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「マークを外せ」と指示されたら思い出したい、たった2つのこと

公開:2015年8月24日 更新:2020年3月24日

キーワード:エコノメソッドサッカーサービステクニックマーク知のサッカー

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■受け手のタイミングと斜めのポジション

そこで、次のポイントとなる『2.2種類のマークを外す動きを使い分ける』が大事になります。目標はゴールを陥れることだから相手DFの背後のスペースをとれたら、それがゴールまでの最短距離です。

しかし、そればかり狙っても相手DFに読まれてしまいます。だから、2種類のマークを外す動きを使い分け、予測させないように仕掛けることが大切なのです。そうすることでDFの出足は遅れ、攻撃にとっては有利な状況を作れます。

では、2種類の動きとは何か。

それは、マークを外す動きには『足下でボールをもらうために行う』場合と『相手DFの背後でボールを受けるために行う』場合の2パターンがあるということです。ポールコーチは「その使い分けで、大きな判断材料となるのがボール保持者の前にスペースがあるかないか」だと教えてくれました。

たとえば、ボール保持者の前に相手DFが立ちはだかっているのに、攻撃の選手が裏のスペースに走り込んでもパスは出せません。『マークを外す動き』を行う上で、ボール保持者が攻撃の選手を視界に捉えているかどうかは重要な判断材料なのです。なぜなら、パスの出し手と受け手の関係がある以上、出し手の状況を無視してサッカーは成立しないから。

ポールコーチが、ここで2つのポイントとして伝えてくれたのが『斜めのポジション』『受け手のタイミングでボールを引き出す必要性』です。

ボール保持者に対し、斜めのポジションにいれば足下でも背後のスペースでも状況に応じて両方使うことができます。また、受け手のタイミングでボールを引き出すことを主張しているのは、攻撃の選手にとって『時間と使うスペース』のアドバンテージが最大で確保できるからです。出し手のタイミングでパスを送れば、受け手とDFが同時に「よーい、ドン!」で競うことになり、アドバンテージが少なくなります。

そして、【1】と【2】がスムーズに実践できるようになれば、『3.シュートを打てる有利なスペースを使う』は判断の問題です。さらに『4.腕を使って自分のスペースを確保する』のも主にシュートを放つことが前提の話。ペナルティエリア内のスペースがない状況の中で、少しでもシュートを打つためのスペースを確保するテクニックとして腕を使うことを述べているのです。

最後に、ポールコーチが強く訴えていたのは、常にマークを外す動きを仕掛け続けることが大切だということ。それはペナルティエリア内で一度でも成功すれば、即ゴールに直結するからです。

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取材・文 木之下潤

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