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どうすれば弾丸シュートが打てる!?スーパープレーを科学で解決!

公開:2012年5月29日 更新:2020年3月24日

キーワード:サッカー教室シュートベガルタ仙台

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 昨年東京、仙台、熊本の3会場で行われ大好評を博した「親子で学ぶサイエンスサッカースクール」。今年もJリーグのフェアプレーパートナー東京エレクトロン株式会社の主催で、5月19日仙台市のクローバーフットサルクラブワッセ仙台にて開催されました。今年のテーマは「弾丸シュート」。元Jリーガーの華麗な技を見ながら、科学の視点から弾丸シュートを打つコツを親子で学べる有意義な大会となりました。
 
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今年もたくさんの親子の皆さんが参加しました
 
 

■下半身を強く鍛えて、足を速く振り抜くことで強いシュートが打てる。

 昨年大好評のこのイベントには宮城県を中心に東北各県より50組100名の親子が集まりました。昨年同様アメリカザリガニ柳原哲也さんの軽妙な司会の下、NPO法人ガリレオ工房稲田大祐先生と、ゲストとして元ベガルタ仙台MF岩本輝雄さん、ベガルタ仙台アンバサダーの平瀬智行さん、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸などでプレーした宮本恒靖さんといった輝かしい実績を持ったJリーガーが集結し、にぎやかに開催されました。
 
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左から司会のアメリカザリガニ柳原哲也さん、講師のNPO法人ガリレオ工房稲田大祐先生、ゲストの岩本輝雄さん、宮本恒靖さん、平瀬智行さん
 
 今年のテーマは「弾丸シュートを打とう!」そしてこのテーマには「慣性モーメント」という物理学の原理が大きく関わっていることが発表されました。「慣性モーメント」についての説明の前にまずは元Jリーガー3名の弾丸シュートが披露され、参加者の皆さんは強烈なシュートに驚いていました。
 
 ここで稲田先生からサッカーボールを使った振り子の機械が紹介されました。足の絵が貼られたボールでもう一つのボールを弾いてみると、最初のボールではもう一つのボールの弾かれ方が弱く、ゴールまで届きませんでした。ところが足の絵が貼られたボールを別のボールに変えると、もう一つのボールは勢い良く弾かれて、GKの人形をはじき飛ばしてしまいました。
 
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振り子の実験で強いシュートを打つコツを説明する稲田先生
 
 取り替えた足の絵のボールの中身を割って見ると、なんと鉛が入ってとても重く硬くなっていました。この重さ・硬さが非常に重要なのです。元Jリーガーの皆さんの足は筋トレでしっかり鍛え上げられており、子ども達は実際に触って「硬い~!」とビックリしていました。まずは筋トレでしっかり下半身を鍛えることが大事だったのです。また、最初の軽いボールでも振り下ろす位置を高くして、振るスピードを速くするともう一つのボールが強く弾かれるので、足を振り抜くスピードも重要であることが分かりました。
 
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GKの人形を倒した方のボールには鉛が入っていました
 
 柳原さんから「岩本さんはベガルタ仙台で活躍されていた2003年、ユアテックスタジアム(当時仙台スタジアム)で40mの弾丸フリーキックを決めましたよね」と話を振られた岩本さんは「少し前にケガをしていて、その間ウェイトトレーニングをメチャクチャやったら、足が鉛のようになって、強いボールが蹴れるようになりました」と、古くからのベガルタ仙台サポーターなら誰もが思い出すあのスーパーフリーキックの秘話を語り、この話には親御さんも熱心に耳を傾けていました。
 
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岩本輝雄さんの足を実際に触って筋肉の硬さに驚く子ども達
 
 ですが、過剰な下半身の筋肉トレーニングは成長期の小学生にとって弊害が大きく、もっと成長した後で強い下半身を作ることが重要であるため、小学生のトレーニングとしては現実的ではありません。そこで冒頭の「慣性モーメント」が大きく関わってくるのです。
 
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取材・文・写真/小林健志

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