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考える力

2015年10月29日

子どもがカバンに荷物を詰めないのは、あなたが荷物を詰めているから!本場ドイツのコーチの願い

キーワード:U-12ドイツ子育て習慣育成自立

 
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■子どもを自立させるために、親の協力が不可欠

ジモンコーチが「子どもの成長のために」と考えて、「こうしてほしい」とお願いをしたとしても、親には親の考えや言い分があり、ましてや文化的に違う国の人と共通認識を持つのは、なかなか骨の折れる作業です。しかし、そこで諦めずに、試合の後は長文のレポートを送り、根気強く話し合うことで、徐々にお互いの考えを理解しあっていったそうです。
 
「子どもを自立させるために重要なのは、親の態度です。そこをコントロールしないと、子どもは巣立っていきません。子どもがチームで問題を起こした時、よくない振る舞いをしたときの原因は、親の日頃の態度や接し方にあることが多いのも事実です。そこで、私は常に親にアプローチをするようにしています。」
 
サッカーにおいても、日常生活においても「自立した人間になる」というのは重要なテーマです。なぜなら、人としての自立とサッカーの上達は、切り離せない関係にあるからです。ジモンコーチは次のように言います。
 
「試合の中で不足な事態が起きた時に、すばやく問題を解決できるのは、自立している選手です。ピッチの中まで、親は入ってくることはできませんからね。先ほど例にあげた、ある国にルーツを持つ子どもたちの場合、なにか問題が起きた場合、まず親が口出しをしてくるので、子どもたち自身が、様々な問題をピッチ上で解決することができないんです」
 

■自立していない選手より自立している選手のほうがステップアップしやすい

さらに、ジモンコーチは次のように付け加えます。
 
「自立させることは非常に難しいです。なぜなら我々コーチは、週に3、4回、1回90分のトレーニングと週末の試合でしか、子どもたちに接することができないからです。その中で、チャンスがあるとするならば、年に2回ある、2泊3日の合宿です。そこではサッカーもしますが、課外活動や日常生活を通じて、色々なことを経験させます」
 
自立していない選手と比べると、自立している選手のほうが、ステップアップしていきやすい傾向があるようです。ジモンコーチの指導しているチームに、ヨナという選手がいました。もともと、ジュニスターサッカースクールのリャン・スソンコーチがスカウトしてきた選手なのですが、彼は今季、レバークーゼンに引き抜かれ、移籍していきました。
 
「ヨナは9歳の時点で、困っている子がいたら助けてあげたり、チームの雰囲気がよくなかったら、率先して盛り上げたりと、自分で問題を探して、解決するための努力ができる選手でした。9歳のときは普通の街クラブにいたのですが、その後、スカウトされて私のクラブに来て、次にブンデスリーガのクラブへとステップアップしています。自立しているので、成長のスピードが速いんです」
 
コーチも親も、子どもを自立させたい気持ちは同じです。そこで、自立させるにはどうすればいいのか。それぞれの立場からできることは何かと、考えてみるのも大切なことかもしれません。
 
 
【ジモンコーチが語る!COACH UNITEDに配信中のコーチ向け記事はこちら】
ドイツ人コーチが考える「トレーニング設定」の原則/ジモン・ペシュコーチの流儀 前編>>
ドイツ人コーチから見た日本の「文化的課題」とは/ジモン・ペシュコーチの流儀 後編>>
 
 

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