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パスを受ける前後のプレーの質を向上させるには?ボールを止める・蹴る・運ぶを同時に習得するトレーニング

公開:2023年4月23日

奈良県奈良市を拠点に活動し、「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」や「全日本U-12サッカー選手権大会」など、主要な全国大会にコンスタントに出場しているYF NARATESORO。

同クラブは、選手の個性を大事にしながら、ボールを止める、蹴る、運ぶ、見て考えることを重視した指導を行っている。

そこで今回はYF NARATESOROで12年間、指導に携わり、U-10で監督を務める大西晃平氏に「ボールを止める・蹴る・運ぶのスキルを同時に習得するトレーニング」を実践してもらった。

パス&コントロールなどを通じて「ボールを止める・蹴る」ことにはアプローチできるが、その先の「ボールを運ぶ」「見て考える」ことを向上させるためには、どのようなトレーニングが良いのだろうか? 全国常連クラブが実践する、技術と認知、判断を同時に高めるトレーニングを紹介したい。(文・鈴木智之)

(※COACH UNITED 2023年2月27日掲載記事より転載)

この内容を動画で詳しく見る

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ボールを3つ使ったトレーニングで、技術と認知、判断力を高める

テーマは「ボールを止める・蹴る・運ぶのスキルを同時に習得するトレーニング」。動画では「ボールを3つ使った6対3」を実施していく。

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大西監督は「ボールを受ける前から状況を見て準備し、実行の部分でより良い判断をすることが大切になります」と話し、トレーニングに入っていった。

グリッドは20m×18mで実施し、攻撃側が6人、守備側が3人で、攻撃側がボールを3つ持った状態でスタートする。目的は守備側に奪われないように、ボールを保持すること。

ルールとしては、ボールを受けた場所から、隣にいる選手へのパスはなし。守備側はボールを奪ったら、ドリブルでグリッドの外に出る。(ボールを奪われた人が交代)

またパスミス、コントロールミスも交代となる。守備側がアプローチできるのが、1つのボールに対して1人までなので、攻守ともに目の前の相手と駆け引きすることもポイントだ。

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大西監督は「まずは空いている味方にボールをつなぐこと。ドリブルで運んでパスをしてもいいし、ボールを受けてすぐにパスをしてもいい。パスを出した選手は、出したところに移動しよう」と説明。

プレーを見ながら「ボールを止める位置はどうだった?「良い運び方」「ボールを奪いにいこう」「フリーだったらスペースに運び出そう」などの声をかけていく。

さらには、プレーを止めて、ファーストタッチでどこにボールを持ち出したかという判断とテクニックについて指摘。「ボールを隠してターンすれば、パスの選択肢が増えたよね」と実演を交えてアドバイスしていく。

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その後も、相手の状況に応じて、プレーを変える駆け引きについてアプローチするとともに、フェイントをかけて相手の逆を突いた選手に対して「ナイス!」と声をかけていた。

ほかには、パスの質にも言及。ゆっくりとしたパススピードだと、相手に寄せる時間を与えてしまうので、速いボールを出したい。

そして「相手の位置を把握して、空いているところへファーストタッチで持ち出してパスをする」と話し、パスの受け手には「どこにボールを止めるかが大事。受ける前に準備すること」と、周囲を見ることの重要性を伝えていった。

相手との距離が近くなる練習は、ファーストタッチがとても重要

続いては「ボールを3つ使った6対4」に移行。ビブスを2色着用し、同じ色の選手へのパスは禁止というルールで行う。

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守備側はどの選手のボールを奪ってもOKで、攻撃側はワンタッチや名前を呼んでパスを出せば、隣りにいる選手にパスを出しても良いというルールを加えた。

より実戦に近い形になったことで、大西監督は「全員が関わろう」と声をかけていく。また早々にプレーを止め、「相手が増えてプレーに制限がかかったので、プレーが雑になった。余裕がない中でプレーできるにはどうすればいい?」と問いかけ、次のように続ける。

「ファーストタッチは、とても大事。相手の距離が近くなるので、そこにこだわろう。パスのときは判断スピードが大事。全員がボールを受けようとしてスペースがなくなり、ボールを失っている」

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「ボールを受ける前に相手の状況を見て、ボールを運びながら、次にどういうプレーにつなげるか。ボールを持っていない選手は呼ぶこと、動き出すこと。全体を見ながらプレーしよう」

YF NARATESOROの選手たちは技術、判断のレベルが高く、随所に良いプレーが繰り広げられていた。大西監督のコーチングに加えて、全国大会常連クラブのプレーのクオリティはぜひ参考にしてほしい。

以上で前編のトレーニングは終了。大西監督は次のように振り返った。

「このトレーニングでは、相手、味方の状況を見ながら、どこにボールを止めるのか。どこにボールを運び、プレーの選択肢を増やし、状況を打開するのか。見て判断すること、実行の質が大事になります」

後編では、攻撃方向をつけた、実戦的なトレーニングを行っていく。

この内容を動画で詳しく見る

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【講師】大西晃平/
履正社医療スポーツ専門学校を卒業後、2012年からYF NARATESOROで指導者としてのキャリアをスタートして現在12年目。 2014年にはクラブ初となる「全日本U-12サッカー選手権大会」出場をはじめ、5回の全国大会出場に貢献した。JFA公認B級コーチ、JFA公認GK-レベル1、JFA公認キッズリーダー。

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