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インタビュー

「小学生年代で習得しておく技術は?」「親がサッカー経験者じゃないと上手くならない?」気になる読者の質問に柴崎岳選手が回答

公開:2023年7月13日

キーワード:アンブロデサント保護者の関わり小学生年代柴崎岳正確なキック考える力

正確なキックで攻撃を司る柴崎岳選手。その思考力やサッカーでも常に自分の目指す方向に努力し続ける姿はサッカー少年少女やその保護者にとっても憧れです。

今回、スパイク、ウェアの契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手にインタビューする機会をいただいたのでサカイク読者の子どもと保護者から、柴崎選手に聞きたいことを集めました。

「どんな練習をしていたの?」「親もサッカーしてなきゃ子どもは上手くならない?」など、気になることを質問しましたので、ぜひご覧ください。
(取材・文:前田陽子)

 

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小学生、保護者それぞれの質問に回答してくれた柴崎岳選手

 

<<関連記事:プロになった今も自分でシューズを磨くという柴崎岳選手が語る、スパイクのこだわりとキック制度を高める練習

 

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小学生からの質問)小学生年代でどんな練習をしていましたか?

基礎練習をとことんしていました。キックが好きだったので、パスで足のどこに当ててどこに出すかということを、本当に時間をかけてやっていましたし、それは今でも生きています。

本当に基礎練習は大人になってもサッカーのベースです。それが完璧にできるようになれば、Jリーガーになることだって夢ではないと思いますよ。

自分にしかできないプレーというのはあると思いますが、誰もができる基本的な技術をどれだけ精度良くできるかで、プロにもなれます。

子どものころは、アクロバティックなプレーをしたくなると思います。僕もそういうプレーに興味はありましたけど、まずは基礎をトレーニングして、自分のイメージしたボールを蹴れるように、パスを出せるようにという練習をしていました。

 

 
小学生からの質問)小学生のころ、コーチや親から言われてうれしかった言葉は何ですか?

何も言われなかったことが僕には良かったですね。自分で解決したいタイプで、あまり人にもアドバイスを求めなかったです。

なぜうまくできないんだろう、ということも自分で考えて解決するのが好きでした。両親はそんな僕を理解してくれたのか、「今日の試合よかったね」等の言葉は言ってくれましたが、多くの場合はそばにいてほぼ何も言わなかったです。

 

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小学生からの質問)小学生年代で習得しておく技術は何ですか?

小学生年代に限らず、幼稚園からでもいいですし、サッカー初めたらなるべく早く基礎技術の練習をしてほしいです。

ある程度できるようになって、習得したと思い込んでやめてしまうのはダメです。毎日同じパスが出せる、トラップができることが大事なので、毎日続けてください。

大人になるまで、プロになれるまで続ける"習慣"という力が必要です。さらに、自分の強みは何なのかを理解して、自分の武器を作れるといいですね。

例えば足が速い選手なら、ドリブルが得意になるかもしれないし、僕のようにキックが好きなら自分のイメージしたボールが蹴れる、背が高かったらヘディングが自分の強みとか。自分のプレイヤーとしてのキャラクターでアピールポイントを作れるといいですね。

 

小学生からの質問)レアルやバルサから得点を取ったときの気持ちを教えてください

対戦相手に関わらず、点が入ってすごく喜んだことはないです。

相手がレアルでもバルサでもそれはただの1試合。ゴールを決めることより、試合に勝った時の方がうれしいです。レアルやバルサの試合は、結果負けました。点を決めても、あの時はまだ残り時間が40分くらいあって、試合も終わっていなかったので、特別な感情はなかったです。

 

小学生からの質問)スペインでプレーし続けるにあたって、日本とのコミュニケーションの違いは何ですか? 言葉以外の部分で教えてください。

スペイン人は自己主張がすごくて、私はこう思うということは決して譲りません。

例えば、何か一つのことを決めるにしても、日本人的な忖度とかはなくて、スペイン人は誰が何を言おうと各々が私はこう思うと意見をきちんと言います。その上で自分と違う意見に決まったら、それを尊重します。後腐れがないですね。私はこう思うけど、そうまとまるならしょうがないという部分は、言語に関わらず、パーソナリティだと思います。

 

保護者からの質問)柴崎選手のご両親はどのくらいサッカーに関わっていましたか?

母はいわゆる、ママ友応援団という感じで応援に来ていました。ピッチの外からワーキャー言っていましたね。○○しなさいとかではなく、単純に子どもたちのプレーに対して「惜しい~」などとリアクションする程度でした。母は僕のサッカーに対しては何も言わなかったです。

父もサッカー経験者ではないですし、サッカーについて何か教えるというのではなく、子どもと遊ぶ一環でパスの交換相手になってくれて一緒にサッカーをしたくらいです。

 

保護者からの質問)サッカーを知らない、もしくは経験のない親の子は上手くなりませんか?

そんなことはないです。僕がそうなので。

父は陸上の選手で母は軟式テニスと、サッカーとは無縁でした。親御さんがサッカーを良く知らなくてもプロサッカー選手にはなれます。

 

保護者からの質問)子どもから見て親はどうあったら良いと思いますか?

僕は自分の思っていることや考えがある子どもだったので、それを尊重してくれたことが自分の中で大きいことだったかなと思います。それを跳ね除けられたり、否定されたりしていたら、多分、今とは違った人生になっていました。

ただ、自分がどうしたいかがわからない子もいると思うので、そういう時は一緒に自然と好きなことや考えを見つけてあげられるといいんじゃないかなと思います。あくまでも主体が子どもであって、サポートする役目いうことを親御さんが自覚していれば。

子どもの人生はその子のものなので、そういう風に接していけたらいいんじゃないかなと思います。

 

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取材・文:前田陽子

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