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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

小4からでは遅い? 息子のスポ少入団を反対する妻をどうしたらいいの問題

公開:2017年9月21日

キーワード:カーリング・ペアレンツヘリコプター・ペアレンツ過保護過干渉

■ママの不安除去&子どもの成長サポート 秘密の3ステップ

そこで、ここは秘密裏に作戦を進めましょう(ってすでに秘密だと思いますが)。以下のような三つの順番です。
 
1.ママの感情に共感する
「そうだねえ。他のママたちから悪口言われたら、ママも辛いよねえ。俺なんか腹立てちゃうよ。それに、他の子は上手いのに、自分の息子が下手でみんなについていけない姿を見るのも辛いよねえ。俺ももしかしたら目をそむけちゃうかもなあ」
 
2.その感情が子どものためになるか問題提起する
そこで、「でも、子どもができないことが親がつらいから、子どもにやらせないっていうのは、どうなんだろう?」と聞いてみます。
 
3.パパの意見を言ってみる
「あの子はサッカーをやってみたいって言ってる。だったら、やらせたほうがいいんじゃないかなあ。あれはダメ、これもダメって言ってしまうと、ああ、何言ってもダメだよなあって意欲がわいてこないよね。それって子どもの意欲の芽を摘むことになるんじゃないかなあ。自分の好きとか、やりたいっていう気持ちじゃなくて、親が認めてくれそうなものしか選ばなくなるんじゃないかなあ。そういう子育てでいいのかなあ」
 
一度、そんなふうに話し合ってみてはいかがでしょうか。
 
そのなかで、お母さんの「~かもしれない」と不安を感じる部分を、決して責めないことが肝要です。それよりも「ママは、ばあばにどんなふうに育てられたの?」とか、嫌だったこと、嬉しかったことなどをお互いに言い合ってみてはどうでしょうか。
 
話しているうちに「どう育てたいか」が固まると思います。「こう育てよう」と一緒に考えてくれるパートナーがいれば、不安に感じることもなくなります。
 
「今から始めても下手で他のお母さん達から悪口言われる」と傷つくのは、子どもじゃなくて親である自分であること。
 
「ついていけなくて辛い思いをする」のは、子どもじゃなくて親である自分であること。
 
話しているうちに、そこにきっと気づくことでしょう。
 
「子どもがやりたいことをやらせる」「親は見守る」そんな子育て方針をつくれるといいですね。
 
 
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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。

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文:島沢優子

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