1. サカイク
  2. コラム
  3. こころ
  4. 上手くできなくてもイライラしない、 "あきらめる"ことでサッカー上達のヒントを掴む

こころ

上手くできなくてもイライラしない、 "あきらめる"ことでサッカー上達のヒントを掴む

2017年3月 9日

キーワード:あきらめるストレスネガティブな感情上達のヒント

子どものサッカーに関わっていると、たくさんの悩みや不安、ときには不満が浮かんできます。そこでサカイクでは、元結不動密蔵院住職であり「あきらめる練習」「気にしない練習」など、多くの著書をお持ちのベストセラー作家・名取芳彦(なとり・ほうげん)さんに、親の心構えについて話を聞きました。(取材・文 鈴木智之)
 
natori.JPG

 

■損得勘定で判断することがストレスの原因となる

小学校で保護者や子ども向けに講演をする機会も多い名取住職。講演をしていると「子ども以上に親がストレスを抱えている」と感じるそうです。その理由のひとつに「物事を損得で判断することが多いからではないでしょうか」と言います。
 
「仕事などの経済活動であれば、損得で考えるのも良いと思います。ですが、人間の生き方に損得という言葉を当てはめるのは、とても恐ろしいものです。損得で考えると、得をするためには人を裏切るという考えに行き着くからです」
 
「学校生活でいえば、PTAの役員をすることは損。なんでそん(損)なことをしなくてはいけないの、という気持ちになります。本来ならば、誰かがやらなければいけないことをやったのだから、たいしたもんだねと認められこそすれ、損と捉えるのはおかしなことですよね。ところが、現代では『損をすることはしない』という風潮になっています。それが、ストレスの原因のひとつになっているのだと思います」
 

■“あきらめる”ことでサッカー上達のヒントを掴む

では、ストレスを感じないようにするには、物事に対してどのように考えればいいのでしょうか? 名取住職は仏教の視点から、ひとつの考え方を教えてくれました。それが“あきらめる”ということです。あきらめるとは、ネガティブに捉えられがちですが、そこには意外な意味があるそうです。

 
「仏教の最終目標は、いつでも、どんなことが起こっても心が穏やかでいること。それを悟りといいます。心を穏やかに保つために、ネガティブなことを捨てる。それが“あきらめる”ことなんです。諦めるというと、ネガティブに捉えられがちですが、元々は物事の本当のあり方をきっぱりと“明らかにすること”を言います。物事や自分の心のあり方を観察し、理由を見つけ出すことで『それなら仕方がないか』と“諦める”ことができるのです」
 
ストレスを感じる理由の大半が、自分の思い通りにならないことにあります。電車が遅れた、雨が降っている、子どもが言うことを聞かない……。子どものサッカーを見ていて、「なんでうちの子はうまくできないんだろう」「やる気あるのかな…」と思いを巡らしたことのある保護者も多いのではないでしょうか。そんなときに「あきらめる」ことで、気持ちを軽くしてくれます。
 
「サッカーの場合は、なぜお子さんがうまくプレーすることができないのかという理由を明らかにすることも“あきらめる”ことです。うまくできない理由がわかれば、練習をするだけですよね」
 
「学校のテストを例にあげると、テストの目的は“わからない箇所を明らかにすること”なんです。90点という点数にはあまり意味がなくて、残りの10点、取れなかった箇所がわからないことが明らかになった。10点取れなかったところを勉強すれば良いと教えてくれるのが、テストなんです。サッカーでいえば『お前さん、ここができていないんだよ』とコーチが指摘してくれますよね。できないことをするのが練習なんです。サッカーの練習はまさにそうですよね」
 
次ページ:上手に諦めてイライラなどのネガティブな感情を手放そう

サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガに登録しよう!

※メールアドレスを入力して「登録」ボタンをクリックしてください。

メールアドレス

1  2
文:鈴木智之

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ

こころコンテンツ一覧へ(167件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. こころ
  4. 上手くできなくてもイライラしない、 "あきらめる"ことでサッカー上達のヒントを掴む

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. レベルがバラバラの子どもたちの練習をどうすればいいか? [池上正コーチングゼミ]
    2017年3月22日
  2. 負けん気が強いあまり暴言や暴力に及ぶ息子の問題
    2017年3月22日
  3. 子どもが壁を乗り越える力を発揮するために親はどうあればいいのか
    2017年3月21日
  4. 元Jリーガー監督が語る「どこでも通用するのは"ボールを奪える選手"と"ボールを失わない選手"」
    2017年3月16日
  5. 今年の卒団式どうする!?いろんなチームの実例を集めてみました!
    2012年2月14日
  6. あなたの言動で変わる!いまどきの子どもの「やる気」の引き出しかた
    2017年3月24日
  7. 【PR】1対1が強くなる!と話題の「サッカー検定」をやってみた!(後編:検定の部)
    2017年3月21日
  8. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  9. 「まさか!」グラウンドで子どもが命を落とすことがないように ~大人が知っておくべきこと1~
    2017年3月17日
  10. 1対1に自信がつく! ディフェンスで大事な3つの姿勢
    2012年4月27日

一覧へ