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小学生のうちからこれだけは守りたい!ディフェンスの4原則とは

公開:2015年9月11日 更新:2020年6月24日

キーワード:サッカーサービスディフェンス守備育成

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■数的不利の場面では、後方のスペースを守る

また、試合中によくあるのが、攻撃の選手が2人、対する守備は自分1人で、数的不利に陥ってしまうこと。このときに何も考えず、ボール保持者に突撃してしまうと、1対2の状況なのでワンツーなどで簡単にかわされ、自分がいるべきスペースを相手に使われてしまいます。これは失点につながりやすいプレーであり、できるだけ避けなくてはいけません。攻撃2、守備1の状況で、どのように守れば良いのでしょうか? ポールコーチは次のように説明します。
 
「まずはじょじょに後退して後方のスペースを守りながら、味方のサポートを待ちます。相手がワンツーを使って突破しようとしたときには、2、3歩全力で戻り、身体や腕を使ってスペースを守りながら、相手に突破されないようにディフェンスをします」
 
試合中にチームメイトやコーチから「遅らせろ!」という指示の声を聞くことがありますが、遅らせるというのは、ポールコーチが言う「後方のスペースを守りながら、味方のサポートを待つ動き」のことを表しています。
 

■守備の基本は、相手にスペースを与えないこと

最後に、チームメイトと協力して守る守備戦術について、ポールコーチに解説してもらいましょう。
 
「守備をする際の原則として、ディフェンス時はチーム全体の幅と深さを縮め、ピッチ中央のゾーンを優先して守備をします。チーム全体の幅と深さを縮めることで、チームメイト同士がカバーリングをしやすくなり、数的有利の状況を作りやすくなります。反対に、スペースが空くと守備をするのは難しくなります。守備の時は、相手にスペースを与えないようなポジションをとる。これが基本になります」
 
守備はチーム全体で行うものです。ボールが左サイドにあるからと言って、右サイドの選手が傍観者になってしまっていいはずがありません。
 
「ゾーンディフェンスを採用するチームの場合、ボールから遠い位置にいる選手はスペースを守り、ボールの位置によってディフェンスにつくマークの選手を変えます。マークの受け渡しをせず、どこまでも一人の選手に付いて行ってしまうと、守備のバランスが崩れてしまいますからね」
 
今回、紹介した「U12年代で身につけておきたい、守備の基本戦術」はほんの一部です。サッカーには無数の状況があり、その時々で認知をし、最適な判断のもとにプレーを実行していきます。トップレベルの選手になるためには、U10やU12でこれらのコンセプトを身につけ、年齢が上がるとともに、無意識のうちにできるようになるのが理想です。保護者の方もこれらのコンセプトを知り、子どものプレーがうまくいかないときは、解決のヒントになるようなアドバイスをしてみてはいかがでしょうか。
 

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