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こころ

あなたが怒るのはどんなとき?その認識が子どもの成長を助ける

2015年8月13日

キーワード:やる気コントロール

「怒らずほめて育てる方がいいことはわかっているけれど、なかなか実行できない」という人は多いと思います。かく言う私もそのひとり。わかっていることを実行するためには、メンタルのトレーニング=練習が必要です。怒らない生活をするためのメンタルのトレーニング方法を、作新学院大学准教授/プロスポーツメンタルコンサルタントの笠原彰さんに教えていただきました。(取材・文 前田陽子)
 
<<前回記事『お父さんお母さんのための"怒らない"トレーニング』
 
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■わかっているのにできないのは、習慣化されていないから

怒りをコントロールするために、自分がどういう時に、どんなきっかけで怒ってしまうのかなど、その状況を把握することから始めます。たとえば、「息子がドリブルしている相手に対して、3mくらい走ったところで追うのをやめたとき」というように、怒ったときのシチュエーションをなるべく具体的に思い返しましょう。「ミスをしたとき」「やる気のないプレーだったとき」というような抽象的なものでは自己分析はできないので、やる気のないプレーとはどんなプレーなのか、と自問自答します。そして、そのときどんな感情が出たのか、そしてその感情をどんな行動で示したのかを思い返してみましょう。怒っているのですから、怒鳴っていたのではないでしょうか。「ふざけんなよ」「全員で守って全員で攻撃するって決めただろう~」と叫んだのなら、その言葉とともにその状況をイメージします。そしてそのシーンを思い浮かべ深呼吸をして「ボールを追って」などとソフトな言い方や、「ここから、ここから」という風に盛り上げるような声かけを考えます。
 
「この話をすると多くの親御さんが、わかっているけれどできないんですよ、とおっしゃいます。わかっているということと、できるには大きな隔たりがあります。ですから、練習が必要なんです。行動分析学によると習慣化されるには90日ほどかかるというデータがあります。怒りとは突発的な感情なので、気持ちをグッとこらえて冷静になって話すには、やはり3か月くらいは訓練を要します。すぐにできる方法というのは、怒りのコントロールにはありません」と笠原氏。怒りとは突発的な感情なので、気が付いたら怒鳴っていたということも多いはず。本能に近い感情なので、それをコントロールするには一定の練習期間が必要なのです。
 
 

■自分が応援している姿を鏡に映してみよう

いつも怒ってしまうシチュエーションがわかったら、『その場面を思い出す→ソフトな言い方で声かけをする』を繰り返し練習します。大きな声を出す必要はないので、家でひとり芝居をしましょう。怒ってしまうシチュエーションを思い出し、深呼吸をして「ここから、ここから」「大丈夫、大丈夫」とつぶやきます。
 
練習の際には鏡を使うとさらに効果がアップします。まずは怒っている自分を鏡の前で再現してみてください。想像以上にすごい形相をしていませんか?「こんな顔をしているんだ」と自分を客観視すると“怒らないでいよう”という気持ちになると思います。次に深呼吸をしてからソフトな声かけを、同様に鏡の前で行います。どちらもちょっとオーバーなくらい極端に。これを続けていくと、徐々に試合などで怒鳴らない人になっていくはずです。
 
ある実験で、誰もいない部屋にお菓子をたくさん置いておいて「お菓子を取ってはいけません」と書いた紙を置いておきました。部屋に入った子どものほとんどが、誰も見ていないとお菓子を取ってしまいます。しかし、お菓子の前に鏡を置いておくと、お菓子を取ろうとする子はいません。お菓子を取ろうとしたときに自分の姿が鏡に映り「いいのかな」と自分の行動を問うからです。鏡を使うことで自分を客観視することができ、それによって自制心が働きます。
 

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取材・文 前田陽子

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