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ボール保持者が、いつ、どんな状態のときに奪いにいくべきか!? いまさら聞けないディフェンスの基本

2015年9月10日

スペイン・バルセロナを拠点にサッカー選手の指導、チームのコンサルティングを行い、日本でもU13向けのスクールを展開するサッカーサービス。個人の技術と戦術トレーニングを融合させた“エコノメソッド”を用いたトレーニングは、戦術的な指導があまり重要視されていない日本のジュニア年代において、非常に有効なトレーニングだと言えます。今回は、サッカーサービスが提唱する「ジュニア年代に身につけておきたい、守備の基本」について紹介します。(取材・文 鈴木智之)
 
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■10歳は、すぐにボールを奪おうとする

守備の戦術と聞くと「なにやら難しそう」と感じてしまうかもしれません。ですが、それほど複雑なことではなく、サッカーサービスは選手の年齢、発育の状況に応じたテーマを設定し、段階的に身につけるよう指導をしていきます。サッカーサービスのポールコーチは次のように説明します。
 
「ここで紹介する戦術的意図とは、フィジカルやテクニックのことでもなく、頭を使ってサッカーというゲームを理解することを言います。ゲームを理解することで、何が正しいプレーなのか、何がより良いプレーの実行なのかがわかるようになります」
 
選手の将来を考えた時、必要なコンセプトを低年齢の頃から身につけておけば、歳を重ねるに連れて、直感的に身体が動くようになります。スピードもスペースもない、大人のサッカーでは「考えてからプレーしていては遅い」ということがよくあります。守備のセオリー、意図を理解し、低年齢のうちに身につけることができれば、選手としてさらに高いステージに到達することができるのです。
 
サッカーサービスでは、ジュニア年代の中でもU10とU12を区別して考えています。各年代において、どのような守備の仕方をすれば良いのでしょうか? ポールコーチが解説します。
 
「まずはU10の年代から説明しましょう。この年代は、自分のことを考えてプレーする時期で、チーム全体のことや、自分がチームの一員なんだと認識するのは難しい時期です。そのため、チームでボールを奪うのではなく、個人でボールを奪おうとします。この習性自体を変えるのではなく、その年代の特性に合ったアプローチをします。それが“ボール保持者に寄せに行く、最適なタイミングを身につけること”です」
 

■1対1の場面で優先すべきは、相手に突破されないこと

U10年代では、ボールを持っている選手に対して近寄り、1対1の状況でボールを奪おうとします。相手からボールを奪う力は、サッカーのプレーにおいて重要な要素のひとつで、「ボールがほしい」「ボールを取られたくない」というのは、子どもたちがサッカーを始めた当初に芽生える感情です。サッカーサービスでは、何も考えずにボールを奪いに行くのではなく、状況を見ながら適したアプローチをするという“考えてプレーする”部分に働きかけていきます。ポールコーチが説明します。
 
「1対1の場面で優先するのは、相手に突破されないことです。後方のスペースを優先しながら、相手のプレーを遅らせます。そうすることで、仲間が助けに来る時間を作ります。U10の年代はボールを欲しがり、すぐに取りに行こうとしますが、そうするとボールを持っている選手にかわされやすくなってしまいます」
 
もちろん、ポールコーチは「ボールを取りにいってはいけない」と言っているのではありません。ボール保持者の様子を見て、ボールを奪いやすいタイミングで行き、そうでないときは、一番のリスクである「相手に抜かれて、後ろのスペースを使われない」ためのプレーをしようと言っているのです。そこには、ただ単にボールを蹴って走って…というサッカーではなく、相手を見て、状況を見て、適切なプレーを選択するという“頭を使ったプレー”つまり、考えてプレーすることが行われています。
 
次ページ:■数的不利の場面では、後方のスペースを守る
 

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取材・文 鈴木智之

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