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少年サッカーのポジションどう決める? 本人の希望? 適正? いつまでにどう決めればいいか教えて

公開:2026年2月27日

キーワード:お父さんコーチグアルディオラスペシャルトレーニングチーム指導ポジションロッベン池上正適正ポジション

サッカーのポジションってどう決めればいいの? 本人が希望するところをさせてあげたいけど、希望と違っても適性があるポジションの方が上手くプレー出来て楽しくなる?

適正ポジションの判断と、練習でどこを見て判断するのかを知りたいというお父さんコーチからの質問。みなさんのチームではどんなふうに決めていますか?

ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上のあらゆる年代の子どもたちを指導してきた池上正さんが、おすすめの方法を伝授します。

(構成・文 島沢優子)

 

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

 

<お父さんコーチからの質問>

はじめまして。少年団でお父さんコーチをしています。

少年サッカーにおけるポジションをどのように決めるか悩んでいます。(担当はU-9)

サッカー経験が無いので、どのポジションにどんな子が合うのか見極めが難しいです。 基本的にはやりたいポジションに就かせてあげたいですが、本人の希望と違っても適正があるポジションだと子ども自身上手くプレー出来てサッカーがさらに楽しくなるのかなという気持ちもあります。

希望を優先するのを前提としてですが、適正ポジションってどのように判断するのが良いでしょうか。練習でどんなところを見ると良いか教えていただけますと幸いです。

また、練習ではすべてのポジションを経験させるとして、それは6年生まで続けるのが良いのでしょうか? それとも高学年になったらある程度固定したほうが上達しますか?

アドバイスをいただけますと幸いです。

 

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<池上さんからのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

プロになった選手たちも、子どもの頃にやっていたポジションでずっと続けているケースはほぼゼロに近いと言われています。

子どもの頃はトップをやっていたけれど、今はセンターバックだったり、その反対の選手もいます。また、右サイドでずっと使ってもらったけど、左に行ったら調子がよくて左になったとか、そんな話はたくさんあります。

 

■トッププロでもやったことのないポジションをすることで新たな魅力が生まれることも

レベルが違いすぎる話にはなりますが、グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)という有名な監督は、バイエルンの指揮をしていた時に、ウイングだったアリエン・ロッベンという名選手を異なるポジションで起用し、チームに起きる化学変化を楽しんでいました。

彼は「ロッベンという最高のドリブラーをインサイドに入れて、アウトサイドに違う選手を置いたとき、どんな化学変化を起こすかを見ていた。それを私は楽しんでいた」と話しています。

選手からすれば、プロになっても、やったことのないポジションをやると違う自分が出てくるわけです。

 

■足が速いからCF、ではなく「速さ」をどこで使うか、出しどころを教えよう

よって、成長過程の小学生になると、その日その日で彼らは違ってきます。それなのに、コーチが自分たちのチームを勝たせることのみを考えてしまうと、あの子はこのポジションがいいなどと「勝つ組み合わせ」ばかり探してしまいます。

そうではなくて、ひとり一人漏れなくしっかり育てることを考えていただかなくてはなりません。

例えば「足が速いからセンターフォワードにしよう」という考え方ではなく、その子に「足が速いのをどこでどう使いますか?」と多方面にわたって教えてほしいのです。

スプリントは速いけど持久力がない子がいます。だからといってトップに置き続けるのではなく、もっと走らないといけないポジション、例えばボランチに置くなどして自分のスプリント力をいつ出すか? という出しどころを覚えてもらいます。

そういったことの重要性を指導者が理解しておかないと、どうしても偏った選手が育ってしまいます。

 

■大切な概念は「チームスポーツだから、仲間とどう協力するか」ということ

私が教えている中学校のチームで「じゃあ今日はみんなポジションを変えながら試合するね」と伝えると、「そんなポジションはやったことがないからできない」と言います。

そこで私は「サッカーだから、どこに行っても同じことするよ。ボールを取られないようにパスするし、シュートが打てそうだったら打てばいい。守らないといけないときは守るよね」と説明します。

つまり、どこのポジションに行っても一緒だと伝えるのですが、彼らの頭の中はそうなりません。

現在、ひとりのコーチが私のところに通って勉強を始めています。私のスクールなどを見たときに「みんな、本当に楽しそうにやっていますね。ポジションを決めてやるといったもの(縛り)が一切なく、みんながやりたいようにサッカーをしていますね」とおっしゃいました。

そこには「サッカーはチームスポーツだから、仲間とどう協力しますか?」というとても大切な概念が存在しています。

 

■そのポジションでどんなプレー選択をすればいいかを練習していないので、それぞれのポジションで良い選手が育たない

まったくその通りです。スペシャルトレーニングをしないまま、試合の中でそのポジションでやるべきことをチェックされます。

そのポジションでどう動くか、どんなプレー選択をすればいいかを試合で初めて言われます。それについての練習をしていないので、それぞれのポジションで良い選手が育っていません。

例えば「センターバックらしいセンターバック」といったイメージでしょうか。全員がオールマイティーな選手に映ります。それはどうしてだろうと考えると、オールマイティーな選手になるような全体練習を繰り返しているからでしょう。

そういったポジションごとのスペシャルトレーニングが必要な中学、高校で、それをやっていません。

 

日本の育成年代のタイムスケジュールは世界とは逆 小学生年代で必要なのは......

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構成・文 島沢優子

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