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テクニック

足元でボールを受けすぎない。味方が空けたスペースを使ってボールを支配するポゼッショントレーニング

公開:2022年6月 5日

クラブ創設6年目ながら、「第45回全日本U-12サッカー選手権大会」や「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー決勝大会2021」に出場するなど、進境著しいFC ALONZA(アロンザ)。彼らが実践する、ボール保持をベースに試合の主導権を握るスタイルは、どのようなトレーニングで培っているのだろうか?

チームを率いる鈴木淳也監督に「個とグループで優位性を高めるポゼッショントレーニング」を実施してもらった。後編では「実践の中で出し手と受け手の戦術的駆け引を身につける練習法」を紹介したい。(文・鈴木智之)

(※COACH UNITED 2022年3月7日掲載記事より転載)

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パスを回してゴールに近づくカギは「体の向きとスペースの使い方」

トレーニング開始前、鈴木監督は「ボールの出し手がどのような選択肢を持ち、どのような場所を見つけられるか。受け手は複数の選手が絡む中で、どのようなアクションを起こすことができるかを重点的に指導していきます」と説明する。

後編最初のトレーニングは「3対3+4サーバー」。サーバーを使い、ボールポゼッションを実施する。主なルールは、サーバーは受けたパスを必ず横パス(もうひとりのサーバーに渡す)し、守備側はそのボールを奪いに行ってOK。ボールがサーバーからサーバーへ、ピッチを横断するように往復すると1点となる。

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鈴木監督は「パスの出し手は、2つ先までボールがどう動くかをイメージしながらパスを出そう。そのためには、ボールスピードも大事になるよ」とアドバイス。

ボールの受け手であるサーバーに対しては、もう1人のサーバーにボールが入った瞬間に数歩下がることで、プレーアングルが確保できることを実演。パスコースの作り方を伝えていった。

続いては、サーバー間でボールを動かしているときに、ボールの受け手はどこにポジションをとるかをレクチャー。「(サーバー間での)パス交換、横パス1本に意味がある」と、考えてプレーすることの重要性を説いていく。

サッカーの目的は「ゴールを奪うこと」だ。そのために2つ先のプレーを予測し、相手ゴール方向に向けて体の向きを作り、スペースを狙うことを意識してアクションを起こす。

さらには、攻撃の選手にマークが厳しく付いている場合、ファーストアクションを起こした選手に連動し、味方が空けたスペースに入るなど、周囲と連動して動くことがポイントになる。

鈴木監督は攻撃の選手に対し、「マーカーにつかまっていたら、ファーストアクションで相手の背後を狙いに行こう。足元でボールをもらいすぎると、ポケット(ボールを受けるスペース)が生まれない」と説明。

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動画では、相手とどう駆け引きし、ボール保持者の選択肢を増やすのかを実演しているのでチェックしてほしい。

5年間の積み重ねで技術と判断力に優れた選手を育成

トレーニングの締めくくりは「6対6+GK」。ゴールをつけ、これまで行ってきたトレーニングの内容を、実戦でどう発揮するかに取り組む。

プレーはGKから始め、ボールを保持しているチームは狭い局面で数的優位を作り、打開していく。GKからのロングボールは、同数で数的優位を作れるときのみOKというルールだ。

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鈴木監督は「出し手と受け手で個とグループ、2対1、3対2の優位性を保てるようにやろう」と意識づけを行い、「ボールの出し手はいつでも出せる状況を作り、受け手がアクションを起こして、どのプレーをするかを決めよう。そうすると相手のラインを越すことができるよ」とヒントを与えていく。

さらには、良いアクションを起こした選手に「中盤にスペースを与えた」と声をかけ、ボールに触らなくても、味方のためにプレーすることの重要性を伝えていた。

トレーニング終盤では、センターバック、サイドバックが、ボールを出すときのモーションで相手選手を動かし、数的優位を作るプレーを実演。「一歩目の駆け引きが大事になる」と、具体的なアクションで説明する様子を、ぜひ動画で確認してほしい。

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トレーニング終了後、鈴木監督はポイントを次のように話した。

「ボールを前進させるために、受け手はどれだけのものをみつけられるか。出し手はどれだけの選択肢をみつけ、嫌なポジションを取り続けるか。相手の矢印をうまく使いながら、数的優位、ポジション優位をとり続けることがポイントです」

「FCアロンザは技術や判断で勝負することを重視しながら、トレーニングを積み重ねています。選手たちは5年間の積み重ねで、技術や判断を身につけることができました。今後も実践して、トップトップの選手を生み出せるように精進していきたいです。ぜひ、紹介したトレーニングを参考にしてみてください」

今回の動画は、高い技術をベースに、グループでボールを動かすための戦術的駆け引きを学びたい人には、非常に参考になるだろう。「ジュニア年代でも、ここまで考えてプレーすることができるんだ」と、新たな発見を得られるはずだ。

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【講師】鈴木淳也/
清水商業高校を卒業後、東海リーグで15年間、選手としてプレー。
2016年に設立されたFC ALONZA(愛知県)に設立のタイミングで、指導者としてのキャリアをスタート。
2021年にはクラブ初となる「全日本U-12サッカー選手権大会」、「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー決勝大会」出場に貢献した。

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