■砂糖は悪者じゃない
そして最後は「砂糖」です。
みなさんの中でも砂糖は控えめにしているとか、砂糖のかわりにはちみつを使われている方も多いかと思います。
とかく悪者にされやすい砂糖ですが、糖は身体を動かすエネルギー源であり、砂糖はエネルギー補給として即効性があるので成長期の子どもには大切な栄養です。過度に摂取しない限り「悪者」ではありません。
糖質が消化される前にブドウ糖になり、代謝機能に働きかけることでエネルギー源に変わるのですが、その時にビタミンB1が必要になるので、砂糖を料理に使う際にはビタミンB1が多い食品をメニューに取り入れるようにしましょう。
ビタミンB1は疲労回復に効果的な栄養素ですが、砂糖をとると、より多く必要になります。実は米やパスタなどの主食(糖質)を摂る際もしっかり摂取したいビタミンなのですが、砂糖やはちみつをとる時は余計に意識したいのです。
そうです、はちみつの場合も必要です。ちなみに砂糖とはちみつの大きな違いは、ミネラルが含まれているかどうかです。どちらも糖質自体はかわらないためビタミンB1が必要になることは覚えておきたいものです。
ちなみにJリーガーの中には、砂糖やはちみつではなく、ココナッツシュガーやルクマパウダーといった糖を使っている選手もいます。
これらは血糖値をあげにくい糖質なので、それによって血管が傷つくことなどを予防している選手もいます。
今回はせっかくなので一般的な調味料の選び方だけでなく、Jリーガーの調味料への意識等もお話ししてみました。
今回で連載は最後となりますが、これまで紹介したことはJリーガーがとりいれている一部にすぎません。でもぜひ一つでもとりいれてみてください。
選手の体はコラムを読むだけで終わるのでははなく、食べることで変わるのです。
ぜひ行動していただけたら嬉しく思います。
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