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【第16回】試合観戦でイメージトレーニングをしよう!-身体をはって、有利なポジションを確保するということ-

公開:2011年4月26日 更新:2011年8月31日

キーワード:イメトレドリブル桑さんの観戦術海外サッカー観戦術

このコーナーでは、Jリーグや大学など、トップレベルのチームで監督として豊富な指導経験を持つ、桑原隆さんに、TVやスタジアムで試合を観て、知識や技術を豊かにしていく”コツ”をお聞きしていきます。

■”スクリーンプレー”に注目してみよう

11.4.26-1.png 「前回はヘディングをする上でのポジション取りの重要性と身体を使ったプレーについてお話をしました。そのポジション取りをする上で必要なのが、スクリーンプレーです。

 バスケットボールでリバウンドを取るために行うスクリーンアウト(またはブロックアウト)というプレーがありますよね。あのように相手選手とボールの間に自分の身体を入れ込みブロックするというのはサッカーにおいても有効です。

 基本中の基本ですが、しっかりと相手をブロックしていると絶対にボールを失うことはありません。また、一度相手に身体を当ててからボールをもらう、ぴったりとマークされている時、どのようにマークを外してボールを受け取るのか、などボールをもらう前の駆け引きにも、ぜひ注目してほしいです。

 先日、リバプール(イングランド)からチェルシー(イングランド)に移籍したフェルナンド・トーレスはそういったプレーが得意ですよね。そこからシュートまでもっていく一連の動作も非常にスムーズです。また、Jリーグでは、前田遼一選手(ジュビロ磐田)はスクリーンプレーが上手です。ハイボールでも相手に身体を預け、クサビのボールもしっかりとキープできます。柔軟性や懐の深さに加え、ボールをきちんと抑えられる技術があってこそできるプレーといえるでしょう。

 こういったプレーができると自分の得意なカタチでシュートを打つことができるようになります。それだけにアーセナル(イングランド)のファンペルシーやマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のベルバトフ、ミラン(イタリア)のイブラヒモビッチなど世界的なストライカーたちは身体を上手に使い、自分の得意なシュートのカタチに持っていくのが非常にうまいです。ボールを受けてからフィニッシュまでではなく、その一歩手前のDFとの駆け引きの段階を注意深く見てみると、そういった場面が多く見られると思いますよ」

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桑原隆//

Takashi Kuwahara
1948年5月5日、静岡県出身。藤枝東高校卒業後、古河電気工業で攻撃的MFとして活躍。現役引退後に指導者となり、96年から9年間にわたって監督・コーチ・強化育成部などを務め、ジュビロ磐田の黄金期を支えた。その後、浜松大学監督、横浜F・マリノス監督を歴任。Jリーグや海外リーグ等、サッカー中継の解説者としても幅広く活躍している。

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