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Jリーグの映像からスター選手のドリブルの凄さを見て学ぶ

Jリーガーのドリブルを見て学ぼう!イニエスタや古橋亨梧といった一流選手のドリブルを徹底解説!

公開:2020年1月10日 更新:2020年3月18日

キーワード:Jリーグイニエスタドリブルデザイナービジャポドルスキ古橋亨梧岡部将和

2019年12月に発売すると、多くの反響があった「Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」。これは『ドリブルデザイナー』として活動する岡部将和さんが監修を務めたDVDで、Jリーグのスター選手のドリブル場面が100個収録され、そのすべてに解説がついています。

なかでも注目なのが、Jリーグでプレーする、外国籍スター選手のプレーです。2020年元旦に開催された天皇杯で優勝を飾ったヴィッセル神戸には、アンドレス・イニエスタ選手、ダビド・ビジャ選手、ルーカス・ポドルスキ選手というビッグネームがいます。さらには日本代表にも選出されたスピードスター・古橋亨梧選手も、Jリーグを代表するドリブラーです。

そこで今回は、ヴィッセル神戸に所属するイニエスタ選手、ビジャ選手、ポドルスキ選手、古橋選手の4選手のスーパープレーを2019年のJリーグの映像の中からご紹介します。鮮やかなドリブルの数々を、岡部さんの解説とともにお楽しみください!(文・鈴木智之)

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岡部氏がJリーガーのドリブルを徹底解説>>
DVDの詳細はこちら>>

アンドレス・イニエスタ選手

(1)ホームのサガン鳥栖戦

<状況>
イニエスタ選手が2人に囲まれながらボールをキープし、股抜きで相手をかわした場面。鳥栖の選手に2人がかりで寄せられるが、両腕を使ってブロックし、足の裏で相手の股を抜いた。2人を抜き去ったところで、3人目の選手にファウルで止められた。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
イニエスタ選手はもう、神です。身体の強い金崎夢生選手に寄せられているのですが、ガチっと股を抜いています。その後、ファウルをされる時に、斜め後ろを向いてファウルされているんですね。左肩の後ろをディフェンスに向けながら、それでもなお相手をドリブル抜こうとする。その上手さに脱帽です。

(2)アウェイのベガルタ仙台戦

<状況>
サイドの位置で縦パスをカットすると、相手の体の横を浮き球で通して抜き去り、3人の選手がボールを奪いに近づいてくるが、ゴールラインを背にしてダブルタッチでかわした。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
角度を作って、3人を騙す体の向き。これがイニエスタ選手の一番得意な動きだと思います。体で嘘をつき、相手を騙しています。

(3)ホームのガンバ大阪戦

<状況>
ピッチ中央部で相手ゴールに背を向けた状態でボールを受けると、背後からプレッシャーをかける相手選手をかわしてドリブルを開始。正面のコースに入った2人目の選手をダブルタッチでかわそうとするが、足を蹴られてファウルで止められた。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
どっちの方向に攻めているのか、わからなくなるようなプレーですよね。イニエスタ選手は二人目をかわす時に一度スピードを緩めて、パスの選択肢も作り、ディフェンスとの角度を調整しているんですね。角度を調整したことで、縦のスペースが空きました。最後はダブルタッチで抜きたかったと思うんですけど、ファウルで止められてしまいました。

ダビド・ビジャ選手

(1)アウェイの横浜F・マリノス戦

<状況>
ボールを奪いに来る相手選手を股抜きして、シュートまで持ち込んだ場面。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
ビジャ選手もレジェンドです。この場面では、一度もスピードを落とさずにゴールまでドリブルをしているのがすごくて、相手の背中を取った時に、次のタッチで股間を抜いているのですが、『外側を通るよ』と見せることで、相手に右足を出させて股を抜いています。

(2)ホームの湘南ベルマーレ戦

<状況>
左サイドのゴールに近い位置でボールを持つと、相手選手と1対1の場面でドリブルを開始。相手との間合いを計りながら、ボールをまたいで進んで行き、シュートコースのない角度からボールを右に持ち出してコースを作ると、右足を振り抜いて強烈なシュートを突き刺した。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
シュートコースがないところなのですが、シュートを打つ瞬間だけ、シュートコースができています。なぜなら、相手選手が真っ直ぐ縦に入った瞬間まで待って、入った瞬間に横に出てシュートを打っているからです。

ルーカス・ポドルスキ選手

(1)アウェイのガンバ大阪戦

<状況>
サイドの位置で相手を背負いながらボールを受けると、二人に囲まれながらも左足でボールをコントロールし、相手の右側とタッチラインの間をすり抜けて、一気に二人を置き去りにした。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
これは唯一無二ですね。体で押し込んで、強引に前を向いてしまう。このプレーは世界レベルです。

古橋亨梧選手

(1)アウェイのサガン鳥栖戦

<状況>
センターサークル付近でボールを受けると、背後から寄せてくる相手を察知して自分の背中側にボールを蹴り上げて反転し、一気に置き去りにする。ペナルティエリアに入り、寄せてきた選手をまたぎフェイントでかわし、最後はキックフェイントで完全に置き去りにしてシュートを打った。

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(※DVD「 Jリーグの厳選プレーから学ぶ 日本人が世界で活躍するためのドリブル実戦テクニック」より)

<岡部解説>
最初のトラップからスペースへ送るプレーが素晴らしいです。そしてスピードに乗ってドリブルした後の、シザースからのキックフェイントも深いんですよね。シザースをして相手をずらしているのに、さらにキックフェイントを仕掛けています。


天皇杯で優勝を果たした、ヴィッセル神戸のスター選手のドリブルはいかがだったでしょうか? テクニックだけでなく、相手の逆をとるアイデアやフィジカルの強さ、スピードなど、それぞれの選手の特徴がよく現れていたのではないでしょうか。ぜひこのプレーを繰り返し見て、プレーの参考にしてみてください!

次回の記事では久保建英選手、三好康児選手、中村敬斗選手など、東京五輪世代のヤングスターのドリブルを紹介します。

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岡部将和(おかべ・まさかず)
神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、フットサル選手として活躍。引退後は、誰でも抜けるドリブル理論を持つドリブル専門指導者『ドリブルデザイナー』として活動し、Youtubeを始め SNS上で配信するドリブル動画閲覧数は約1億PVを超える。少年サッカーから現役日本代表選手まで幅広いレベルの選手を対象に、独自のドリブル理論に基づいた指導を行っている。

著書:ドリブルデザイン 日本サッカーを変える「99%抜けるドリブル理論」 (TOYOKAN BOOKS)

Jリーグの映像からイニエスタや古橋亨梧といった一流選手のドリブルを見て学べるDVDの詳細はこちら>>

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文/鈴木智之

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