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親子でチャレンジ

試合の主役はだれ? 子どものサッカーの応援で自問すべきたったひとつのこと

2016年9月21日

キーワード:サポートプレイヤーズファースト少年サッカー考える自立藤代圭一

自ら考え、行動するサッカー選手を育てるために大切なPLAYERS FIRST(プレイヤーズファースト)。小学生という、まだまだ親や周囲の大人たちがつくる環境に影響を受ける年代だからこそ、大人が手を差し伸べすぎないことが重要です。子どもの自立をうながすプレイヤーズファーストについて、前回に引き続きメンタルトレーナーの藤代圭一さんと考えます。(取材・文 前田陽子)
 
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<<「集中‼」が子どもの動きを鈍らせる⁉ 子どもが言われてうれしい応援とは
 

■子どもは自分とは別の人格であることを自覚する

お母さんにとって子どもは自分が産んだ、言わば分身のような存在に思いがちです。赤ちゃんのころは話すことができず、鳴き声で「おなかがすいている」「お尻が気持ちわるい」「眠い」といった感情を理解し、お世話をしてきました。その経験からなのか、つい子どものことは何でもわかっていると思いがちです。
 
旦那に「好きだなんて、言わなくてもわかるだろう」なんて言われたら「言わなきゃわからない!」と反発するのに、子どものことは「聞かなくてもわかる」と思っていませんか?
 
「親子とはいえ、子どもの頭の中や感じていることは聞かないと、自分のことではないからわからないですよね」と藤代さん。食べ物の好き嫌いならわかると思いますが、気持ちを理解するのは親にとっても難しいはず。さらに、「子どもは親のことが大好きなので、自分の本心とは多少異なっても親が喜んでいる顔を見たいと、親が喜ぶように行動をしてしまうことも多々あるのです。ですから、彼らの本音を知りたいなら本当の答えに耳を傾けることが一番の方法です」(藤代さん)
 
子どもの本音を聞くことができれば、彼らの気持ちに沿った行動や言動ができますね。
 

■主役は誰なのかを、親は自問自答すべき

試合に行くからには勝ちたいはず。そう親は考えてしまいますが、子どもの本音は「みんなと一緒にプレイする時間が楽しい」と、勝つことよりサッカーをすること自体が目的なのかもしれません。藤代さんは言います。
 
「ぼくがトレーニングや講座をするときも、今日の主役は誰だろう? と自分に問いかけます。当たり前ですが、講座では参加者が主役です。けれど、参加者全員が自分の方を向いていて、少し高い位置からのこちらの話に自然と耳を傾けてもらえる状況だと、自分が主役では? と勘違いしてしまいそうになるんです。おそらく少年サッカーの現場にいる大人たちも同じで、自分が勝ちたいと思っているはず。それは自然なことですが、子どもたちが勝ちたいと思っているかどうかが重要です。そうしないと主役が逆転してしまう。ですから、ぼくたち大人は“主役は誰なのか”というのを常に考えることが必要だと思います」
 
その上で、子どもが考えている今日の試合のイメージを知ることができたら、自然と大人の対応は変わってきます。
 
「今日は一試合で3点取りたいんだ」
 
「自分のところから失点したくないから、相手に抜かれない守備をしたい」
 
そんな気持ちを知っていれば、自然とそこをフォーカスして試合を見ます。そうすると、試合内容に一喜一憂せず、「今、子どもはどんなことを考えているだろう」と子ども中心の観戦ができ、子どものことを一番に考えた応援になります。
 
試合や練習に出かけていく前はお母さんたちにとってもとても忙しい時間ですが、「今日はどんなプレイを心がけるの?」「試合が終わった時にどうなっていたら最高?」そんな会話をする時間を取り入れてみませんか。子どもたちも口に出すことで今日の目標が明確になって、より積極的にサッカーに取り組めるようになります。
 
次ページ:大人の行動が、主役であるはずの子どもの価値を下げる
 

 
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取材・文 前田陽子

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