■サカイクキャンプの食事がビュッフェ形式である意味
さて、では冒頭の話に戻りましょう。ビュッフェ形式で食事をするサカイクキャンプでは、食べ物を残してしまった子どもにどのような声をかけるのでしょうか。
「ご家庭では『残さず食べなさい』と声をかけるでしょう。うちも同じです。それはしつけとして大切なことです。ですが、サカイクではあえてそのような声掛けは避けています。食事をビュッフェ形式にしている狙いは、食べる量を子どもが自ら考えて盛ることにあります。自分で盛った量のごはんを食べられない。それは考えて盛っていない、あるいは考えて盛ったけど多すぎたかのどちらかです。そのことに気づかせてあげることが大切です。ですからサカイクキャンプでは子どもたちに『なぜ残しちゃったのかな? 次はどうしようか?』と問うことにしています」
そうすることで、「はじめは少なめに盛って、まだ食べられそうだったらお替りにいこう」というように、残さないための方法を考えるようになる。それが、サッカーにおける“自ら状況を判断してプレーを決断する”トレーニングにもなるのです。
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取材・文/サカイク編集部 出川啓太