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テクニック

相手の守備ラインを突破するオフザボールの動き!バックステップ・プルアウェイ・オーバーラップの練習法

公開:2023年1月 5日

「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」では、サッカーを始めたばかりのU-8やU-10世代に向けたトレーニングを配信している。今回は、以前この企画に出演いただき、好評を博したエルマルカサッカースクール代表の山本雅史氏に「守備ラインを突破する為の、オフザボールの動き出し」をテーマにトレーニングを実施してもらった。

U-8、U-10年代の子どもたちのオフザボールの動きを観察すると、前方に動くことにのみ意識が向いている、パスを出して止まっている、ボールから目を離す、相手のマークを外せないなどの現象が見受けられる。

オフザボールの動きや関わり方が効果的ではないため、数的有利の状況でも相手の守備ラインを突破できない事もある。それらの課題を解決するために必要な、プルアウェイやオーバーラップ、ワンツーで味方と連携して守備ラインを突破する練習法を紹介したい。(文・鈴木智之)

この内容を動画で詳しく見る

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相手のプレッシャーを回避するバックステップの練習法

トレーニング開始前、山本コーチは「今回は、守備ラインを突破する為のオフザボールの動き出しをテーマに行います。低学年では団子サッカーが多いですが、広いピッチを使った本来のサッカーに近づくため、いろんな形を教え込む中で成功体験を増やし、実戦でワンツーやプルアウェイが使えるようになるのが理想です」と話し、実践に移っていった。

最初のトレーニング、テーマは「バックステップ」。設定としては、コーンの間で正面から来るボールをバックステップを踏みながら受け、シュートを打つ。

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山本コーチは子どもたちに対して「バックステップを入れて」「下がりながらね」「まずは自分の考え方でやってみよう」と優しく声をかけ、良いプレーが出たときには「いいね」「ナイス」「グッド」と褒めていた。

最初に、子どもたちに自由にプレーさせたところで、説明に入っていく。

「実際の試合で足元にボールを止めると、相手に寄せられてしまうよね。そこで、バックステップでボールを受けると、相手をずらすことができるよ」

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さらに「バックステップができているけど、ボールを受けるときに止まってしまうと、実際の試合だと相手にバレちゃうので、下がるタイミングも意識してみよう」とアドバイス。

山本コーチの、子どもの目線に合わせた言葉遣い、語りかけは非常に参考になる。

またパスの出し手にも言及し、「パスは(ボールを)叩くイメージで出そう」と話し、受け手には「余裕のある人はゴールを見よう。そうするとGKの位置もわかるよ」と見ることの重要性も伝えていった。

続いて、パスの受け手が出し手に一歩近づいてから、下がる動きをレクチャー。そうすることで「DFを引き付ける」という考えを提示していく。

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山本コーチは「一歩踏み込んで、DFを食いつかせる」「自信を持ってやろう」「タイミングが重要だよ」など、意図を持ってプレーするようにうながしていた。

守備ラインを突破する為に必要な2つの動き出しを学ぶ

2つ目のテーマは「プルアウェイとオーバーラップ」。山本コーチは「プルアウェイは相手から離れてスペースを作ること。オーバーラップは、ボールホルダーよりも高い位置で、攻撃的にボールに関わることができます」と動きを説明。

プルアウェイのトレーニングでは、コーンをDFに見立て、コーンから離れる動きでボールを受け、シュートを打つ。

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ここで言及したのが、パスの出し手、受け手ともに、スペースやプレーエリアを確保すること。

山本コーチは電車に例えて説明し、「線路の上をボールが走るイメージで、相手にボールを取られないようにしよう」と、ラダーを使ってわかりやすく伝えていく。

パスを出す人は、実際の試合をイメージして、DF役のコーンにボールをとられないコースにボールを蹴ること。パスを受ける人は、DF(コーン)から離れるとともに、パスの出し手に角度をつけたポジションをとることで、プレーエリアを確保することができる。

山本コーチは「膨らむ動き」という言葉を使っていたが、その動きを風船に例えるなど、わかりやすく説明していた。また、ボールを呼び込むタイミングも実演しているので、動画を見て動きやタイミングも参考にしてほしい。

続いての「オーバーラップ」は一人目がパスを出し、受けた選手がドリブルでコーンの方へボールを運ぶ。最初にパスを出した選手はドリブルしている選手の背後を周り、コーンを追い越す位置でボールを受けて、シュートに持ち込む。

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山本コーチは「なんで前ではなく、中にドリブルするかわかる?」「前に行こうとすると、DFは縦を切るよね。右のスペースを使いたいから、あえて中に行くんだよ」と説明。

さらにオーバーラップで背後を回る選手に対しては「いつボールを呼べば良い?」と問いかけ、「前のスペースに、パワーがある状態で行きたいので、走りながらパスをもらうこと。パスの出し手と受け手のタイミングが重要だよ」と実演を交えて解説していった。

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以上でバックステップ、プルアウェイ、オーバーラップのトレーニングは終了。山本コーチは、それぞれの要素をわかりやすく噛み砕いて説明し、トレーニングに落とし込むことで、子どもたちの理解をうながしていった。

どれもジュニア年代で身につけておきたいスキルなので、ぜひ動画を繰り返し見て、日々のトレーニングに役立てていただければと思う。

この内容を動画で詳しく見る

【講師】山本雅史/
埼玉スタジアム2002サッカースクールで長年指導し、専門学校講師やスポーツ幼児園コンサルタントなどを経験。各年代の監督・ヘッドコーチを歴任し、現在は、///自己肯定感を高める///をコンセプトとした【エルマルカサッカースクール】の代表として活動している。
→2022年度U-16サッカー 日本代表2名輩出。
また、(一社)日本凸凹支援スポーツ協会の代表理事として、発達障がい児たちにサッカー教室を通じてスポーツ療育『ジャッジをしない個育て』を行っている。

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鈴木智之

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