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結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?

2017年2月 1日

キーワード:スピードタニラダーフィジカル姿勢谷真一郎走り方走力

結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
 
昨夏、世界各地から強豪クラブが集まる「ダノンネーションズカップ」で準優勝し、2016年度の全日本少年サッカー大会でもベスト8に進出するなど、結成7年目にして、強豪の地位を確立しつつあるヴァンフォーレ甲府U-12。チームを率いる西川陽介監督に、サカイクでおなじみのフィジカルコーチ・谷真一郎さんとの出会い、トレーニングについて話を聞きました。(文:鈴木智之)
 
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■プレーに直結する実践的なラダートレーニング

ヴァンフォーレ甲府U-12ではサッカーの技術、戦術だけでなく、動きづくりのトレーニングとして「ステップワーク、方向転換、ランニングフォームの改善」に取り組んでいるそうです。西川監督は言います。
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「以前から、体幹トレーニングとラダートレーニングを練習時に行っていました。トップチームのフィジカルコーチに谷(真一郎)さんが就任してからは、サッカーのプレーに活かすための具体的なポイントを教わり、ラダーやステップワークなどに取り組んでいます」
 
西川監督からキーワードが出ました。それが「サッカーのプレーに活かす」です。ただラダートレーニングをしても、ただ走りのトレーニングをしても、サッカーのプレーに直接的にはつながりません。
 
「谷さんに『タニラダー』を使ったトレーニングを教えてもらうまでは、ラダーは体を動かすためのものだと思っていました。そこで『ラダーはサッカーの動きを鍛えるためにするもの』といくつかのメニューとコツを教えてもらい、実際に選手達にやらせてみたところ、サッカーの試合に生きるトレーニングだと感じましたね」
 

以前から、ヴァンフォーレ甲府U-12ではラダーを使ってトレーニングしていたこともあり、「谷さんが来たときに、『この子たち、ちゃんとトレーニングをしているね』と言ってもらえた」(西川監督)そうです。
 
「谷さんは僕が積み重ねてきたトレーニングをすぐに見抜いて、より実践的なトレーニングを教えてくれました。ラダーを使ってステップワークの練習をしてから、ボールを使った1対1のトレーニングをすると、選手の動きが明らかに良くなっているんですよね。下がりながら腰をひねる動きや、一歩目の動き出し、スピードに乗った相手に対応するときの足運びなど、守備時の足の運び方はラダートレーニングをすると変わりますね」
 
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■短いから飽きやすい子どもたちも集中しやすい

ヴァンフォーレ甲府U-12で使っている『タニラダー』は4マスと短いもの。西川監督は「マスが少ないので、小学生でも飽きずに集中して取り組む」と言います。
 
「私は小学校低学年のスクールの指導もしていましたが、低学年の子たちは同じことを繰り返すのが苦手なんですよね(笑)。そのため、ただラダーをするだけではなく、ボールを使ったりと工夫していました。あとはデモンストレーションです。最初に手本を見せると、見よう見まねでやるんです。それが小学校4、5年生になると『試合のこの動きで必要だから』と説明すると、理解して取り組んでくれるようになります」
 
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■正しい体の動かし方を身につけることはアドバンテージになる

低年齢で身体の動かし方を身につけることの重要性は、サカイクの中で谷さんが繰り返し説いていますが、西川監督も同じように感じているようです。
 
「ヴァンフォーレ甲府にU-12ができたのが7年前なので、それまではジュニアユースからだったんですね。そうすると、ジュニアユースやユースの選手の中には、身体の動きがスムーズではない選手もいました。それに、接触プレーで倒れやすい傾向もありました。ゴールデンエイジやプレゴールデンエイジと呼ばれる年代で、正しい体の動かし方を身に付けることは、体が大きくなるにつれてアドバンテージになると思います」
 
U-12、U-15、U-18とカテゴリーを駆け上がり、トップチームで活躍する選手を一人でも多く輩出するのが、アカデミーの目標です。西川監督のもと、伸びしろのある選手達が上のカテゴリーへと進んでいき、将来どんな選手へと成長するのでしょうか。非常に楽しみです。
 
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西川 陽介(にしかわようすけ)/
1977年生まれ、東京都出身。日本体育大学を卒業後、オランダへ渡りUEFAB級ライセンスを取得。オランダのFCユトレヒトなどでコーチを経験した後、日本に戻り、ヴァンフォーレ甲府ユースコーチ、ジュニアユースコーチなどを経て、ヴァンフォーレ甲府U-12監督に就任。昨夏のダノンネーションズカップでは国内予選を勝ち抜き世界大会へ出場。決勝でドイツ代表のドルトムントに敗れるも世界2位にチームを導いた。
 
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(取材・文:鈴木智之)

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