考える力
プログラミング学習とサッカーの共通点? 自分の考えを形にする力を育成することが、これからの社会を生きる基礎になる
公開:2017年4月24日 更新:2021年1月27日
小学生にプログラミング学習の機会を提供する、株式会社CA Tech Kids。同社が展開するスクールやワークショップでは、ゲームやアプリの開発を学ぶことができます。そこでは、アプリの開発から作品の発表まで、子どもたちが"メンター"と呼ばれる大学生のインストラクターとともに体験していきます。
前回に続き、プログラミングを学ぶことがジュニア年代の子どもに与えること、サッカーとの共通点についてもお話ししていただきました。(取材・文:鈴木智之)
(写真提供:CA Tech Kids)
■ただコードを書ける人材を育てるのではなく、主体性を持った人間を育てる
代表を務める上野朝大社長は言います。「我々は、ただプログラミングができる、コードが書ける人材を育てるのではなく、子どもたちには『自分の力で考えたものを形にしたい』という主体性を持った人間になってほしいと思っています」
子どもたちはスクールやワークショップを通じて、自分が作りたいアプリを開発します。そして、完成したアプリがどのようなものか、多くの人の前で発表をします。保護者からは「人前で話す経験ができるので、すごく良い」と好評のようです。
(写真提供:CA Tech Kids)
■小学生がアプリ開発のための企画書を書く
「基礎的な知識が身についたところで、オリジナルのアプリを開発します。まずは企画書を書く所からスタートし、アイデアをまとめます。発表会までの時間は決まっているので、どの機能をどの順番で作っていくかという開発の計画を立てていきます」
アプリの内容は、子ども達の発育、発達の段階によって変わっていくそうです。
「小学校低学年は、自分の頭の中にあるものを具現化することで満足する傾向にあります。ゲームを作ったとしても、自分にしかわからない世界観であったり、時にはクリアできない"無理ゲー"を作ることもあります(笑)。自分のイメージすることができたからOKという段階です。もう少し年齢が上がると、友達や親など、周りの人がプレーしてくれることに喜びを感じ、自分ではなくユーザーを意識したものを作るようになります。そして小学校6年生にもなると、『誰かのためになる、世の中の役に立つアプリを作りたい』と言うようになる子どももいるんです」
(写真提供:CA Tech Kids)
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文:鈴木智之