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健康と食育

Jリーガーも意識しているコンディション調整のための調味料の選び方

公開:2018年10月22日

キーワード:パフォーマンス栄養調味料身体を大きくする食事食育

■砂糖は悪者じゃない

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(「食べる」ことは身体をつくること。しっかり食べて大きくなりましょう ※写真は過去のサカイクキャンプの昼食風景)

そして最後は「砂糖」です。
みなさんの中でも砂糖は控えめにしているとか、砂糖のかわりにはちみつを使われている方も多いかと思います。

とかく悪者にされやすい砂糖ですが、糖は身体を動かすエネルギー源であり、砂糖はエネルギー補給として即効性があるので成長期の子どもには大切な栄養です。過度に摂取しない限り「悪者」ではありません。

糖質が消化される前にブドウ糖になり、代謝機能に働きかけることでエネルギー源に変わるのですが、その時にビタミンB1が必要になるので、砂糖を料理に使う際にはビタミンB1が多い食品をメニューに取り入れるようにしましょう。

ビタミンB1は疲労回復に効果的な栄養素ですが、砂糖をとると、より多く必要になります。実は米やパスタなどの主食(糖質)を摂る際もしっかり摂取したいビタミンなのですが、砂糖やはちみつをとる時は余計に意識したいのです。

そうです、はちみつの場合も必要です。ちなみに砂糖とはちみつの大きな違いは、ミネラルが含まれているかどうかです。どちらも糖質自体はかわらないためビタミンB1が必要になることは覚えておきたいものです。

ちなみにJリーガーの中には、砂糖やはちみつではなく、ココナッツシュガールクマパウダーといった糖を使っている選手もいます。

これらは血糖値をあげにくい糖質なので、それによって血管が傷つくことなどを予防している選手もいます。

今回はせっかくなので一般的な調味料の選び方だけでなく、Jリーガーの調味料への意識等もお話ししてみました。

今回で連載は最後となりますが、これまで紹介したことはJリーガーがとりいれている一部にすぎません。でもぜひ一つでもとりいれてみてください。

選手の体はコラムを読むだけで終わるのでははなく、食べることで変わるのです。
ぜひ行動していただけたら嬉しく思います。

<<関連記事:Jリーガーにもいる、食事に気をつかっているのに大きくならない、ケガを繰り返す選手たちの誤った認識

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川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
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文:川端理香

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