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サッカー豆知識

2017年10月26日

トレセンに選ばれるのはどんな選手? 日本サッカー協会が選手たちに求めること

キーワード:JFAトレセン日本サッカー協会考える

子どもが高学年になると「セレクション」「トレセン」といった言葉を聞くと思います。低学年のうちはボールを蹴ることが純粋に楽しかった子どもたちも、向上心が芽生え、よりステップアップしたいと思うようになります。「トレセン」は自分のチームから出て、チームの垣根を越えた選手たちと一緒に個の技術を磨く場です。

ですが、サッカー経験者であれば耳なじみのある言葉ですが、サッカー経験のない保護者の方の中には「トレセン」という言葉は知っているけれど、実際にはどんなところ? どういう選手が選ばれているの? と思っている人も多いのでは。

そこで、トレセンについて、日本サッカー協会(JFA)のユース育成ダイレクター 須藤茂光さんにお話しを伺いました。(取材・文:前田陽子)

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(写真はサカイクキャンプのものです。トレセンとは関係ありません)

■トレセンの目的は「チーム」ではなく「個」のレベルを高めること

まず、トレセンというのは「ナショナルトレーニングセンター制度」を指す言葉で、日本のユース育成の中心的役割を果たしている選手育成の取り組みのことです。

JFAのホームページを見ると、トレセン制度について、次のように書かれています。

『日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えることを目的に始まったこの制度は、男子はすでに25年を経て、さまざまな変革を行いながら、組織的にも活動内容においても充実したものとなり、トレセンを経験した選手から各年代の日本代表選手の多くが選出されるようになりました。

トレセンでは、チーム強化ではなく、あくまでも「個」を高めることが目標です。世界で闘うためには、やはり「個」をもっともっと高めていかなくてはなりません。レベルの高い「個」が自分のチームで楽にプレーができてしまって、ぬるま湯のような環境の中で刺激なく悪い習慣をつけてしまうことを避けるために、レベルの高い「個」同士を集めて、良い環境、良い指導を与えること、レベルの高い者同士が互いに刺激となる状況を作ることがトレセンの目的です。テクニックやフィジカルの面から、その「個」のレベルに合ったトレーニング環境を提供することは、育成年代において非常に重要な考え方です。』

トレセンは男女別で、男子はU-12、U-14、U-16に分かれます。所属チームから推薦を受けた選手は、まず、地区トレセンの選考試験を受けます。合格すると練習会に参加することができ、そこで監督やコーチたちの目に留まると、都道府県のトレセン、地域トレセン、ナショナルトレセンとレベルアップしていきます。

「トレセンコーチが選考の際に見るのは、まずはテクニックです。そしてスピード。スピードがある、無いはプレーの判断スピードを上げ、動き出しを速くすることでカバーできる部分もありますが、単純な走力は、大人になってから身につくものではないので重要なポイントになります。さらに、身体が大きいなどの、他の選手より優れた特徴がある子を見ていると思います。ただし、あくまで優秀な選手に成長するために備えていてほしい要素であって、これらが全てではありません」と、須藤さん。

ですので、トレセンに選ばれるために普段から特別に実践することはありません。まずは自分のチームで活躍すること。それによって「この子をトレセンで呼びたい」「トレセンに行かせてみたらどうだろう」とコーチたちが考えるようになるのです。

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(トレセン制度 日本の場合は高校や大学から代表選出のルートもある)
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文:前田陽子

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