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練習メニュー

柿谷選手のファーストタッチ⑤

2014年2月21日

キーワード:コントロール

【練習の目的】
●ボールコントロール技術の向上
 
 
<2013年11月19日 サッカー国際Aマッチ ベルギー代表 VS 日本代表>
 
柿谷陽一朗の右足から放たれたボールは美しい曲線を描いた。後半43分、長谷部誠のパスをペナルティエリア内で受けた柿谷が、ダイレクトで相手ディフェンダーの頭上にボールを浮かせると、そのボールに引き寄せられるように後方から走りこんできた岡崎慎司。豪快にボレーを放ち、ダメ押しとなる3点目を決めた。
 
■一般的なセオリー
一般的なセオリー01一般的なセオリー02一般的なセオリー03一般的なセオリー04
 
 
トラップ→パス
 
【やり方】
1.チェックの動きでマークを外す
2.右足のインサイドでトラップし、ボールをキープ
3.走りこんできた味方選手にインサイドパス 
 
 
■柿谷選手の選択
柿谷選手の選択01柿谷選手の選択02柿谷選手の選択03柿谷選手の選択04
 
 
ダイレクトの浮き球パス
 
【やり方】
1.チェックの動きでマークを外す
2.パスの勢いを利用して右足首でボールを浮かす
 
【ポイント】
1.一度相手ディフェンダーの裏に抜ける動きをしてからポストプレー
2.ボールタッチの瞬間はリラックスして足首を柔らかく
3.ボールは相手ディフェンダーが届かない位置に浮かせる
4.蹴る意識だとボールが遠くに飛びすぎてしまうので、触るイメージ。
 
 
■密集地帯で味方選手の上がる時間を稼ぐダイレクトコントロール
 
このプレーの優れた点は、ボールをもらうときの動き出しとファーストタッチの選択です。まず、柿谷選手は長谷部選手からボールをもらう際に、いったん相手のラインの裏でボールをもらう動きをして、相手ディフェンダーの視界から消えました。そして長谷部選手がパスを出す瞬間、ぐっと相手ディフェンダーの前に入ってボールを受けました。もし、相手の視界に収まったままボールを受けようとしていたら、パスが出た瞬間を狙われてボールを奪われていたでしょう。
 
 この状況で、柿谷選手にはどのような選択肢があったでしょうか? サッカーの目的はゴールを奪うことです。よって、ゴール前での優先順位が最も高いプレーはシュートです。しかし、このとき柿谷選手はゴールを背にしていました。ここからシュートを打つためにはゴール方向に振り向く必要がありますが、すぐ後方にディフェンダーがいるので、それをすればボールを奪われてしまいます。そこで柿谷選手は次の優先順位を選択しました。ボールをキープして味方選手に預けるポストプレーです。ゴール前でゴールを背にして相手ディフェンダーにマークされている状況ではポストプレーを選択するのがセオリーと言えます。ただ、後方から走りこんできた岡崎選手にパスを合わせるにはワントラップして時間を稼ぐ必要がありました。しかし、屈強なベルギー代表の選手に囲まれたこの状況でトラップをすれば、厳しいボディコンタクトを受けボールを奪われてしまう可能性が高い。そこで柿谷選手はダイレクトでボールを浮かせるプレーを選びました。相手ディフェンダーが手も足も届かない頭上へのパスは奪われる可能性がなく、ふんわりと緩いスピードなので岡崎選手がゴール前に上がる時間を稼ぐこともできます。想定外のプレーをされた相手ディフェンダーは戸惑い足が止まったため、岡崎選手は密集地帯だったにも関わらずシュートを打つことができました。
 
岡崎選手の3人目の動きも含め、このプレーはワールドクラスと言えるでしょう。柿谷選手は、長谷部選手からのパスのスピードを見て、どのくらいの強さと角度でボールに足を当てればどの程度ボールが浮くのか、これまでの経験や感覚で瞬時に読み取っています。これをジュニア年代の子どもにすぐに求めるのは難しいので、まずはダイレクトプレーの効果や楽しさを子どもたちに伝えることから始めましょう。
 
 
柿谷選手のファーストタッチ①>>
 
【柿谷曜一朗選手のテクニック記事はコチラ】
 
 
■実演
菊池コーチ
菊池健太コーチ
考える力が身につくサッカースクール「シンキングサッカースクール」
考えることを楽しみ、チャレンジすることを楽しむサッカースクール。子どもが考えること、チャレンジしやすい環境を心がけ、心からサッカーを楽しむことを目指している。
 
構成/文 出川啓太(サカイク編集者)
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写真/サカイク編集部 撮影協力/フットサルパーク吉祥寺

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