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「できる気がする」の気持ちが大事! サッカーの「目標」で頑張る気持ちをキープする方法

公開:2022年1月13日

キーワード:メンタルコーチ新年の目標柘植陽一郎目標設定

みなさん新年の目標は立てましたか? 目標は立てることが目的ではなく、実現するために行動することが大切。そうはわかっていても、それがなかなかに難しいものです。

新年に立てた目標をもとに今年1年がんばる気持ちを持ち続けてもらいたい。そのために親子でできることを、スポーツメンタルコーチングをもとに数多くのアスリートをサポートしている柘植陽一郎さんに教えていただきました。
(取材・文:小林博子)

 

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<<前編:目標は具体的に立てることが大切! その方法は?

 

■地道な努力とわくわくする未来を並べて貼っておく

「目標を立てたままにしないためには、目標設定の段階でつくった4枚の紙を子ども部屋やリビングなど、毎日目にするところに貼っておきます。4枚セットで貼る意味はわくわく感をキープするため。実際に毎日のスケジュールの中で目標達成のために取り組むことが書かれているのは最後の4枚目だけなのですが、日々の努力は地道なことが多いので、それだけだとモチベーションを保つことが難しくなってしまいがちに。1日1日の積み重ねの努力の先にキラキラとした未来があることを毎日目で確認できるといいですね」(柘植さん)

前編で作った4枚の目標設定シートには、そんな意味もあるようです。まずはそんな工夫が施された目標シートであるだけでも、「立てて終わり」の目標では終わらないコツが満載なわけです。

4枚の紙には、憧れや目標とする選手やいつか立ちたいスタジアムなどの写真やイラストを貼っておいても、わくわく感の上乗せになりおすすめとのことです。子どもと一緒に五感を総動員して心が動くような工夫をしてみてください。

 

■進捗管理で軌道修正

実際に目標に向かって始動し始めたら「進捗管理」も行いましょう。思っていたよりも「できる」が増えていたり、当初に目標としていたよりも高いレベルの自分になりたくなったりすることは、自分の現在地を理解するためにもとても良いことです。

目標や過程の変更は、それを決めてからすぐでもあり得ることで、柘植さんがサポートしているアスリートの中には毎日組み替えている人もいるほどだとか。

想定していなかった新しい景色が見えたら、そこからスケジュールを変更。その時点にできるこれからのベストを新たに考えてください。

 

■親は同じ方向を並んで見つめて

「子どもとの関わり方としては、サッカーでいうなら"コーナーに追い詰める"ではなく"一緒にコーナーに回って背後からサポートする"という方法をぜひしてもらいたい」と柘植さんは話します。

具体的には「なんでできないの」などといった問いかけ方や態度が"コーナー追い詰め型"だとしたら、「できなかったね。ではどうやったらできると思う?」と、一緒に考えるのが"一緒にコーナーに回る型"

向かい合わせで話すのではなく、並んで同じ方向を見て話すというイメージです。ご自宅でもテーブルに向かい合わせではなく、並んで座って子どもが見ている景色を背後から一緒に見るような、そんな空気観がかもしだせるとベストだそうです。

前述した進捗管理では、目標や日々のタスクがどんどん変わるケースも考えられますが、親御さんが「有言実行」や「初志貫徹」にこだわりすぎると「あの時、ああ言ってたのにもう変えたの?」などといった「コーナー追い詰め型」の言葉がけをしたくなってしまうかもしれません。

そんな時こそ「一緒にコーナーに回る型」を意識してみてください。そして、きっと本人も何か感じていることがあるだろうし、もっと素敵な未来を創っていきたいと思っているはず、この時点からまた未来に向けてベストの取り組みは何かについて一緒に考えてみよう、そのように捉えてみることで今までと違う何かが動き出すかもしれません。

 

■「自己効力感」が育まれ、もっとサッカーが好きになる

ここまで、目標設定とそれを実現するためのノウハウをご紹介してきました。そうやって自分が決めた目標に向かって日々努力できるようになることは、サッカーの上達のみならず、勉強や社会に出てからも役に立つスキルです。

そして「自己効力感」も育まれます。自己効力感とは、ある目標に対して「やってみたい」「自分ならできる気がする」と思える力のこと。前編では、日々の取り組みをスケジュールに書き込む際に「『量』と『質』をうまく組み合わせると良い」と解説しましたが、それはこの自己効力感が生まれるか否かに関わるからでもあります。

日々の取り組みの中で、こんなことができた、あんなこともできた、と思えることが自己効力感の向上にもつながるのですが、『量』と『質』のどちらか一方でもできたと思えるようにしておきたいのです。小さな成功体験をつみ重ねて成長を実感でき、自己効力感が高まっていきます。

そんな毎日を経て「次は練習でこんなことをやってみたい。たぶんできる!」「明日の練習が楽しみだ」という気持ちも増し、どんどん前のめりになっていくことでしょう。

柘植さんに教えていただいた方法で作った目標設定を道しるべに、今年は親子でサッカーにとりくんでみませんか。

夢中で練習するその先には、わくわくしながら考えた目標よりもきらめく未来が待っているに違いありません。

 

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柘植陽一郎(つげ・よういちろう)
一般社団法人フィールド・フロー代表 スポーツメンタルコーチ
専門はメンタル、コミュニケーション、チームビルディング。
2006年より本格的にアスリートのサポートを開始。メンタルスキル指導とは一線を画す「メンタルコーチング」を用いて、2008年北京五輪・2012年ロンドン五輪で金メダリストや指導者をサポート。2011年~2014年までソチ五輪で3つのメダルを獲得したスノーボードナショナルチームを、2016年リオ五輪で48年ぶりの4位入賞の女子体操では、コーチと選手をサポート。その他ラグビートップリーグチームやサッカー日本代表選手、プロ野球など、プロ・オリンピック代表から部活動まで様々な世代・競技を幅広くサポートする。日本と韓国にてスポーツメンタルコーチ養成講座を開講。
著書に「最強の選手・チームを育てるスポーツメンタルコーチング」(洋泉社)、「成長のための答えは、選手の中にある」(洋泉社)

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取材・文:小林博子

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