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強度の高い守備でチビリンピック王者に。オオタFCが実践する1対1を通じて個の守備力を強化する練習法

公開:2022年7月29日

2022年1月に開催された「チビリンピック2021 JA全農杯 全国小学生選抜サッカー選手権決勝大会」で優勝を飾った、オオタFC(岡山県)。攻守に質の高い選手を揃え、アグレッシブなサッカーで初の栄冠に輝いた。

オオタFCの攻撃的なスタイルを支えるのが、強度の高い守備だ。そこで今回はチームの統括へッドコーチを務める今井大悟氏に「プレスをかけるとき、かけないときの守備の使い分け」のトレーニングを実演してもらった。元Jリーガーの今井コーチによるデモンストレーション、ツボを抑えた指導は必見だ。(文:鈴木智之)

(※COACH UNITED 2022年4月25日掲載記事より転載)

この内容を動画で詳しく見る

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1対1の守備の基本は、半身の状態で体を相手の正面に向けること

前編のテーマは「個人における、守備の基本の確認」。ステップワークや1対1を通じて、体の向きや相手との間合い、駆け引きなどに重点を置いて指導していく。

今井コーチは「様々な状況設定の中で、ゴールを守る、ボールを奪うことを意識してコーチングしていきます」と話し、ステップワークのトレーニングに入っていった。

ルールは、攻撃側の選手が手でボールを持ち、守備を抜きにかかるので、守備の選手はステップを踏んでついていく。

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ここでのポイントは、守備は半身の状態になり、体を相手の正面に向けること。下がりながら対応し、大股ではなく、細かなステップで追従することを重点的にコーチングしていた。

今井コーチは攻撃側の選手に対して「相手を揺さぶろう」と声をかけ、守備側には「ステップを踏みながらついていき、相手に触れるような距離でプレーしよう」とアドバイス。

プレーを観察した後、デモンストレーションを交え、守備の選手に対して次のようなコーチングをしていた。

「両足を揃えて相手に正対すると、スピードを上げられたときに間に合わなくなる。左右どちらに行かれても対応できるように、半身の状態を作ろう。横を向きすぎると、背中側に行かれたときに対応が遅くなる。半身になり、相手の正面に入るようにしてついていこう」

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今井コーチのアドバイスにより、選手たちの動きが良くなっていく。その様子を見ながら、守備の選手に対して「肩が入りすぎている」「大股だと置いていかれるよ」など、シンクロしながら声をかけていった。

続いてはドリブルで1対1を実施。攻撃側はドリブルの最後の場面で前にボールを出し、スピードを上げて抜きにかかるので、守備側はボールと攻撃側の間に入り、相手をブロックしてマイボールにするプレーを行う。

今井コーチは守備側に対し、「相手に触れる距離に近づきながら、間合いを保って下がり、攻撃側がスピードを上げたときに体を入れて奪うこと」を強調していた。

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このあたりの詳細は動画で確認してほしい。

ボールの移動に背後を見て、パスコースを消しながら相手に寄せる

2つ目は「1対1」。攻撃側と守備側はセンターラインを向かい合って立ち、守備側の後ろからボールを出して、攻撃側が受け取ったところで1対1がスタートする。(ボールの移動中、守備側は寄せに行って良い)。

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攻撃側はドリブルでセンターラインを超えるか、守備側の背後にいる、スタンバイ中の選手にパスを通せば勝ち。守備側はボールを奪えば勝ちとなる。

今井コーチは「攻撃の選手にパスを出させないことと、センターラインより前進させないこと。守備の強度を持ってやろう」と話し、トレーニングがスタートした。

ここでは守備側に対し、「相手に寄せるとき、意識することはなに?」と問いかけ「まずは背後の選手にパスを出させないことだよね」と説明。「ボールの移動中に背後を見て、パスコースを消す人もいれば、見ずに寄せている人もいる」と指摘し、「ボールの移動中に確認して、パスコースを消しながら寄せていこう」とアドバイスを送っていた。

さらには「攻撃側のボールコントロールはどうなっている? 成功しているのか、ボールが浮いているのか。ミスして後ろを向いているのか。それによって寄せ方が変わってくる。そこを見逃さないように、ボールを奪える強度でやろう」と、相手を見て判断することの重要性を伝えていく。

今井コーチの指導により、選手たちのプレーにメリハリが生まれ、良い形で奪う場面が出始める。それを見て「ナイス! 良くなったね」と声をかけていた。

前編最後のトレーニングは「1対1(ゴール前)」。攻撃側が守備側の股間にボールを通して、コーチにパスを当て、リターンを受けてドリブルをスタート。守備側は股間を通された直後、素早く反転して相手についていく。

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攻撃側はゴールを決めることを目指し、守備側はシュートを打たせないように対応する。GKを含めると、守備側が数的優位なので、連携して守ることも重要になる。

このトレーニングのポイントは「守備の対応が間に合わなくても、自由にシュートを打たせないこと」。GKの指示を聞いてシュートコースを消すことや、攻撃側にスピードに乗ったプレーをさせないため、手や体を使ってブロックすることも大切だ。

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ゴール前での粘り強いディフェンスの仕方など、具体的なアドバイスについては、動画で確認してほしい。今井コーチの指示は簡潔なので、ジュニア年代でも理解しやすく、指導の参考になるだろう。後編では、グループでの守備へと発展していく。

この内容を動画で詳しく見る

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【講師】今井大悟/
福山大学を卒業後、 佐川急便大阪SC、カターレ富山、ブラウブリッツ秋田でプレー。2015年からOBであるオオタFCのU-11、12年代のトップチームのコーチを務め、2022年度からは、統括へッドコーチに就任。
「チビリンピック2021 JA全農杯 全国小学生選抜サッカー選手権決勝大会」では、クラブ初となる優勝に貢献した。

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