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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
自分に引き付けてパス、団子サッカーを卒業して組織としての動きや球離れの良いプレー、タイミングを教える最適な練習は?
公開:2025年8月29日 更新:2025年8月31日
■幅と深さを学ぶためにオランダでは「5対2」を行う

幅と深さといった原理原則を学ぶために、オランダでは「5対2」を行います。ひとりのプレーヤーが使うエリアを広くする。相手が寄ってきて狭くなったら、逆サイドにふる。そんなことができるようになる練習です。
横長の長方形のグリッド、つまり正方形が二つ横に並ぶ感覚です。
そこで、半分の正方形のなかで4対2をしますが、ひとりは逆の正方形で離れてポジションを取る。そんなイメージです。
例えば、左側の正方形のなかで4対2を始めます。左の端のほうに寄せるイメージです。
ディフェンスをできるだけ惹きつけるために、4人でパスを回します。相手ディフェンスを惹きつけてから逆サイドの遠くにいる選手にパスを出したら、もう一方の正方形の方へ3人が移動して、そちらで、4対2を続ける。
この練習は、数的優位でありながら、逆サイドの広がっている選手へパスを出すことで、よりフリーな選手を使えるようにするために行います。
この時のルールで、選手の力量に合わせて、2タッチ、3タッチ、ダイレクトというように変化させることで、早い判断と、早い行動(プレイ)ができるようになるのです。
どうぞこのような練習を考えだしてみて下さい。
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池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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構成・文 島沢優子
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