考える力

2011年5月12日

シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る!<5> U12クリニック・トレーニング法

FCバルセロナ(スペイン)の下部組織監督として、数多くの選手を育ててきたジョアン・ビラ。彼の教え子であるシャビ、プジョル、V・バルデスたちは、現在のバルセロナの中心を担っています。ジョアン・ビラは現在、FCバルセロナを離れ、「サッカーサービス」という組織を作り、カタルーニャのみならず、ヨーロッパやアジア各国を回り、育成年代の選手を指導しています。

彼らは今年2月に来日し、日本のU-12年代を対象としたクリニックを行いました。密着取材を敢行したサカイク編集部は、ジョアン・ビラが考える「チャンピオンズリーグで活躍する選手になるための指導」について、様々な角度から迫っていきます。

今回は、クリニックの初めに行われていた、ウォーミングアップ用のトレーニングメニューを紹介します。

<練習1 手つなぎオニゴッコ>

《方法》

  1. 四角いスペースの中に選手が15人程度、入ります。
  2. オニは最初ひとりで、オニにタッチされた人はオニの仲間になり、手をつなぎます。
  3. 2人のオニは手をつないだまま、3人目の仲間を探しにいきます。
  4. オニにタッチされたら手をつないで仲間になり、オニが3人、4人と増えていきます。
  5. オニが4人になったら、2人ずつにわかれ、オニが2組になります。
  6. 2組がオニの仲間を探しに行き、オニの数が5組、6組......とある程度の数になったところで終了です。


《解説》

これはウォーミングアップとして、遊びながら体を動かすだけでなく、判断とコミュニケーションのトレーニングにもなります。オニは手をつないだ状態で、ひとつのかたまりとなって動かなくてはいけません。そこで「右にいこう」「あの選手を狙おう」などのコミュニケーションをとることができれば、スムーズに動くことができます。一方、オニ同士でコミュニケーションがとれないと、バラバラで動くことになり、行きたい方向に進めなくなります。オニが2人のうちは、意志の統一もしやすいですが、3人になると色々な意見が出て、足並みがそろわなくなります。ポイントはコミュニケーションをとって、チームで一緒にターゲットを狙いに行くことです。みんなで同じ方向を向いていれば、つかまえることができます。オニから逃げるときは、前後左右にフェイントを入れることを徹底しましょう。

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