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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]

相手にボールが渡ってから奪いに行く子どもたち、プレーを予測して素早く動けるようになるにはどうしたらいい?

公開:2026年5月22日

キーワード:ディフェンストレーニングプレー予測ボールを奪う守備池上正練習メニュー練習法

相手にボールが渡ってから奪いに行く子どもたち。動き出しが遅いから奪えない......。プレー予測や動き出しの判断が早くなる練習法がある? というお父さんコーチからのご相談。

ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上のあらゆる年代の子どもたちを指導してきた池上正さんが、おすすめの練習法をお伝えします。

(構成・文 島沢優子)

 

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません

 

<お父さんコーチからの質問>

はじめまして。子どもが所属している少年団で指導者をしています。(担当年代U-10)

守備について教えていただきたいのですが、ボールの位置を把握するだけで頭がいっぱいなのか、相手にボールが渡ってから奪いに動き出します。

どの選手にボールが渡るか、という予測や、動き出しの判断が遅いのだと思います。

どうしたら素早く判断して動けるようになるでしょうか。

何かいい練習方法があれば教えてください。

 

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<池上さんからのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

4年生くらいですと、一度にいろんなことを考えてプレーすることはまだ少し難しいかもしれません。ご相談者様が子どもにうまくなってほしい気持ちはよくわかるのですが、そんなに慌てずに向き合って欲しいものです。

まずはご希望されている練習方法についてお話ししましょう。

 

■両方にゴールを置くなど、取られたら取り返す試合のような状況を作る

例えば1対1のトレーニングをする場合、片方だけでなく両方にゴールがある設定にします。ディフェンスの練習ではあるのですが、ディフェンスがボールを奪ったらすぐさま攻撃に転じて点を取るかたちにします。

そうすると、お互いに「取られたら取り返す」状況が起きます。今までの日本のトレーニングの多くは片方だけゴールがあって、ディフェンスが蹴り出したら終わりというものがほとんどです。

試合のように、取ったり取られたりが続く状況を練習でなかなか作れていませんでした。そこを変えてみてください。

次に、これを1対1ではなく複数にします。例えば3対2にしてみます。最初に守る2人はボールを奪ったらすぐにどこかにパスしないといけない設定にします。そのようなトレーニングに変えておくと、攻めたり守ったりといった試合と同じような状況に近づきます。

そうすることで、指導者の方がここで心配されているような「どの選手にボールが渡るかという予測や動き出しの判断の遅さ」は改善されていくと思います。

 

■アレンジメニュー:フリーマンを用意して一瞬3対3にする

ひとつ加えると、3対2の2人の側がボールをつなぐために、奪ったらいったんパスを出せるフリーマンを用意してもいいでしょう。コーチがその役目をしてもよいです。

そうすると、一瞬3対3になる。その際、守備に転じた3人のほうは「どう守るか」を考えなくてはなりません。

ただし、2人で3人をかわすのは大変です。そのためにフリーマンを置くわけですが、数的劣位である2人側は左右のサイド2か所にゴールがある設定にしてもよいでしょう。左右どちらにシュートを入れてもよいことにします。

もしくは練習する場所が狭いなどといった事情があれば、ゴールの代わりに2か所にコーチが立っていて、コーチにパスしたら勝ちというような設定でもいいでしょう。

どのようなかたちでもよいので、試合と同じように攻守が切り替わる、切り替わったらすぐにボールを奪いに行くことを意識してもらう。

そういった練習を考えられたら、ご相談者様が心配されている課題は改善されるでしょう。

 

■バスケのように手を使うパスゲームも予測のトレーニングになる

上記で片方が攻めて終わるのではなく攻守が入れ替わるカウンターまでやる方法を紹介しましたが、これをハンドパスゲームでやってもよいでしょう。足ではなく手でパスをすれば扱いやすくなります。

例えばマンツーマンにして、各々自分が守る人を決めておきます。

攻守が切り替わって攻める側になったら、すぐにパスをもらうには相手から離れなくてはいけません。そのためにはボールをもらえるように早く動く必要があります。

そこでコーチは「ボールもらうためにどう離れますか?」と問いかけて練習を進めます。一方の守る側はそれについていかないとパスをつながれてしまいます。予測のトレーニングになります。

パスゲームでは、例えばパスが5本通ると1点もらえるような形式にしておくと、子どもたちは楽しくできます。手で扱うと顔が上がるので視野をもつこともできます。サッカーコートでバスケットボールを行うようなイメージです。

それを無理やりゴムを伸ばすようなことをしないでほしい。そのことを指導者の皆さんは十分心がけてください。

5対5のハンドパスゲームであれば、小学4年生くらいだとおよそ15メートル四方のスペースで行うと良いでしょう。状況によって、グリッドを狭くしたり広くしたりしてください。

そのようにオーガナイズしていくことでレベルを上げられます。ハンドパスゲームを終えたら「今度は足でやってみましょう」とサッカーに戻ります。

このように「試合の動き方を理解してもらう」「できる限り試合形式に近い状況を練習でつくる」ことが重要です。ミニゲームなど試合をたくさんやっていればうまくなります。

 

1つ1つの技術ではなく「動き方の問題」に注目してほしい

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コーチからの【チーム指導の悩み】に池上正さんがお答えします ※チーム指導者からの相談受付です。「わが子」の悩み相談ではない旨、ご理解賜りますようお願い申し上げます※記事になります
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構成・文 島沢優子

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