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なでしこジャパン、世界一の理由

2011年9月16日

キーワード:なでしこ五輪

サカイク読者のみなさん、こんにちは! 私は、東京から800km西、みかんとおさかながおいしい愛媛県の、「坊ちゃん」と「坂の上の雲」の舞台である、松山市に住んでいる寺下友徳(てらした・とものり)と申します。四国でスポーツを中心に取材を日々行い、それを伝えているライターです。これから私が住んでいる四国地区を中心として、サッカーにつながる出来事を紹介していければと思っています。

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さて、先日開催された「FIFA女子W杯ドイツ2011」はみなさんもご覧になった方も多いかと思います。「なでしこジャパン」、すごかったですね!
 
世界一につながった決勝・アメリカ戦における澤穂希選手(INACレオネッサ)の右アウトサイドゴールもすごかったですが、何よりも私たちの感動を生んだのは、佐々木則夫監督の下、選手、スタッフが、常にファミリーのような雰囲気を失わなかったこと。1人のミスをみんなでカバーし、最高の栄誉をつかんだ姿には、サッカーのみならず、日々の生活を過ごしていく上でも、勇気づけられる部分がありました。でも、「なでしこジャパン」が世界一になれたのは、何もそれだけではありません。今回は女子W杯直前の6月、愛媛県内で行われた合宿中の出来事をご紹介しましょう。
 
それは、1-1のドローで終わった韓国女子代表との親善試合翌日。試合会場ともなったニンジニアスタジアムでの、トレーニングでのことです。現在、TVCMでも流れている雨中の激戦を癒すように、軽いダウンとNHKの「アルゴリズム体操」撮影(余談ですが、サッカースタイルさながらのド真面目に、あの体操を行うなでしこジャパンのみなさん、相当、面白かったです)を行う、先発組の横では、いわゆる「サブ組」の選手たちがトレーニングを行っていました。
 
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みなさんのチームでも、試合に出られる選手と、なかなか試合に出られない選手がいると思います。普通、試合に出られないと、練習でも気持ちが乗らないもの。ましてや自分たちにとって晴れの舞台である、W杯前国内最後の強化試合で、先発できなかった選手たちの心は、穏やかなわけはありません。
 
でも、この日の選手たちは、その悔しさを練習にしっかり向けていました。FW川澄菜穂美選手(INACレオネッサ)は、1対1のトレーニングで、最後まで粘り強く相手をかわしにかかり、FW丸山桂里奈選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)は、様々な状況設定でのシュート練習において、集中して1本1本を放っていました。
W杯決勝トーナメントでは、素晴しい活躍を見せ「ラッキーガール」といわれた2人ですが、実は、幸運は一朝一夕で得たものでは、ないのです。他の選手たちと共に、常に試合に出ることを想定して、練習に取り組むこと。それが大舞台において、力を出し切る原動力となったのでしょう。
 
そして、そんな控え選手たちの練習が繰り広げられる横では、GK海堀あゆみ選手(INACレオネッサ)が、韓国戦の先発メンバーで唯一、水しぶきをあげながら前田信弘GKコーチと1対1でキャッチング練習を繰り返していました。
その前日、韓国戦では、痛恨のキャッチングミスで同点ゴールを与えてしまった海堀選手。決勝戦では、PK戦でのスーパーセーブが印象深かった彼女ですが、その裏にはこのような人知れぬ場所での努力があったのです。
 
みなさんも試合や練習でのミス、きっとあると思います。でも人間、誰でもミスはつきもの。大事なのはミスをそのままにせず、ミスを繰り返さないように練習を続けること。それが、頂点を極める第一歩なのです。
再び世界一をめざし、ロンドン五輪に臨む「なでしこジャパン」。2度目の頂点を手にするのは簡単ではないでしょうが、彼女たちが私たちに教えてくれたことを貫ければ、きっと結果は出るはず。私たちも「なでしこジャパン」が教えてくれたことを見習いつつ、みんなで応援していきましょう!
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取材・文・写真/寺下友徳

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