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考える力

アインシュタインに学ぶ発想法で、レッツ脳トレ!

公開:2013年8月16日 更新:2020年10月 6日

キーワード:トレーニング夏休み

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 そろそろ夏休みボケした頭をリフレッシュ! 発想力が身につく『アインシュタイン式論理脳ドリル』をご紹介しています。今日はベストセラー『アインシュタイン式論理脳ドリル』シリーズの子ども向け書籍『考える力を伸ばすアインシュタイン式子どもの論理脳ドリル』のなかから問題をピックアップしていきます。対象年齢は小学校1年生から6年生ですが、親子でやれば5歳からできる問題だそうですよ。
■解き方の手順を示した例題はこちらから
<<考える力を育もう!アインシュタイン考案の論理脳ドリル

■とにかく解いてみる

問題①は「青を好きな人は誰?」 という問題です。この本は北海道地方に住んでいるお友達編からはじまり、九州・沖縄地方に住んでいるお友達編まで全国各地8つのステップに分けられています。①はその中でも初級編にあたる問題です。
 解き方の要領は例題でつかんでいただけたと思いますから、なにはともあれ解いていきましょう。
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この6つのヒントをもとに、
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この表を埋めていきましょう。
「北海道のことはまだ習っていないけど大丈夫?」そう思った親御さん。このドリルは知識を試すドリルではないので心配ご無用です!パズルのように問題を解いていくことで、徐々に答えが明らかになるプロセスこそが大切なのですが「お勉強」に慣れてしまっている私たちは、やはり問題の内容に目が行ってしまいがちです。
 はじめのうちは親子で一緒にやっていくのがいいのですが、ここでもやはり過剰な口出しは控えなければいけません。まずは子どもに興味を持たせること。そのために北海道の話をしてあげるのもいいでしょう。
 知識は試さないと言いましたが、もちろんアインシュタイン博士も知識を得ることを否定しているわけではありません。
「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない」
 これもアインシュタイン博士の言葉です。ドリルの中に出てきた地名や言葉は、体験として子どもたちの頭の中に残ります。大人が「いまは難しい」と感じるような地名でも、子どもはスッと頭に入れてしまうことはよくあることです。同じスポーツニュースを何気なく見ていたのに、子どもの口から「あの選手はステアウア・ブカレストの選手だよね」なんてチャンピオンズリーグに出ている東欧のチーム名が突然出てくることってあったりしませんか?
 電車でも昆虫でも植物でもこういうことはあり得ます。ドリルをはじめるに当たって、大人の先入観を捨てて「まずはやってみる」このスタンスを大切にしてください。

■サッカーにも共通する"答えが連鎖する瞬間"

 さて問題に戻りましょう。ヒントを出すとしたらまずこの時点で埋められそうな枠について教えてあげるのがいいでしょう。ヒント①と②はそれぞれ場所も明記してあるので、函館が左、札幌が右だということがわかります。ひとつが埋まると連鎖して次々に答えが浮かんでくる。このプロセスが子どもたちの脳に「問題を解くことが楽しい」という刺激を送ってくれます。そこで重要なのが、ヒントを埋めたときに褒めてあげる親の存在です。
 ドリルの話をしているのですが、さすがに「自分で考える」を看板に掲げているだけあって、サッカーの話をしているのかと錯覚してしまうほどよく似ています。サッカーでも、あるひとつのプレーをきっかけに「ああ、このプレーにはこういう意味があったんだ」「この練習はここに活きるんだ」と連鎖的にすべてがつながる瞬間があります。そういう回路が、瞬間の"ひらめき"や"イマジネーション"につながるのではないでしょうか。
 1問目は肩慣らしですから、もう解けましたよね? 解答はこちらからどうぞ。

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 さて続いてはドドドンと進んで、本の中のステップ6「中国地方に住んでいるお友達」の中からの出題です。
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 問題は「広島に住んでいるお友達はだれ?」です。ここでも「広島と言えばサンフレッチェだよね」なんて会話をしながら解いていくと、目の前にあるドリルが「ただ、こなす教材」から会話の中で学べる「生きた経験」になっていきます。
 この本には回答欄の下にメモ欄が設けられています。頭の中で整理するだけでなく、手を動かして"書く"ことで思考力が鍛えられることは広く知られています。詰め込み式の権化のように言われてきた小中高校の入試問題も近年はこの思考のプロセスや発想力を重視した内容に変わりつつあります。
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 問題②では埋めなければいけない枠が15個、それに合せてヒントが9つに増えています。まさにパズルのように埋めなければいけない枠が増えれば増えるほど難しくなっていくのですが、その分、思考が連鎖して解けたときの爽快感もアップします。こちらの問題はノーヒントでいきましょうか。

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 これまで、ドリルの解き方のコツがサッカーの上達に似ているとお話ししてきましたが、その逆も同じことが言えます。なんのためにサッカーをやるのか? 「プロ選手になるため」という答えが一番多いのかもしれませんが、親としてはサッカー選手にならなくても、サッカーがその子の人生に何か役立ってくれればいいという気持ちもあるでしょう。考えるサッカーを実践していれば、柔軟な発想力、論理的な思考力が身につくとも言えるのです。
「想像力は、知識よりも大切だ。知識には限界があるが、想像力は、世界を包み込む」
 アインシュタイン博士は想像力の大切さをいたるところで説いています。アインシュタイン式論理脳ドリルは、普段の学校の勉強とは違うアプローチで子どもたちの発想力、考える力を引き出すドリルです。このほかにも大人向けのドリルをはじめとする様々なシリーズが発刊されています。親子の時間がたっぷりとれる夏休みも後半戦、会話しながらドリルに取り組んでみるのもいいかもしれません。
『考える力を伸ばす!アインシュタイン式子供の論理脳ドリル』
アルバート・アインシュタイン博士の論理的問題をもとに作られたブレイン・パズルが、子ども向けになって登場。知識の詰め込みではなく、考える力、発想力を育てる「脳のトレーニング」が楽しみながらできる。累計35万部の人気シリーズ。

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取材・文/大塚一樹 取材協力/東邦出版 写真/サカイク編集部(第37回全日本少年サッカー大会決勝大会より)

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