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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

みんなドン引き。怒鳴るコーチどうするんだ問題

2016年11月24日

キーワード:島沢優子悩み母親

コーチの子どもたちに対する罵詈雑言がひどい。わが子の成長にも悪影響を与えるので、いますぐコーチの考え方を改めてもらうか、それが叶わないのならコーチを替えてもらいたい。
 
子どもは、今のチームを辞めたくないと言っているし、母親としてどうしたらよいでしょうか?
 
そんなサッカーママたちの問題を解消するべく、ご自身もサッカー少年少女の母としての子育て経験を持つ、教育・スポーツジャーナリストの島沢優子さんが立ち上がってくれました。親の接し方次第で、サッカーは子どもを一人前にする最高のツールになります。自身もサッカー少年の母でもある島沢さんが、あなたの悩みに寄り添います。(文 島沢優子)
 
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<<力が入り過ぎるパパをどうしたらいいの問題 「過干渉をやめよう」と伝えても効果ナシ
 

■「大人が学び合う」場所で子どもは伸びる

似たような親御さんたちの悩みをいくつも聞いたことがあります。
 
あるサッカー少年団の50代の男性コーチは、技術の劣る子を罵ったり、個人攻撃をするところが問題でした。「少年サッカーは6年間で結果を出さなくてはいけない」と主張したため、「結果よりも全員の底上げを」と考えるコーチとたびたび対立しました。
 
ところが、なかなか解決できません。なぜなら、彼は指導歴20数年のベテランのうえ、平日はお父さんコーチの中で唯一自営業であるその方が教えていたため、指導の改善を求められると「僕がコーチを辞めたら平日は誰がみるの?」と言う。(実はこのような「平日特権」は、サラリーマンのお父さんコーチが多い首都圏では少なくない)
 
この方、わが子が卒団した後もボランティアで指導を続けていました。その姿勢はとても立派です。でも、指導のことで親ともめるたびに、卒団生の親に「僕をやめさせようとする」と連絡。それを何度も繰り返しました。
 
つまり、罵詈雑言時代をよしとしてきたOBの親たちが「コーチはボランティアなんだから大目に見よ」とかばうため、その方の指導はまったく改善されません。
 
コーチの指導改善が目的だったのに、気づけば常に保護者間に軋轢が生まれました。そのことで子ども同士もぎくしゃく――。子どもに楽しくサッカーをやらせるのが目的なのに、本末転倒です。
 

■怒鳴るコーチを変える方法

では、どうすればいいのでしょうか?
 
チームが民間経営のクラブであれば、罵詈雑言コーチは言語道断。即刻替えてもらいましょう。ただし、それ以外の少年団や町クラブであれば、以下のように段階を踏んで解決を目指しましょう。
 
一段階目は、そのコーチと話をします。ただし、ひとりでやらない。みんなでやる。同じ問題意識を持つ保護者何人かをあらかじめ募っておきます。
 
その際、以下の四つのことを順番に伝えてください。
 
1.コーチを務めてもらっていることに対し感謝の気持ちを伝える。
 
2.JFA(日本サッカー協会)の指導指針に書かれていることなどを伝え、コーチを責めるのではなく「良い指導とは何か」を話し合う。
 
(以下のような文言=HPより)
コーチが審判や相手や、自分のチームの子ども達を罵倒していたら、子ども達もそれを真似します。判定の不服、思い通りにいかない状況への苛立ちも、子どものサッカーでは飲み込んでください。いつもこころにスマイルをもって。子ども達に尊敬されるコーチとして、すばらしい見本になってください。
 
参考資料はこちら
合言葉はPlayersFirst!!>>(PDF)
お持ちですか?子ども達からの招待状>>(PDF)
 
3.それでも自身の指導を省みる気配がなければ、指導の姿勢を変えて欲しい旨を伝える。
 
4.怒鳴ることの効果うんぬんよりも「見ていて嫌な気持ちになる」「子どもは決してハッピーではない」など保護者の思いを伝える。
 
二段階目。上記を経て好転しない場合は、チームの保護者とコーチ全員で話し合いを。ここでも、いきなり責めるのではなく、まず感謝の言葉を。怒鳴る行為の向こう側に、「子どものために」という気持ちがあるかも。
 
そのうえで、どうして怒鳴ってしまうのかコーチの気持ちを聞く。その際に「子どもが言うことを聞かない」などと言う場合は、そこを一緒に育てていってほしいと話す。加えて、怒鳴られてどんな気持ちなのか、子どもの意見を聴いておいて、それを伝える。また、個人攻撃にならないよう、あくまで「子どものためにどんな指導が良いのか」といった話し合いを心がける。
 
三段階目。少年団や小学校などを母体とした町クラブなら、保護者の代表者、もしくは最終段階はコーチの代表者に相談する。自分たちの学年のコーチを外れても、また違う学年で指導をするのだから、クラブ全体として指導指針を話し合ってもらう。
 
以上のことを試してみてはいかがでしょうか。できれば、二段階目を継続的に行えると、良い方向に向かうと思います。
 
ただし、目に余るパワハラや暴力があったり、コーチが原因で子どもが活動に参加したがらない日が続く場合は、チームを替えることも選択肢に入れてください。流行りのドラマと少し異なり「逃げるは恥じゃないし役にも立つ」はずです。逃げるんじゃない、環境を変えるんだと受け止めましょう。
 
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文 島沢優子

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