど、この子の課題はそこじゃないんだよなというようなこともありますか?

高橋 ずれることは当然ありますけど、そこは僕がコメントに書きますね。「ここはこうした方がいいよ」という感じで書いて、こっち側から課題をちょっと与えると、自分で見つけると思うんです。当然、まだ自分では見られない部分もあるので、こちらが見て伝えてあげるというアプローチもやっています。

 

滝口 3年生は、まだまだ上級生ほど理解度がないので、試合中に自分が言ったことも忘れちゃう子も結構多いんですが、このノートを使いだしてから、試合後とかコーチからの意見とかも結構求めてくれるようになりましたね。「早くコメント書いて~」と言われたりするのは嬉しいです。

 

――ノートを保護者の方々は見られているのでしょうか?

高橋 たまに保護者の方からも「優しい言葉を書いていただいて」と言われることがあります。親御さんにも見られているので、下手なこと書けないなと思ったりします(笑)。

 

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■口下手でもノートなら書ける子もいて、コミュニケーションに役立っている

――大木監督は、しゃべるのが苦手な子もサッカーノートはしっかり書いていると言っていましたが、みなさんの学年ではどうですか

高橋 そうですね。どちらかというと、ちょっとおとなしめの子の方が書いてきますかね。まずは文章で人に伝えて、それから成長したら言語化ができるようになるのかなとは思うので、コミュニケーションの向上の一つのきっかけになってくれたらなとは思いますね。

 

滝口 3年生も、中には濃い内容のもありますよ。文章もすごく長くて、細かいところまで考えてやってるというのも見受けられるので。なので、口では表現できなくても、実はどんなことを考えているか分かって、面白い発見があったりします。

 

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■相手分析をするチームなので、そういった項目もあるとデータベースになって便利

――コーチたちから見て、こういう項目があればいいなというのはありますか?

滝口 現状のノートにもフォーメーションを書く欄がありますが、うちのチームは相手のシステムを見て選手たちが立ち位置を変える、というのを自然にやっているので、相手チームのフォーメーションを書く欄があると、見直したときにはわかりやすいかなというのはあります。

 

高橋 公式戦では選手たちが分析します。当日相手チームを見ているので、できたら例えばノートの後ろの方にまとめてそういうページを作っていただけたらすごいありがたいですね。例えば相手の何か強みと弱みとか、例えば10番は足が速い、といった相手チームの特徴を書いておけば、そのまままとめやすいかなと思います。

 

 

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取材を行った日の5、6年生の練習風景

 

5、6年生になると、より思考力が深まり、サッカーへの取り組みも高度になっていくので、サカイクサッカーノートを書き始めてどう成長できたか、だけでなく、チームとして成長していくためにノートをこう変えてほしいという要望も聞くことができました。

センアーノ神戸が注力している子どもたちの主体性を育てるという目標にサカイクサッカーノートが貢献できる可能性を感じられる意見がたくさんありました。

サッカーノートを書くことは、サッカーの成長につながりますが、ただ何となく書くだけでは「記録」でしかありません。自分で考える力を高め、行動に移すことでサッカーが上手くなっていることを、センアーノ神戸の選手たち、監督、コーチたちから実感として聞くことができました。

選手の思考力を高め、サッカー上達につながるサカイクサッカーノート、みなさんのチームでも使ってみませんか。

 

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